10年前の夫の家出は、なんとなく終わった、
1年半くらいだろうか。
その間、夫の寝床は実家と女の家だったようだ。
姑には感謝するべきなんだろう・・・と
時々思うが、突き放していただいても
全然よかったのに、とも思う。
しかし、そうしていたら、多分おそらく、
今ここに私はいないだろう。
夫が戻ってきたのは
私がようやく、離婚を決意したときだった。
「帰ります」と言って帰ってきた。
メールで謝罪されたが、きちんと
このことについて話をしたことはまだ、一度もない。
それでも、当時、
私はとても嬉しかったのだ。
バカだから、また元通りと思ったのだ。
賢者は先人に学んだらしいが
愚者の私は
経験しなければ学べないのだ。
嬉しいと思ったのに、顔を見たとたん、
なんだかげんなりしてしまった。
決して、元になど戻ることはないのだということを
その時に身をもって知った。
以来、それが続いている。
話はするが、「自分で作った家族を平気で裏切ることのできる人」
の種類に夫は入ってしまった。
というより、
私が彼がそういう人だと気付いた、ということであろう。
夫は何も変わっていないのだ。
「別れる、別れる」と言いながらいまだに続く不倫に
ときおり、イライラとし
ときおり、諦める。
未婚の友に言わせると
未だイライラするなんて、なんてときめき!
というのだが、
それは違う。
当時、一生懸命こどもを育て、仕事をし、まさしく自分のことは
さておきながら生きている私に対して
あんたはあまりにも失礼でないのか!
という気持ちのイライラである。
そのイライラは今も当たり前のように続く。
夫の不倫ももちろん、続いている。
しかし、夫について、エライと思うのは
家にお金を入れなかったことは一度もない、ということである。
なので、私も、こども達も生きて来られたのだ。
さて、止まらないので今回はこの辺で。