森本光☆ラグビーが好きやねん

関西エリアで活動する森本光のブログ

推しメンでラグビーを楽しんで

2012-10-21 18:26:17 | ラグビー

 ラグビートップリーグ第7節の2試合が行われた近鉄花園ラグビー場は、前節に続いて新たなファン層拡大をめざすラガールプロジェクトを実施。僕はメインスタンド中央に特設されたラガールシート(女性限定観戦席)と女子会テーブル席でルール解説をするコンシェルジュを担当した。

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 今回は、初めてラグビーを観に来たという女性が前節よりも多く、新たなファン層拡大の任務を担う僕は、先週以上に気を引き締めて女性客と接した。たまたまテレビでラグビーを観て初めてラグビー場に足を運んだという20代前半の女性2人組をまずはおもてなし。プレゼントとして用意したドリンク、スイーツ、豚まんを手渡してから、ラグビー観戦初心者の2人にルール解説などをしていった。でも、この2人、初めてラグビー場に足を運んだわりにはよくわかっていた。何が?ラグビーの楽しみ方が。第1試合終了後に、ラグビー場の裏側にまわり、出てくる選手を待ち、写真撮影に成功!僕も欲しい神戸製鋼のジャック・フーリー選手のサインをゲット!ジャック・フーリー選手は写真撮影にも気軽に応じてくれて、「大きくてすごくいい人だった」と女性2人組は話していた。また、試合直後だけあって、フーリー選手の顔には痛々しい傷があったそうで、スタンドからは観ているだけではわからない試合の激しさを知ることができたようだ。

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 このラガールプロジェクトは、昨シーズンに秩父宮ラグビー場で初めて開催された企画だが、今シーズンは実施する会場を各地に広げて好評を得ている。きのうも、「またこのシートで観戦したい」とか「この企画をずっと続けて欲しい」という嬉しい声が直接届いた。そうした日本ラグビーフットボール協会の取り組みを紹介しようと、きのうはNHKの取材クルーが女性限定観戦席に密着。コンシェルジュである僕から説明を受ける様子などを収録した。先週は朝日新聞の取材が入っていたが、今度はNHK。普段、取材する側がほとんどの僕にとっては、取材される立場はとても新鮮だった。女性客へのインタビューが終わり、最後に僕もインタビューをしてもらった。その映像を使ってもらえるかどうかはわからないが、オンエアされる日を楽しみにしている(12月1日NHK「おはよう日本」で放送予定)。

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 ラグビーの楽しみ方として、僕が提案したいのはAKBと同様に推しメンを応援してほしいということだ。先ほど紹介した女性2人組は、その推しメンからサインをもらったり、写真撮影をしたりしたいというはっきりとした目標を持って、花園ラグビー場にやってきた。熱く激しい試合を堪能するとともに、試合後に選手の近くに行って話しかけるとより親しみを持てるはずだ。最低限のルールを守っていただきたいのは当然のことだが、花園ラグビー場では、試合後、電光掲示板の下の左端あたりに行けば、ストレッチを終えた選手からサインをもらうことが可能だ。また、選手・関係者入り口で出待ちをして選手に声をかければ、多くのプレーヤーがサインや写真撮影に快く応じてくれるだろう。選手の体の厚み、大きさ、笑顔、話し方など、新たな魅力を知ってラグビーのことをもっと好きになってもらいたい。甘いマスクと鍛え上げた体、トヨタ自動車の和田耕二選手は推しメンにオススメのプレーヤー。ぜひ推しメンを決めてよりラグビーを楽しんでもらいたい。

 


初めてのコンシェルジュ

2012-10-14 17:54:05 | ラグビー

 日本ラグビーフットボール協会は、新規ラグビーファン層の拡大をめざすラガールプロジェクトを10月13日に関西で初めて実施。トップリーグの2試合が行われた近鉄花園ラグビー場は、ラガールデーとして女性は入場無料。女性専用のラガールシートを設け、さらには女子会テーブル席をメインスタンド中央に特設。女性客にはスイーツや飲み物をプレゼントし、ルール解説をするイケメンコンシェルジュが登場。女性ファン層を広げる新たな試みが動き出した。

