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moon

通勤読書 506 又吉君だわよ

「夜を乗り越える」又吉直樹

返却期限が近い積読本があるにも関わらず、
我慢できずに読了。

私が初めて「人間失格」を読んだのは16歳の時。

「ワザ。ワザ。」に
ガツッと内臓を掴まれたような気持ちになったのですが、
又吉君にように、
深くじっくり考えたりはせず、
ただただ、面白いわぁと思いながら読んだことを
思い出しました。

でも、当時、暗い暗いというばかりで
「人間失格」を面白いと言ってくれる人は
私の周りにいなかったのです。

そのことは私を不安にしました。
なので、同じように「暗い暗い」と言いながら
読了した感想など話すことなどは一切なかったのです。

ずいぶんと大人になってから
「面白いよね」と友人と話しました。
髪型と制服の着崩し方が重要なことだった高校生の時に
ちょっとそんな話ができたらよかったのに、と
少々の後悔をしました。

この本は、熱い熱い文学とお笑いへの思いが
込められた本でした。

純文学はほとんど読んでないので
読んでみようかなぁと思ったのは著者の狙い通りでしょうか。

カバーの裏側が又吉君の顔、下半分の写真でビックリしました。
上半分の本もあるのかしら。

 

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夜を乗り越える(小学館よしもと新書)

又吉直樹
小学館

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