Verdure 4F

茶道25年、ブログ19年! 家業を継いで13年。息子は10才。子育て、茶道、季節行事、料理、日記、読書の記録など。

中置こもごも

2012年09月05日 | 茶道
茶花用のお花を持って、お稽古の前にお見舞いに寄りました。
「これからお稽古なんですよ、お花を持って行くの」
「そう、いいねぇ。蒲と? あとはこれは何?」
そんな話から始まって
「今日から中置かもしれないんですけど。」
「・・・(一瞬、間)、中置! なるほど、そういう季節ね~。じゃあお道具もいろいろ替わるでしょう、お茶碗も替わるね」
お茶の季節感は、一言でいろんなことが伝えられるようです。何年かお茶から離れて、物忘れも激しくなってきて、一瞬時間がかかったけれど、「中置」が分かると、嬉しそうな顔になります。

「でも、ぜんぜん復習して来なかったわ~」
「・・・、大丈夫、あのね、前にやる方のをよく見ておくのよ」
大笑い。
流派が違っても地方が違っても、考えることは同じらしい

で。
いちどお点前を話題にすると、頭の中にイメージが残って気になるようです、10分くらい経って
「いま何のお点前をやっているの?」
「今日から中置ですよ
「あらそう、中置」
いちど記憶に戻っていれば二度目からは反応が早い。

そしてしばらくして
「これからお稽古なんですよ」
「今日は何のお点前するの?」
「9月に入ったのでたぶん中置ですよ


さて、それでお稽古へ。
伺えなかったお席披きの会のお話を伺い伺い・・・。
大先生の目の効いた鋭いご指導を伺ったりして、うーん、大先生も10年くらいするとああいう会話をするおばあちゃんになるのかな~、うちの先生も、40年くらいするとああいうボケ方をするのかな~、ひょっとして私も・・・? などとつい想像が・・・

お点前は、ことし課題の炉の台目のお薄を復習し、大先生のご指摘を確認。ごくごく初歩のところで驚くようなご指摘があるのはオドロキです。勉強になります。

それから、予定通り中置で、濃茶の通常を。
中置は前の方なく、最初にやらせていただきました まったく復習していませんでしたが、お見舞いのときから中置中置と話題にしていたおかげか、人生でいちばん覚えていた「1年ぶりの中置」だったかも。。。 記憶していたというより、いざその時点になると、ふと「こうだったかな?」と記憶の底からよみがえってくる感じ。

茶花は、蒲と、花穂の付け根に青い実がふくらみ始めた数珠玉、菊芋です。
蒲の穂も数珠玉も秋の感がありますが、蒲は秋の盛りになると綿が吹いてブワブワになってしまうし、数珠玉も青い実なので、秋の気配・・・中置と同じ季節感ではあります。

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