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森田宏幸のブログ

Morita Hiroyukiの自己宣伝のためのblog アニメーション作画・演出・研究 「ぼくらの」監督

放送できるか出来ないか問題(1)

2007年05月23日 01時08分55秒 | 監督日記
 ゴンゾのぼくらのの制作プロデューサー、永井氏から、ある日次のような申し送りがありました。
「森田さん、血は黒く塗ってください」
 何の話か分からず、そのあと1、2時間議論になったのですが、テレビアニメーションでは血を見せてはいけないというルールが放送局にあるらしいのです。映画のテレビ放映やドラマの放送では、血ぐらいよく出てくると思われるのですが、アニメーションの番組枠は「子供向けの枠」に入るので、ドラマや映画より基準が厳しいそうです。作品中にどれだけ大人向けのテイストが含まれていてもあくまで「子供向け」扱いだそうです。

 なるほど、それは分かるとして、では血を黒く塗るってどういうことしょう? 
「同じ赤でも黒っぽく塗っておけば、視聴者から『子供に血を見せるとは何事か』と苦情が来ても、『赤くないから血を見せた(効果を狙った)ことにはならない』と反論できる」
と言うのが永井さんの説明でした。
 とても難しい理屈です。しかし、私がどう思おうと、永井さんの言うことは、アニメ界では常識でした。永井さんは、その常識を私に伝えたに過ぎません。
 話は戻りますが、つまりこういうことです。番組の内容に問題があった時、視聴者から電話などで苦情が寄せられる。局は、お客様である視聴者に責任ある対応をしなければならない。苦情を受け入れて番組を改めるか、きちんと反論し視聴者の理解を得るか、そのどちらかしかないわけです。そのせめぎ合いが煮詰まっていった結果、
「この黒い液体は血には見えない」
という、反論がまかり通るようになった、と。これはよく理解できる話です。
 作る側も、血が流れるシーンは暗い場所を設定して、影色の解釈で血を黒く描く。作り手と局にとって都合のいい落としどころな訳ですね。

 「ぼくらの」をテレビアニメーションとして作っているつもりの私は、テレビ局とその視聴者を信じています。この、とても神経質な議論にも、しっかりと内実があるはずだと考えるのです。
 私なりに出した結論はこうです。
 「血を黒く塗る」という、対策の結論だけに目を向けても、テレビで血を描いてはいけない本当の理由は分からない。それを知る方法は、血を描いて最初に問題になった作品を見ること。テレビ局の自主規制が視聴者の苦情に始まるのが普通ならば、「赤い血」が問題になった、その最初の番組があるはず。「血を描いてはいけない理由」の秘密は、その作品の中に見つかるはず。

 たとえば、テレビ放送では「一秒間に三回以上の光の明滅は禁止」というルールがあります。こういうルールを突きつけられると、なんで一秒間に三回がダメで二回ならいいのか?などと気になりますが、そんなことになんら意味はありません。また、光の明滅による芸術性を解き、表現の自由を主張してみたところでそれはおかど違い。そのことが私に分かるのは、この光の明滅禁止ルールが登場した時、すでに私はアニメーターになっており、このルールが作られる切っ掛けになった事件もリアルタイムで知っているし、問題視されたその作品も見ていました。
 その事件とは、テレビアニメ「ポケットモンスター」を見た子供が全国で多数倒れるという事件で、原因は光の明滅による演出効果でした。この時、朝日新聞がこの事件の背景を「ハイテクの落とし穴」と題して論評していることに状況の混乱ぶりがよく表れていました。ストロボ効果のどこがハイテクでしょうか? 古きフィルム時代からある技法で、最近のデジタル技術とはなんら関係ありません。むしろ正しい背景は「テレビアニメーションはスケジュールや予算が少なく、微妙な色の効果や、物語性による表現を発揮できない。結果的に、安上がりで、刺激の強い表現が増え、クライマックスにおいてのストロボ効果の多様のような事態を招いた」ということになります。つまり、粗雑な表現が招いた事件だということです。
 話を戻しますが、光の明滅禁止ルールは番組を見た子供たちが倒れないようにすることのみが目的という、きわめて分かりやすい話です。そして事件の発端は、安上がりで粗悪な作品作りが原因、というのも、参考になります。このようなことは、事件をリアルタイムで見聞きしていれば、簡単に分かる。先の血の件も、このようにすっきり整理して考えたいと私は思います。
 しかし、血を描いてはいけないルールを生む切っ掛けになった作品がなんなのか、そこまでは永井さんも私も勉強していません。周囲に尋ねても誰も知らないのです。忙しくてこれからそれを調べる暇もないし。ですから、仕方なく、その問題になった作品を想像してみるのですが、ポケモン事件を参考に、「安易な強い刺激を求めた映像」という点で、この血の問題は想像がつきます。おそらく、血の表現の問題とは、「赤い血の刺激」と、「血が流れるどぎついバイオレンス」が問題になるのだろうと思うのです。たとえばナイフでザクっと人を刺したりして、その刺し口がショッキングで、ドキッとさせられるとか、そんなことだろうなと。ホラー映画なんかだと、針で目をひと突きにしたりするじゃないですか。あの、目を背けたくなるような刺激、ショックが問題なのでしょう。
 
 それにしても、、テレビの自主規制がこれほど分かりにくく、難しいとはお思いませんでした。今まで何にも知らなかったな、と反省しています。

(つづく)
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42 コメント

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Unknown (よよこ)
2007-06-30 18:03:31
あ、すみません、ちなみにフリッカー試験のことですが、てんかんの発作が起こる周波数というのが決まっていて、スピードの違いによって起こらない事もあります。
1秒間に3回、というガイドラインもざっくりしすぎて微妙なのです。
返信する
Unknown (よよこ)
2007-06-30 17:52:03
森田さんの、表現に対する姿勢に同感します。

