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moon

「総選挙ホテル」桂 望実 2019-34

「総選挙ホテル」桂 望実


ホテルの再建のために社長になったのは
大学で社会心理学を教えていた教授。
「従業員総選挙」
要するにリストラする人を自分たちで決めるという選挙。
果たしてうまくいくのでしょうか。

こんな風にいいように展開したら
おもしろいだろうなぁという感じ。
実際には難しいだろうけれど。

以前テレビで「今でしょ」の林先生が
職業はは好きなことよりも
できることに視点をおいた方がいいと仰ってましたが
まさしく、そんな感じ。

他者から見る自分ってどう見えているのだろうって考えると
視野も広がりそう。

フラワーショップで花を扱うことに喜び感じていたにも関わらず
選挙の結果でフロント業務につくことになったり
企画をしていたのに飲食部門に移動になったり
調理師からベルボーイ
下請けの清掃員からフライダル部門の社員へ

みんな驚きつつも新しい職場で仕事を覚えていく。
途中、慣れたころにガツンと凹まされたりと
いろいろあるのも共感した。

しかし、実際にはこんなにうまいこといかないよねぇと思う。
それも、また、いいかなと思う。

最後の社長と支配人のやり取りが面白かった。

総選挙ホテル
桂 望実
KADOKAWA/角川書店

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