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 トップリーグ公式ホームページにも紹介されている「イケメンコンシェルジュ」。その正体とは!?何を隠そう、私です。ラグビーのためにお役に立てるなら協力しますと今シーズン開幕前からコンシェルジュをすることは了承していた。しかーし、コンシェルジュの前に、まさか“イケメン”がついているとは。自問自答の日々が続いた。「僕はイケメンなのか?」、「全然イケメンじゃないやん!」と言われてしまったら、新しいファン獲得という目的を達成できない。辞退すべきか、いや、ラグビーのために出来うるすべてのことをしてコンシェルジュをまっとうしよう。

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 胃の痛くなるような毎日を過ごし迎えたイケメンコンシェルジュ当日。女性専用のラガールシートには次々とお客さまが。「こんにちは!コンシェルジュの森本です。試合を観ていてわからないことがあれば何でも聞いてくださいね」と一人ひとりに声をかけていく。さすがに自分から“イケメン”コンシェルジュとは名乗らない。続いて、女子会テーブル席へ。ここは座敷になっていて、靴を脱いで女性グループに「コンシェルジュの森本です」と先ほどと同じようにあいさつした。ここまでのところ、誰からも「え゛ーっ、イケメンちがうやん!」とは言われない。ホッと胸を撫で下ろした。

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 第1試合のキックオフ。まずは、座敷になっている女子会テーブル席でグループの方々をおもてなし。ラグビーを好きになってもらうため、選手のプレーの特長や会って話したときの印象など、メンバー表に書かれていない情報を伝えた。また、「今の反則は?」という質問についてはわかりやすくルール説明をしていった。第1試合の後半は、座敷席ではない一般席に設けられたラガールシートに移動。ここでもルール説明を中心に、ラグビーグラウンドの広さの規定やキックのときに使うティーについてなど、女性客の素朴な疑問に答えていった。「トップリーグや大学の試合は40分ハーフなのに、なぜ掲示板の時計が45分あるのか?」という質問については、「タイムキーパー制が導入されていない試合で、ロスタイムを含むランニングタイムを表示するため」と説明すると、聞いてよかったと笑顔を見せてもらえた。

 第2試合も同じように移動しながら女性客をもてなした。試合後、たくさんの方から「ありがとうございました」と言ってもらうことができ、嬉しかった。恐れていた「全然イケメンじゃないやん!」との声は、直接は聞こえてこなかった。ひと安心。来週20日も、花園ラグビー場にコンシェルジュが登場し、女性のお客さまをもてなします。ラグビーを観たことがない、ルールがわからないという女性は、ぜひ女性専用シートにお越しください。お待ちしています。

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ラグビーのまち東大阪の夕べ2012

2012-10-07 09:27:24 | ラグビー

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 7年後の2019年に日本で開催されることが決定したラグビーワールドカップに向けて、「ラグビーのまち東大阪」を東大阪市内外に強くアピールしようというイベント『ラグビーのまち東大阪の夕べ』が花園中央公園ラグビー場前広場で開催された。

 昨年は雨の中、およそ1万5000人が来場したこのイベント。きのうは、トップリーグの花園ラグビー場での開幕に合わせ、試合観戦前後に誰もが楽しめるエンターテインメントと、東大阪市内の名店グルメが並ぶ「マルシェin東大阪」が設置され、海外のラグビー観戦スタイルをラグビーのまち東大阪で実現。たくさんのラグビーファンが会場に集まった。

 「マルシェin東大阪」のブースからはいい香りが漂い、特設ステージでは、キッズダンスフェスティバルが行われ、花園ラグビー場一帯は、お祭りムードの楽しくワクワクする雰囲気に。