ポケモンのあのパカパカで具合が悪くなるというのは、実はてんかんがある場合、発作が起こってそうなることがあります。
フリッカー試験と言って、光を明滅させて、てんかんを診断する検査もあります。
というようなこともあまり知られてなかった気がして、ポケモンのときも、マスコミがろくに調べもせずに、むやみに騒ぎすぎた事件だなと思いました。

そしてこれは私が思った事ですが、同じように「血」や表現方法の問題にしても、何かしらの発作や精神的な苦痛を与えてしまう可能性などを考慮すると、アニメ界の正しいガイドラインも見えてくるのではないかと思いました。

おそらくそうなると精神医学とかそういったことも絡んでくると思うので、簡単なことではないと思いますが…むやみやたらに騒ぐマスコミに対して理論で立ち向かい、表現者として毅然と戦って、これからももっともっといい作品を作っていただけると嬉しいです。

わたしはずっと、応援しています。
返信する
森田さんへ (瞳子)
2007-06-13 20:46:59
なんだか、独り言みたいなコメントにレス、ありがとうございます。

私は、サカキバラ事件の時では何もいえませんでした。また、今になってやっと言える言葉もあります。

言葉が足らなかったのですが、ああいった猟奇事件から出てくる物語は確かに沢山ありました。しかし、どれもどこか違和感があったものです。

そして私もどちらかと言うと、そんなものを楽しんでいる側でした。
しかし、当事者になってみると痛みの先にあるものは真っ当であってほしいと言うことでしたし、そういう世界を目指したいと思うのです。
できるかできないかではなく。

またしても話がそれてしまいました。

森田さんの作る、目指していこうとする「ぼくらの」は時々、胸が苦しくなるほどの森田さんの創作への意志、人間の善意に対する一縷の望みのようなもの、を描こうとする意欲を感じるので、見続けてしまいます。
私は、原作に賛同しきれないところがあります。(しかし、とても人をひきつけるものがあることが判ります。魅力的です)

世界観のぶつかり合いは、とても目を惹きます。そういう意味でこの作品はざわざわとした興奮も見えてきます。

>瞳子さんの立ち位置からしか見えないものがあるだ>ろうし、それに見合った役割があるかと思いますよ。

ありがとうございます。誰からも遠かった分、見えることがあるのは、本当にありがたいと今では思います。

ものを作ることは人柄が全部出てしまうもので。

だから森田さんの不器用で多分、そんなに明るくなく、それでも一本筋を通そうとする方なのかなあと推察します。そんなところが作品から溢れているように、私には見受けられました。
今後も一視聴者として見続けて参ります。応援しています。

お体に気をつけて。



返信する
にんげんだもの… (ななし改め(STしん))
2007-06-13 09:16:09
すいません話振っておいて放置ぎみでした。
納期とか新プロジェクトでいろいろ死んでましたので(笑

あくまで個別意見への対しての穿った意見のつもりではないので失礼な所があれば
ドシドシ指摘お願いします、(^-^:マダマダ至らぬ人間ですので。

>憲法は国家の権力を制限しているのではないですか?

特に近代憲法の策定される経緯はそうですね。
フランス革命によって自由、平等、博愛の3点が始めて民衆レベルに示された訳ですが
一つ問題点あってこのスローガンが”もの凄~く抽象的”だった事なんです。

現在の日本も、国民の権利と義務の理解も同じですが
自由、平等、博愛の裁量権、裁量範囲、適用種別って本当は凄く細かく丁寧に
考えた上で、リスクとリターン、リスクヘッジを考えないといけない。

差別的表現、発言。
暴力的表現、発言。
過剰な性的表現、発言。
差別でなく、区別されるべき問題。

これは社会生活を営む上で避けて通れない事なんですが、思考停止をしている
一部の方の考えが「差別は存在してはいけない!」「権利は平等に与えられる物」と
言う民主主義の台詞のみをごり押ししているからだと思います。

ならばタブーはあっていけないし、圧力団体とか権利団体も存在そのものが
法治国家への挑戦ですし。

このダブルスタンダードを振りかざす輩に、対して放送、報道が毅然とした態度を
出さないので、周囲の顔色を伺って影でコソコソとしてしまうようです。

番組1つがTEL1本でなんの討議もなく潰される事は、それこそ暴力であるし
放送や報道がそんな弱腰でどうするんだ?というのが私のイライラする部分ですね。

PS

書くつもりはなかったのですが…

監督の批判とかで行き過ぎているようなので援護射撃です。
作品に対する批判は我々はプロなので当たり前です、逆に良ければ賞賛がある!
しかし少なくとも作っている個人には”辞めろ!”とか”馬鹿!”とか言わないで
上げてください。現在の製作環境は劣悪で特に二次版権物の製作は参加して
いる誰が障害になったり、ミスをしたりするのか、判らない状態なのです。
(まあそれはどの会社、仕事でも同じです)

ファン、
原作者、
スポンサー、
スポンサー側のプロデューサー、
版権関係のプロデューサー
アニメプロデューサー
デスク
進行
絵コンテ
演出
監督
作画監督

これだけの個別の「私が思う最高の原作イメージ!」がぶつかり合っております。
あと放送は毎週なので、立ち止まってもおれません!
だからと言って低いクオリティやいい加減な演出の肯定はあってならないですが。

作品性、方向性は別の作業者が多ければ多い程調整すら難しい。
動画の方がちょっと中割りのテンポを変えただけで変わるのがアニメです。
(映画ではカメラさんですが)

スケジュールとクオリティと内容の調整では、
検閲、原作者、スポンサー、脚本家、監督の中から”作品製作の敵”が出る事も
ありますからね。(人間ですもの好き嫌いだってありますよ)

作品への批判や、応援は全然OKでしょう、辞めろ!死ね!は辞めてください。
”出版その他一切の表現の自由は、これを保障する”は建前ではありません。
演出が嫌いな作品へは反応は、購買の拒否、批判、リクエストで対向でしょうか?
(私だって好きな作品がメタメタ凹む事ありますよ~ぜっていに買わん!)

