散歩中、
道の真ん中で、大喧嘩してるオジサンが二人。
たまたま、通り掛かった僕達に「どちらが悪いか、聞いてくれ」と頼まれた。
物好きな父ちゃんは、ニコニコと仲裁を買って出た。
父ちゃん「ムークはこっちで待ってなさい」
僕を置いて、父ちゃんはその二人と話を始めた。
ああしてこうしてこうなってと双方が言い分を言い合う。
自転車でぶつかりそうになったのが発端らしい。
お互いに興奮してるので、話がつかない。
「やるか、こら!」とか言いながらお互いに肩で小突き合ってる。
五分ほど、「まあ、まあ」となだめていた父ちゃんが、何か小さな声で二人に囁いた。
すると、二人は吃驚したように言い争いを止めて、違う方向に去って行った。
ふーん、仲直りしたのかな?
不思議に思った僕は父ちゃんに聞いた。
Moook「父ちゃん、最後になんて言ったの?」
父ちゃんの説明では、こう言ったそうだ。
「どうですか?
お互いに一発づつ殴り合ってそれで全て水に流すって事では?
それなら、平等で判りやすいでしょう?」
それを、聞いた二人は、アホくさくなって喧嘩を止めたって言うけど本当かなあ?
親父の思考感覚はどうも良く判らん!