もう学園祭もおわりましたけど
でも、中村佑介氏の講演会は面白かった。
広告、イラストという、今まさに中村氏が活躍なさっている観点で。
非常に興味部深かった。
書店でも、スーパーのお菓子コーナーでもツタヤでも
中村氏のイラストはすぐに見つけられますが
そう、だけど、大学を出てから10年近くは
まったくオファーもなかったそうで。
中村氏は大阪芸大出身ですね。
「ここは落ちたんですよねぇ」
なんてちょっと学生たちにアイスブレイクを与えたりして・・・
中村氏は学生のころ、
先生の評価も、同じ学生の間の評価も悪くなかったと仰ってまして
しかしながらに商売にならないということは
内輪での評価は世間の評価ではないと悟るのです。
インターネットで画像を見るのに
ものすごく時間のかかった時代から急速に発達していく中で
「僕の絵を見てくれている人が少ない」という言い訳ができなくなる。
アクセスもいいのになんで?と思う中で
中村氏は自身のイラストに色を加え、色を省き、線を変える。
そんな試行錯誤をしていると、
とっても時間がかかったのだろうけれど、
ある時オファーがきたのです。
凄いなぁと思います。とっても思います。
あんな柔らかな感じの優しい感じの人の中に
秘められた野心。。。違うな心意気。。。違うな
思い。。。いや、やっぱり野心で。
秘められた野心があるんだぁと思うとホント凄いと思います。
卒業後10年近くは風呂なしアパートであったことにも驚き
ロッテの人に会うまでに15年かかりました、とおっしゃってましたが
それも驚きです。
現在、尚、大阪在住。あら、素敵。
とても、面白くて気さくな方でしたが
芸大生ににむける言葉はとてもリアル。
「中高と教室の片隅で絵を描き続けてきたでしょ?僕たち。
スクールカースト最底辺の僕らは芸大で同士に出会い、
芸大あるあるに囲まれ4年間とっても楽しいんだ。
楽しいんだよ、だけど、だけどね
社会に出たら、あの中高と同じ割合で人がいる、あの世界に戻るのだよ、
ということを知っていてほしい」
もう、この話がめっちゃリアルぅ
うちの娘にリアルぅ
で、広告を売るということを考えるなら
カースト真ん中辺りの大多数の人に
「これならお前らも理解できるか!!!と
自分のデザインや絵を積極的に打って出てほしい」とも。
あー、なるほどなぁと思います。
音楽の教科書も辞書の装幀も手掛けることになった中村氏の次なる野望は
海外の仕事だそうです。
オファーがないのは、やっぱり今の絵ではその国に響かないということ。
最初にいろんなことを考えて実行したことを
もう一度やってみようと思ってるらしい。
凄いね。そして、楽しかった。
素晴らしい。
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