言葉の暴力での圧力は私にはこう見えます。

「言論、表現の自由を守ろう!でもあいつのやり方気に入らないから攻撃する!」

調査捕鯨の時もそうでしたが、ダブルスタンダードに陥らないように
仕事や文化は必ず人間の手によって作られている事を忘れたくないものです。

話が楽しかったので自分のURL入れておきました。遊びにきてください~
blog閉じないで下さいね!楽しみにしております。
(コソコソするのも嫌なんで)

返信する
お願いします (お願いします)
2007-06-13 06:54:49
お願いします
すぐに監督を交代してください
お願いします
すぐに監督を辞任してください
お願いします
もう二度とアニメに携わる仕事をしないで下さい

本当に本当にお願いします

辞めてください

お願いします
原作ファンをたまには思い出してください

何卒、宜しくお願い申し上げます
返信する
Unknown (子ども)
2007-06-10 02:05:37
T.Yさんの意見、

>幼い頃から暴力、流血、死があふれた映像を見て育った子供は、それらに対する抵抗がなくなってしまわないか

に私は一部賛同します。
しかし、それは傾向にあるというだけであって、はたして原因となるのでしょうか?
逆説的ですが、それらに対する抵抗がなくなってしまったために、規制されても仕方のないような映像を、漁ってしまうのではないでしょうか。
確かに映像…特にアニメは視聴者のいる現実から、かけ離れた場所に存在します。
かけ離れた場所にある死は、古代のコロシアムのように良い娯楽になります。
フランス革命時の王妃の最期も、ひょっとするとコロシアムの空気と同じだったのでは? と邪推してしまいます。
どこの時代、どこの国にも残虐なものは存在していたのかもしれません。それは現代になって、より現実から切り離されていった…とようするに、

臭いものには蓋を、なんて偉そうなことを言うつもりはないですが、
規制規制と神経質(自分からみればヒステリックにしか見えませんが)になるあまり、理由ばかり求めて本質を見失っているように感じてなりません。

つまらない例ですが「子供」という字も「供」が大人の供え物とかうんたらかんたらで、「子供」という言葉が学校から滅びました。先生方はこの「子供」という字をわざと書かないようにしています。
そしてその代わりに「子ども」という、見た目が代わっただけで、本質を伴わない言葉が便宜上用いられています。
自分は現在進行形で、18にも満たない小さな蚊帳の中で育ったような、井の中の蛙に等しい存在ですが、
「子供」という字に対して、不快感を感じたことなどなく、その字をなくした意味が到底理解できそうもないです。
「子供」という字がダメなら、サービスという字も語源から考えて、撲滅されんじゃないかと、心配は全くしてませんが、妙なとっかかりを感じます。

上の擁護を書く動機は全くのエゴですが、規制に屈しながらも、本質だけは貫いてほしいと切に願います。
返信する
WOWOW用に作り直してくれるのを期待 (ぼくらの高校男児)
2007-06-09 21:19:40
えーとボクの知ってるアニメで規制があったのは
カーボーイビバップくらいでしょうか・・・

あの作品のようにwowowとかでもひろ、じゃなくてもろに血をバーッと、性描写ベーッと出して欲しいですね
まあ資金難って事も考えると難しいかもしれませんが・・・
返信する
続きです (T.Y)
2007-06-09 15:29:25
自主規制は、法律ではなく裁量に委ねられているからこそ、裁量によって弱めたり、取り払う事もできるのではないでしょうか。監督や他の方が書かれていたように、作る側と流す側との粘り強い話し合い等によって。

ただ、規制自体の是非については何とも言えないのですが、一つ気がかりなのは、もし、小さな子供が、
何ら規制のない映像を見続けた場合、どのような人間に育つか、という事です。
ここから先は完全な私見ですが、幼い頃から暴力、流血、死があふれた映像を見て育った子供は、それらに対する抵抗がなくなってしまわないかと思います。
いざと言うとき、人を傷つけたり、殺したりする事に何ら抵抗を感じないという事は、とても恐ろしいものに感じます。

昔は凶悪事件というと、犯人は札付きのワルという場合が相場でしたが、この10数年、一見ごく普通の人々によってこうした事件が引き起こされる事が多くなり、社会を暗くしています。この原因はどこからくるものでしょうか。

自分自身でも良く分からない事を長々と書いてしまいました。すみませんm(__)m


返信する
マスメディアの自主規制 (T.Y)
2007-06-09 00:12:51
もしかしたら違った結論があるかもしれませんが…。

マスメディアの自主規制は認められる

と思います。

まず、憲法違反かどうかですが、
例えばTV局が表現を規制した場合、TV局は普通の会社ですので私人にあたります。また、番組を作る人も私人ですから、自主規制の効力を争うのは私人間の紛争にあたります。

