森本光☆ラグビーが好きやねん

関西エリアで活動する森本光のブログ

傷は物語る

2009-09-01 23:40:00 | ラグビー

 けさテレビ局へ向かっているときに先輩タレントの水津浩志さんとお会いした。

「森本くん、最近もラグビーがんばってるんやね」
「なんでわかったんですか?」
「その手の傷。いかにもラグビーでやったケガやんか。僕の手にもいまだに傷あとが残ってるよ」

 そう、水津さんもラグビー経験者。手の傷だけで僕がプレーを続けていることを見抜くとはさすがだ。

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 おとといは滋賀県東近江市にある京セラのグラウンドで練習試合だった。次の日曜日から始まるリーグ戦を前にチームの最終調整。フルバックで出場した僕は、ピンチのときに体を張ったディフェンスで何度も相手の突進を阻止し無数の手傷を負った。

 なんてことになればよかったのだが、実際は、ボールをもらって前進しようとしたときにクシャッとディフェンスに潰され、密集で踏まれたり蹴られたりしてあちこちにケガをした。

 手の甲を擦りむいたのは中盤でボールをもらったときだった。直前のカウンターアタックで簡単にゲインできたことに気をよくして、このときは走りきってトライしてやろうと思った。イメージ通りにディフェンスをステップで1人かわすと、50メートル先にあるはずのゴールラインがすぐ目の前にあるように見えた。1人目を大きいステップでかわしたので、2人目、3人目はチェンジオブペースと視線の動きでディフェンスの足を止め一気に抜き去ろう。スピードを落とし顔を右から左へと小さく振ってここから加速!と思った瞬間、敵のタックルが突き刺さった。なんとか亀ラック(ラグビーの専門用語)にしてボールを出そうとするもボディコントロールができずコロコロと寝転がった状態になってしまった。「ノットリリースや!」「こいつ踏んでまえ!」と怒号が聞こえ揉みくちゃにされたあとようやく起き上がると、ボールは相手チームのバックスに展開されゴールラインまで運ばれていた。

 1人目をかわしたあとすぐにパスをしていればスイスイと前進できた場面で欲張ったばっかりに相手にトライを許してしまった。しかも、試合はトライ1本の差で負けた。この手の傷は戒めだ。

「ガメらず(欲張らず)にチームプレーを」

 今度の日曜日の試合まで何回も手の甲を見つめて意識を徹底させたい。