「真夏の方程式」東野圭吾
お久しぶりの湯川先生。
相変わらずのクールで、
どちらかというと偏固、学者っぽいわぁ、この人。
学者なんだけど。
夏のちょっとさびれた民宿で小学生と出会うガリレオ。
さほど人懐っこくなく、そして、ぎゃあぎゃあうるさい小学生、
という感じの全くしない、恭平くん。
彼と、湯川先生の微妙な距離感がなんとも言えず、よかった。
一定の距離がずーっと保たれていて
最後の最後に少し先生が踏み込む感じ。
これは、湯川先生の意外な一面を見た気がする。
しかし、子ども本人は知らないこととはいえ、
いけません、子どもにあんなことさせちゃあ。
ストーリーは中心と外側からの探り合うような迫り方がとても、引き込まれた。