憲法は国から個人の権利や自由を守るためのものですので、判例は、私人間の紛争では憲法は直接には適用せず、民法等を媒介に間接的に適用するとしています。
憲法が直接適用された場合、憲法に反する全ての行為は無効ですが(憲98)、間接適用では「社会通念上直ちに不合理と言える」場合に民法90条(公序良俗違反)により無効としたり、民法709条(不法行為)により損害賠償を命じたりするにすぎません。

ですから「憲法違反により無効」という結論はありえないと思います。

次に、民法等に照らして無効だったり損害賠償に値するかどうかが問題になりますが、その判断基準は「社会通念上直ちに不合理」かどうかによります。

判例は、会社の定年に男女差別を設ける規制は「合理的理由がない」として無効としていますが、特定の思想を持つものを会社が採用しないのは、会社にも採用するしないの自由があり「社会通念上直ちに不合理」とは言えないとしています。

規制に合理的な理由が全くない場合は無効とされますが、少しでも理由がある限り、不合理に見える規制でも、それを設ける側の自由を認めているようです。

結論として、マスメディアの自主規制についても、合理的な理由の全くない規制はダメですが、それが「社会通念上直ちに不合理とは言えない」限り、規制は各会社の裁量に委ねられるものだと思います。


返信する
憲法違反という論点 (もりた)
2007-06-08 06:44:53
>ななしさん
憲法は国家の権力を制限しているのではないですか?
テレビ局や出版社は、あくまで民間企業ですから、
自分たちの考えに照らして、番組内容を好ましくないと判断し、
放送を取りやめたり、内容を直したりするのは、勝手だと私には思えるのです。
あと、そうした自主規制が民間団体の抗議を反映させた結果だったりすると、ますます国民の主権が反映されているという意味合いを感じるのですが。
私が自分の判断で、畑飼を肯定したくないとか、カッターナイフで友達を刺し殺すチズを格好よく書きたくないと考えて、原作を変えるのとどこがちがうのかが、分かりません。

ただし、ニュース番組などが、「自分たちは公正」と名乗って、
偏った報道をすれば問題ですね。
あと、自衛隊の関係者が映画監督の発言をチェックしているのは、いったい何故? 何のため?と、疑問に感じるし、おっしゃるとおり問題だと思います。


まだ、勉強が追いついてない段階で書いてます。
素人ぶりがバレてしまうかは覚悟してますので、
是非是非、反論を!
返信する
Unknown (ななし)
2007-06-07 14:03:24
一応知っておられると思いますが老婆心ながら。

日本国憲法第21条第1項

「集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する」

創作者のよりどころの一つなので。

あと民主主義と言われる体系の根源である国民主権と国民の自由裁量権を
肯定している最も重要な用件ですね。

昨日は自衛隊の情報関係が某映画監督の発言をチェックしていたと
報道ありましたが、チェックの分析によって国の方向性を調整しているのであれば
あまり気持ちの良い物ではないですね。
返信する
ななしさんへ (もりた)
2007-06-05 07:07:06
憲法違反ですか。

この件に関しては私の勉強はぜんぜん追いついてないこと思い知らされています。
憲法違反ではない、という意見も聞きたいですが、
これから私もいろいろ勉強してみます。

返信する
瞳子さんへ (もりた)
2007-06-05 06:51:46
ななしさんのコメントで分かりましたが、
なるほど酒鬼薔薇事件と、放送コードの問題は重なるわけですね。

私なんかはニュースでしか知らないような事柄に
近いところで関わっておられるようですが、
留学のおかげなどで、ほどほどのところで距離を置いていられたのもまた希有な運命ですね。
瞳子さんの立ち位置からしか見えないものがあるだろうし、
それに見合った役割があるかと思いますよ。

作品の内容よりもやや優位に立っている人が、その作品を見て一番笑えたり泣けたりするそうです。
共感が笑いや泣きを誘うと言いますが、作品の内容とまったく同じ体験を持ちすぎていては逆に楽しめないそうです。
ぼくらのに出てくるような不条理で辛い死と、私はこの年になるまで直接には出会わないで来ました。
そうした有利な立場の私がぼくらのを作るせいで、原作とずれて行っている感もありますが、それは逆にいい面もあるのだとも考えてやっています。
返信する
Unknown (ななし)
2007-06-04 08:11:37
ずーっと静かに読ませてもらってましたが
私も体験を一つ。

私は主にゲームですが、アメリカ版のソフトの
ローカライズで某カルタ社と遣り合いました(汗

血は黄色で?酒瓶に見えるものは全削除だと!(笑

それと一部方も仰ってますが規制ガイドラインの
書類は、門外不出ですね。


日本のTV局でも表現の自由に抵触するので無い事に
成っています。
これらの書類は存在自体が憲法違反のなので
公けのメディア系企業にあると非常にまずいのです。
「公共の利益を著しく阻害」で電波法にも抵触とか?

TVのアニメで血とバイオレンス系がOKな物は
担当プロデューサーと編成局長の暗黙の了解が
あった上で、レーティングを無視しています。

>Unknown (瞳子)さん

酒鬼薔薇事件ですか…
ナイフと血の抑制はこの事件がきっかけですね。
当時ホラー系番組担当の私の知り合いが
「シナリオ全修、番組も打ち切りだあ~」と泣いてました。

私も作る側の一人ですが、昔先輩から聞いた。
「作る側の欲望に溺れてはいけない、誰が見るか判らないのだから」
これは何時も考えてプロットを確認しております。
この演出には”本当”に意味があるのか?

