猫王様が亡くなられました。
私が丹波さんとやりとりしているアフレコシーンが、ジブリの特番で流れたものですから、親しい友人たちから「あの丹波さんを演技指導してた」などと冷やかされて困りました。
演技しながら丹波さんは、しょっちゅう私と音響監督が座るこちらを振り返り、
「面白いねー。顔が(画面に)出ないから、自由に演じればいいんだもんねぇ!」
などと、上機嫌でおっしゃってくださっていました。
こちらが頼まなくても、自分から「もう一度やってみよう!」とテイクを重ねてくださるといった調子でしたので、絵に会わせたタイミングなど、些末なお願いもしやすかったのです。ですから私は丹波さんによって、完全に導かれた仕事だったと思います。
ジブリの鈴木プロデューサーの強い推薦があったおかげで、丹波さんのような名優と思いがけずご一緒できたのですが、もらい受けたものの大きさを思うと、今の自分の小賢しさは恥ずかしいばかり。
もう二度と、あの温かさに触れられないかと思うと寂しいばかりですが、これを機会に我が身を振り返り、あのおおらかな生きざまに近づけるよう、前進を誓いたいと思います。
心よりご冥福をお祈りいたします。
私が丹波さんとやりとりしているアフレコシーンが、ジブリの特番で流れたものですから、親しい友人たちから「あの丹波さんを演技指導してた」などと冷やかされて困りました。
演技しながら丹波さんは、しょっちゅう私と音響監督が座るこちらを振り返り、
「面白いねー。顔が(画面に)出ないから、自由に演じればいいんだもんねぇ!」
などと、上機嫌でおっしゃってくださっていました。
こちらが頼まなくても、自分から「もう一度やってみよう!」とテイクを重ねてくださるといった調子でしたので、絵に会わせたタイミングなど、些末なお願いもしやすかったのです。ですから私は丹波さんによって、完全に導かれた仕事だったと思います。
ジブリの鈴木プロデューサーの強い推薦があったおかげで、丹波さんのような名優と思いがけずご一緒できたのですが、もらい受けたものの大きさを思うと、今の自分の小賢しさは恥ずかしいばかり。
もう二度と、あの温かさに触れられないかと思うと寂しいばかりですが、これを機会に我が身を振り返り、あのおおらかな生きざまに近づけるよう、前進を誓いたいと思います。
心よりご冥福をお祈りいたします。
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