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 きのうは、神戸製鋼コベルコスティーラーズvsヤマハ発動機ジュビロ、近鉄ライナーズvsサントリーサンゴリアスの2試合が行われ、それぞれの試合前に、各チームの選手を招いて試合の見どころなどを伺うトークショーが開かれた。まず、神戸製鋼vsヤマハの試合については、神戸製鋼から濱島悠輔選手、ヤマハから三角公志選手がゲストとして登場。神戸製鋼は開幕から3勝1引き分けの負けなし、一方のヤマハもチーム初となる開幕4連勝。無敗対決の試合はどんな展開になるのか、濱島選手と三角選手に伺った。好調の神戸製鋼は、パナソニックから新加入したジャック・フーリー選手の存在が大きいと濱島選手は語り、普段からチームの誰よりも大きな声を出し、メンバーを引っ張っていることを教えてくれた。指示は英語だが、日本人選手でも試合中その内容を理解でき、コミュニケーションは問題ないとのこと。ヤマハの三角選手は、今シーズン開幕4連勝できた理由について、セットプレーの安定を挙げた。これは濱島選手も同じ意見だった。また、就任2年目の清宮監督がよく口にする言葉は「プライド」で、密集で倒れたあとにすぐ起き上がって走り出さないなど、プライドのないプレーをしたときは選手に厳しく注意するそうだ。気になる試合結果の予想は、濱島選手が25-15で神戸製鋼勝利、三角選手は、26-25でヤマハ勝利と発表。特にヤマハの方は、ノーサイド直前に五郎丸選手がPGかコンバージョンを沈めて逆転する様子が浮かぶ予想だ。そして、無敗対決の結果は、神戸製鋼が勝利。スコアは33-13だった。濱島選手は腰に違和感があり、戦列から離れているが復帰には時間がかからない模様。三角選手は頭を使ったプレーでレギュラーポジション獲得をめざす。

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 続いて、第2試合の近鉄ライナーズvsサントリーサンゴリアスの試合前のトークショーには、近鉄から高忠伸キャプテン、サントリーからルーキーの芦田一顕選手が登場。第3節でアキレス腱に違和感を覚え、調整を続けている高選手。フィットネステストの数字も上がりまもなく復帰予定。サントリーのルーキー、芦田選手はフーリー・デュプレア選手、日本代表の日和佐選手と同じスクラムハーフ。ポジション争いは熾烈を極める。あえて厳しい環境に身を置き、自分を成長させたかったという芦田選手。サントリーでは今年から3年目までの選手が全体練習のあとに、若手選手だけの練習を実施。全体練習のあと、お腹いっぱい状態でのおかわりの若手のトレーニング。芦田選手いわく「めちゃくちゃしんどい」らしい。それに聞いた高選手は「2、3年、サントリーでもまれて近鉄に来てほしい」と冗談まじりにラブコールをおくった。さて、近鉄とサントリー、トップリーグでの直接対決は過去6回、すべてサントリーが勝っている。しかし、今年の夏合宿では近鉄が勝利をおさめ、リーグ戦での対戦が注目された。近鉄は今シーズン、2年目の選手が大活躍。プロップの豊田選手、才田選手、フランカーの中井選手、さらにはウイングの李陽選手。高選手は試合での注目してほしいプレーヤーに関して、豊田選手、中井選手、そして、センターのイエロメ選手の名前を挙げた。結果予想は30-20で近鉄の勝利。それに対して、芦田選手は、同じポジションの先輩フーリー・デュプレア選手を注目プレーヤーとして紹介し、流れるようなパスさばき、状況判断が素晴らしいと話してくれた。結果予想は40-20でサントリーの勝利。この近鉄とサントリーとの一戦は、49-24でサントリーが勝った。

 花園ラグビー場のスタンドから響く歓声、特設ステージから流れる音楽、飲食店から漂うおいしそうな香り。海外のラグビー観戦のようすを東大阪で実現したイベントは、いよいよフィナーレへ。スペシャルゲストはavexから今年3月に「笑って笑って」でメジャーデビューした泉綾菜さん。大阪出身の22歳のシンガーソングライター。泉さんは、「スキップビート」や「言葉にできない」など、大好きな邦楽ナンバーのカバーを歌ったあと、ラグビーファンにはたまらないユーミンの「ノーサイド」を披露。圧倒的な歌唱力とふんわりとした優しい歌声で会場を包み込んだ。ステージパフォーマンスのラストは、昨シーズンのトップリーグ年間表彰式で特別賞を受賞した日本一有名なラグビー応援団長、武さん率いる浪花SHOCKが登場。黄昏にしっくりとくるナンバーを披露し、イベントは幕を閉じた。

 この「ラグビーのまち東大阪の夕べ」は、東大阪市と花園ラグビー場周辺の自治会、日刊スポーツが主催するイベント。ラグビーを観に行くと、いつもにぎやかで楽しいわぁというステキな雰囲気を常に作り出すヒントになっていると思う。ここまで大きなイベントを毎回開催するのはたいへんだが、規模の大小よりも、楽しい雰囲気作りをする努力を続けることがこれから大切になってくるのではないだろうか。そして、機運を盛り上げて、聖地花園でラグビーワールドカップを。是非とも実現させたい。