でも思考停止した”一律の規制”は大嫌いですね!
返信する
Unknown (R.F)
2007-06-01 02:34:09
紙おむつのCMに出てくる液体は青いので、「自分の子供のおしっこはCMと違うが、病気ではないだろうか」と医者に相談してきたお母さんがいたという話を思い出しました。
返信する
Unknown (瞳子)
2007-05-28 00:41:46
連続投稿すみません。

匂い立つような血。それは生きていた証ですよね。そんな「血」、みたいです。
返信する
Unknown (瞳子)
2007-05-28 00:39:53
森田様

コメント返しありがとうございます。なんだか、胸にぐっときました。

私は阪神大震災を経験していますが、実際の揺れを知らない(海外に留学していた為)状況でして、でも、今は鬼籍に入った祖父母の家が焼失してしまいました。祖父母は第二次世界大戦も神戸の空襲も経験してて、80過ぎたのにあんな目にあってしまって。助かってよかったと私は思ったのですが、やはり相当辛かったようで死ぬまで「なぜ、自分たちだけがこんな目に」と言い続けました。
震災の象徴的なバスが高速道路にかかっている、それを海外のメディアで見たときの衝撃は凄まじかったです。そして、実際に震災よりもその後の経過の方が辛く、くるしいものでした。

で、私は実際に見たわけではないのですが、あの震災後、夏がくると、震災で亡くなった人たちの遺体から出るリンが燃えて、人魂が沢山出たそうです。
私はいつも明かりのともっていたはずの長田の町(一番燃えた被災地です。)がまっくらなのと、あちこちでお葬式をしている埃まみれの町に帰国して、ほんとにびっくりして。でも、私はあの揺れを知らないことに罪悪感をずっと持ち続けました。

で、書くかどうか、迷ったのですが、私は丁度10年前に起こった酒鬼薔薇事件の中学の出身です。
あの当時、亡くなった男の子のお父さんが原付でずっと探してるって噂を聞いたのが日曜日。遺体の一部が見つかったのが火曜日で。
サカキバラ君の件に関しては色んな苦しみがありました。友達だと思っていた人が「あれ、複数犯か単独犯か賭けてるねん」て言葉にも、怒りを露にする事さえできなかった。
あの当時、沢山の書物が出て、いろんな人が色んなことを言ったけれど、私は10年経って、あの土地の出身者として、あんなことが起こらないようにしていきたいと小さい存在ながら考えています。

長文失礼しました。

森田さんのお仕事、ずっと見ていきたいです。
返信する
お応え (もりた)
2007-05-27 02:45:31
>riku_mio
>わざわざアニメにしてキャラクターに注意喚起させるのは
>規制に屈しているようで
逆手にとって面白くしてやろうという気概は好きですけど、そのようにも見えますね。

>白ネコさん
>一つ疑問なのは、自主規制の強い局や会社が暴力表現や性表現の
>欠かせない漫画をアニメ化することがあることです。
GONZOがそうですよね。
おっしゃるとおり、同じ疑問を私も持っていました。
このことは、放送できるか出来ないか問題(2)にて、書きたいと思います。

>anq
>自主規制は、だれかが加えたら除かれることがなく、
増えるばかりか・・・。まさに怪物とは、言い得て妙ですね。

>てつさん
>過去の作品がオリジナルのまま放映されることはほぼ皆無になってしまって残念。
そうですね。オリジナルで見たいですが。
ですが、作品は時代とともに消えていくべきという考え方もあります。
飽和して新しいものが生まれないですからね。
ただ、昔から言われてることですが、
映像図書館のような場所に資料として、すべての映像作品は保存されて欲しいなと思うのです。アニメーション保存館のようなもの、マジで作れないのでしょうか。
そこへ行けば、若い人たちが昔の名作をオリジナルのまま見ることができるという。
夏目真吾さんが、私が大好きな劇場版銀河鉄道999を見たことがないと言うものですから、DVDを貸して見せたんですよ。面白いと言ってすごく喜んでくれて、夜中長々と作画の見所について話し合ったのですが、楽しかった。
そういう経験がいつでも出来る場って、作れないものでしょうかね。

>山田さん
ぼくらのも、オリジナルで放送している局とそうでない局があります。

>riku_mio
>表現規制は国民の知る権利にも関わる問題だと思います。
そういう視点で考えていませんでした。
企業秘密の存在は当たり前のことと思っていましたが、今後はそういう見方でも考えてみたいと思います。

>ユズハさん
いえ、自由に何でも書いていただいて構わないのです。
この場で解決はできないでしょうけどね。
返信する
お答え (もりた)
2007-05-27 02:44:13
>arataさん
テレビ局、代理店と、自主規制する部署もさまざまにあることを考えれば、基準がバラバラなのも当然でしょうね。

>マットさん
結局、同じ表現を繰り返してたら、どっかでケチがついて消えてなくなるということかもしれないから、やっぱり新しい表現って、編み出して行かなきゃならないんですね。

>マリオ
有料放送は、いやなら見なければいいわけですからね。
いろいろ言ってますが、私はほんとにこの分野に関しては素人です。
推測の域を出ません。

>てつさん
>表現者としては放送コードまみれの中でいかに「作品」をつくりあげていくか、
>その手腕が問われているんでしょうね。
ぼくらのはいくつか一部放送できなかったり、
そういう意味では私の手腕は敗北ですナ。

>riku_mio
>子供向けか大人向けかよく分からない作品が
>アニメには多いというのも問題かと思います。
いえ、そんな。
子供向け、大人向けなんて、ほんとは分けたくないですよ。

>巨大ロボだの宇宙人だのSFやファンタジーといった
>現実離れした作品で、なぜ血の色だけは現実的な赤じゃないといけないの?
巨大ロボや宇宙人やSFやファンタジーは想像の世界だから現実離れしていてもいいですが、人の血は現実にあるものなので、描くなら赤く描きたいです。

>「赤い血見せりゃリアルじゃね?」なんて考えてる時点で子供向け決定!
「赤い血見せりゃリアル」
というのは、目で見た印象を重視することが説得力に繋がるという考え方で、私はこれを自然主義と先輩に教わりました。逆に
「赤い血見せたからといってリアルとは限んないっしょ」
というのは、目で見た印象より、感じた印象を重視する考え方で、これは現実主義と教わってます。
この話は難しいので、また改めてやりたいですが、少なくとも子供向けか大人向けかには関係ないと思います。

>29さん
>人を刺したら血が流れるということを理解できない子供たちが増えたりして…
一瞬勘違いする子もいるでしょうね。

>それにしても、アニメ番組を毎回放送するたび「離れて見ましょう」という
>テロップを出すのはいい加減やめてほしいです。

私も出来ればやめて欲しいですが、しょうがないでしょうね。

>瞳子さん
瞳子さんのお話を読んで、本気で血を描きたくなりました。
私が血の印象で思い出すのは臭いですね。匂い立つような映像は無理かな・・・

>nさん
>もしポケモンの話を持ち出されたならドラマなりなんなり、他の番組でも使われてた同じ効果を証拠に訴えてみるのもいいんじゃないでしょうか、

どうなのかなー。実写も同じじゃないんですか。
この点勉強不足で、きちんとお答えできません。すいません。

返信する
Unknown (riku_mio)
2007-05-27 00:44:47
>ユズハさん
すみません。
返信する
難しい問題ですね。 (ユズハ)
2007-05-26 23:53:06
とりあえずriku_mio氏、その意見は森田監督にぶつけ続けてもどうしようもないと思いますよ。特に最新の書き込みについては。

ご自身のブログを作られてそちらで主張したり、放送局側に直接意見を述べられては如何ですか?
返信する
知る権利 (riku_mio)
2007-05-26 16:11:41
表現規制は国民の知る権利にも関わる問題だと思います。

テレビ局は国民の知る権利の代行者として報道活動を行っているにもかかわらず、恣意的な表現規制をかけたり、規制マニュアルを門外不出にするのは代行者たる資格は無いと思います。
返信する
Unknown (山田)
2007-05-26 15:56:08
ブリーチとかゴールデンタイムにもかかわらず赤い血を出してますね。
局や制作会社によって差があるみたいですね。
返信する
ちょっとずつ返信// (もりた)
2007-05-25 11:30:53
みなさん、数々の反応ありがとうございます。
自分が知らなかった指摘も多くて、勉強になりました。

>藤渡さん
規制マニュアルが門外不出とは!
なるほど、それですべての謎が解けました。
いや、ゴンゾのプロデューサー連中に尋ねてもピンと来る説明が返ってこなくていらついてたんです。規制する理由の深い部分については局の秘密になってるんじゃあ、分かるわけはないですね。血を見せちゃダメなんてのは、むしろ分かりやすい話の類いで、皇室の扱いや、スポンサー企業への配慮など、微妙だったり守秘しなければいけない内容など、たくさんあるんでしょうね。僕らとしては、毎日新聞を読んで勉強し、洞察するしかないわけだ。

>カミュさん
北斗の拳! 見てたぞ。それなら覚えてる。なるほど!
でも血が白ってのは、分からないですが。
アメリカだと寄り目がアウトというのは聞いた事があります。
ほんとでしょうか?

>riku_mio
>制作者、テレビ局、表現規制を求める視聴者、表現規制に反対する視聴者が
>対等に意見を交換する場がほとんど無いのが問題ではないでしょうか。
どうでしょう? それは一見正論のようでいて、手間のわりに実りがないように思われます。自主規制は各論の寄せ集めですからね。統一した結論は出ない。案件ごとに事情が違う。まずは制作者が局の信頼を得て、藤渡さん言うところの門外不出の部分に踏みこませていただくことが先決かと思いました。

>うにゃうにゃさん
>経験上、そうしたものはかなりのていど、外せると私は思います。ただし、
>そのための労力たるや半端ではないし(一時間や二時間の議論では済まない)、
>そんな手間など、実作者の仕事の範疇ではないとも思います。

それを鈴木敏夫さんが「もののけ姫」の時にやってるんですよね。バイオレンスシーンやの問題など、抗議が入らないようにクリアしてるんですよ。
話には聞いたんですが、ちょっと難しくて、ここでそのノウハウを紹介するスキルが僕にないのですが、その鈴木さんの話があるから、うにゃうにゃさんのお話の意味がよく分かります。
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パカパカ (てつ)
2007-05-25 10:59:11
ポケモン事件以来、アニメだけでなく実写にも衛星放送、地上波などTV放映に限っては新た枷が増えてしまった。
局や時間帯により規制にばらつきはあるものの、過去の作品がオリジナルのまま放映されることはほぼ皆無になってしまって残念。
板野サーカス的アクションはオーバーラップ処理され、パカパカシーンはヘタすりゃ止め。
ウルトラマンや仮面ライダーの変身シーンも手が加えられ、
最近の洋画の実写でも激しい銃撃シーンはコントラストを下げ明度を落としてある。

最近だとTVだけでなく現在上映中のバベルのクラブのシーン。
学生が撮った手ブレの酷いビデオの映像でも気分悪くなる人もいる。

不特定多数の視聴者を相手にしているだけにテレビ番組制作者は慎重にならざるを得ないのはしかたないが…。
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黒い血 (anq)
2007-05-25 06:01:26
いつも楽しみに視聴しています。

血が黒く表現されている作品は他にもあったので、そういうこともあるのかなと思いました。
私の住んでいる地域では『ぼくらの』と同じ時間帯に放映されていた『RED GARDEN』でも、いくつかのエピソードで血が黒かった覚えがあります。ただし、100%黒い血でもなかったので、もっとルールが複雑なのかもしれないとは思いました。

自主規制は、だれかが加えたら除かれることがなく、そういう規制を生み出すきっかけとなった視聴者とのやりとりがあったとしても、当該視聴者にもそういう影響を与えたことが知らされない点で、誰にとっても理不尽なものにしかなりえない怪物であると感じます。
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アニメの自主規制 (白ネコ)
2007-05-25 03:09:28
アニメの自主規制に関しては、実情に反して「アニメは子どもが見るもの」という建前で放送されていることや放送局、制作局、制作会社によって基準に大きな差があることが問題をややこしくしていると思います。

上でマリオさんも言われているとおり、MBS(毎日放送)や日本テレビ制作のアニメは現在でもいわゆる暴力表現、性表現の規制が緩いですし。
最近では「クレイモア」や「DARKER THAN BLACK 黒の契約者」で人体切断による殺人、「おおきく振りかぶって」では原作どおり「オナニー」というセリフがあったし、最近まで放送されていた「NANA」では地上波では珍しく女性の乳首が描かれている回がありました。

一つ疑問なのは、自主規制の強い局や会社が暴力表現や性表現の欠かせない漫画をアニメ化することがあることです。
現在放送中のものだとTBS制作の「怪物王女」はホラーなのに描写以前に設定の段階で改変されてしまい台無しだし、チズ編についても原作ファンの間では賛否両論のようです。
自主規制の強い局や会社は、できるだけ規制の必要性の少ない原作を選ぶべきだと思うのですが、森田監督はどのようにお考えでしょうか?
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Unknown (riku_mio)
2007-05-25 00:00:12
>それにしても、アニメ番組を毎回放送するたび「離れて見ましょう」という
>テロップを出すのはいい加減やめてほしいです。
それだけならまだいいのですが、わざわざアニメにしてキャラクターに注意喚起させるのは規制に屈しているようでいかがなものかと思います。
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Unknown ()
2007-05-24 23:11:57
やたらフラッシュがきつい番組ならアニメだけじゃなくそれ以前のドラマでもありました。名前は出しませんが。

アニメを皮切りにされたのは差別感情のようなものがあるような気がしてなりません。
今でこそドラマでもキツいフラッシュが使われることはないのでしょうが、

上に投稿された方の言う(離れて見ましょう)というはいいかげんやめてほしいですね、
もしポケモンの話を持ち出されたならドラマなりなんなり、他の番組でも使われてた同じ効果を証拠に訴えてみるのもいいんじゃないでしょうか、アニメや漫画を日本の文化だと調子に乗ってる人が居る今がチャンスだと思います、監督はどう思うのだろう。
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血のわけ (瞳子)
2007-05-24 23:05:14
こんにちわ。森田さんの仕事、作品に対する姿勢に感銘を受けてます。

血の話ですが、私が以前新聞で知ったことは某名探偵kのスタッフの話として「子供がみるものとして、血は意識的に黒くしてある」と言う一文でした。

ほんとの血の色は鮮烈な赤でもなく、真っ黒でもなく、なんだか不思議ですよね。乾くと黒くなるし、動脈と静脈では明らかに出る勢いも色も違います。

人が死ぬ、それも大量に、と言うことは経験しないとわからない悲惨さがあります。
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Unknown (Unknown)
2007-05-24 22:46:21
ドラマの場合は各所からの圧力があるから、うやむやにされるのでしょうけど
アニメの場合は…

それにしても、アニメ番組を毎回放送するたび「離れて見ましょう」という
テロップを出すのはいい加減やめてほしいです。
「アニメ番組」は「前科犯」だから?
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Unknown (29)
2007-05-24 20:46:39
人を刺したら血が流れるということを理解できない子供たちが増えたりして…
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Unknown (Unknown)
2007-05-24 17:06:15
巨大ロボだの宇宙人だのSFやファンタジーといった
現実離れした作品で、なぜ血の色だけは現実的な赤じゃないといけないの?
大人向けテイストがほしいなら、もっとセリフや状況を練りこむべき。
それこそ、「赤い血見せりゃリアルじゃね?」なんて考えてる時点で子供向け決定!
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Unknown (riku_mio)
2007-05-24 16:24:07
>作品中にどれだけ大人向けのテイストが含まれていても
>あくまで「子供向け」扱いだそうです。
いくらアニメを見る大人が増えたと言っても視聴者全体からすると少数派なのですよね。

また、子供向けか大人向けかよく分からない作品がアニメには多いというのも問題かと思います。



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黒い血 (てつ)
2007-05-24 11:27:51
通りすがりのものです。
映画のキルビルは日本版は真っ赤な血もアメリカ版は黒い血でしたね。
血の描写もあり時代劇ということもあってアニメのどろろはあえてモノクロで作られたんでしたっけ?(うろおぼえ)

実写であれアニメであれ、人間を描く中で傷付いた者が赤い血を流すというあたりまえのことを描写出来ないのは釈然としない。
けど、ダメなものはダメ!というハードルは現にあるわけで。

表現者としては放送コードまみれの中でいかに「作品」をつくりあげていくか、その手腕が問われているんでしょうね。
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子ども向けだったのか… (マリオ)
2007-05-23 23:16:01
今週は「○○話によせて」ではなく、規制についての記事なんですね。作品が作品だけに、結構興味深い話題です。

僕はいつも、子どもが見れるような時間帯に放送している映画やドラマで、銃撃戦・血の描写・性描写があるのに、アニメはその辺規制されまくってるのが不思議だったんですが…なるほど。アニメはあくまでも「子ども向け扱い」だったんですね。
(MBSさんは夕方でも、際どい映像描写が多いですけどね…)

しかし、WOWOWの有料放送枠は、R指定がついたりと規制が少ないようで…あれは大人向け扱いを受けているんでしょうね。
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らしい。 (マット)
2007-05-23 21:36:17
自主規制について、表現の自由だとか倫理の押し付けとか、そういう次元でなく、
非常に真っ当に考えるところが森田さんらしいというか、アニメ版ぼくらのらしいですね。

表現の幅だなんだといっても、例えば森田さんも参加された「THE八犬伝新章4話」などと比べて、
規制されている以外の部分でまだ広げられていない表現の部分がいくらでもあるわけで、
なんでもかんでも規制を失くせばいいという話ではないしょう。
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Unknown (arata)
2007-05-23 21:23:41
基準がよくわからないですね。
今回の場合は放送局の問題なのか、「ぼくらの」が現実的な世界観と中学生が題材だからそうなのか・・・。

例えば先日放送された「クレイモア」というアニメでは普通に血がドバドバ出てこのご時世に女性の首がスパーンと切断されてましたけどね。生首を抱きしめて泣く少女の描写とかありましたし。
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自主規制問題について (うにゃうにゃ)
2007-05-23 20:14:00
 初めまして、匿名で失礼します。

 私もシナリオライターをやってるもので、自主規制についてはそれなりにわかっているつもりです。
 経験上、そうしたものはかなりのていど、外せると私は思います。ただし、そのための労力たるや半端ではないし(一時間や二時間の議論では済まない)、そんな手間など、実作者の仕事の範疇ではないとも思います。
 けっきょく、現場の兼ね合いで決めていくしかないのですが、森田監督は実力のある方なので、なんと申しますか、理由を見つけて諦める、という姿勢は取って欲しくないな、なんてことは思ったります。ディレクターとプロデューサーの間にもうひとつ、なにか役職を挟めば面白そうだな、なんて考えたりしていますが……。

 不躾な意見で失礼いたしました。陰ながら応援しております。


 コエムシの声にはボイスチェンジャーをつけた方がいいんじゃないかなーと思ってましたが、最近、慣れてきました。うーん、面白いですね。
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Unknown (riku_mio)
2007-05-23 09:12:50
初めまして。

制作者、テレビ局、表現規制を求める視聴者、表現規制に反対する視聴者が対等に意見を交換する場がほとんど無いのが問題ではないでしょうか。
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黒く塗れ (カミュ)
2007-05-23 06:50:40
そういえば、昔の北斗の拳も血の色は黒かったですね。
(ん~、でも板野一郎作監の時は赤かったかな・・?)

やはり、ポケモンの事件がアニメの自主規制のハードル
を全体的に上げてしまったということは言えるのでしょうね。

私も仕事では、昔、アクションゲームに関わったときに
血の色について面白い経験をしたことがあります。

刀で斬りあうゲームなのですが、国内向けでは血は赤でも
問題なし、ということだったのですが、国外向けでは
なんと、「白」ということでした。
プログラムで国内バージョンと国外バージョンにディップ
スイッチで切り替えられるという仕様でした。

子供番組に対する規制ではアメリカ等の方が厳しいそう
ですので、アニメの場合は合作などの影響でそうなって
しまったのかもしれないですね。

海外市場に展開するとなると色を塗りなおすのも手間
でしょうし、はじめから黒く塗っておこうということで
一般的になってしまったのかもしれません。

ただ、まあ血の色はともかく、ボンズの鋼の錬金術師の
7話など、よくこれでチェック通ったなぁ・・とある意味
感心させられる作品もあるので、うまくすき間を見つけて表現の幅を広げていくしかないのでしょうね。


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自主規制 (藤渡 和聡)
2007-05-23 06:14:09
お疲れ様です。

知らなくて当然だと思いますよ、局の自主規制。
言葉や表現に関して、門外不出の規制マニュアルも、
各局独自に存在しますが、
門外不出だから内部にいないと判らない。

自分がその存在を知ったのは、
以前、ゲームを製作している時でした。
ゲームシナリオに取り掛かった時に、
当時のプロデューサーから「これに目を通して、表現や台詞で書いちゃいけないものを把握して下さい」と言って渡されたのが、
もう角も擦れて長年使い込まれたような、
A4コピー用紙にして3~4cmはあろうかと言う、
分厚いマニュアル。
みると、なるほど現在では放送出来ない言葉や表現が、
なぜそうなったのかの経緯とともに、
細かに指定してありました。
そして件のプロデューサーは、
「コレの存在は、他言無用で」とも付け加えられました。

マスに向けて発表される作品には、
どうしてもついて回る問題ですが、
しかしその元を知りたいと思う気持ちも凄く判ります。
ただ、今回の血の表現についての代行策の余りの馬鹿馬鹿しさには、
呆れる他は無いんですけどね。
(永井氏のせいばかりではないのは理解してます)
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