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[hoshizukiyo ni aetara] 古都散策や仏像、文楽、DEAN FUJIOKAさんのことなどを・・・。 

「ウーマン・イン・ブラック」大阪初日(ネタバレなし)

2008-07-11 | 観劇メモ(演劇・ダンス系)

公演名    「ウーマン・イン・ブラック~黒い服の女~」大阪公演
劇場     シアター・ドラマシティ
観劇日    2008年7月10日(木)
座席     2列
上演時間   19:00~20:00 20分間休憩 20:20~21:15

出演:上川隆也  斎藤晴彦
原作:スーザン・ヒル  脚色:スティーブン・マラトレット
演出:ロビン・ハ-フォ-ド


<あらすじ>
観客のいない劇場。本来なら何百という人の息が聞こえてきそうなその場所
で、たった2人の男、中年の弁護士と若い俳優が、過去に体験した世にも恐
ろしい出来事を、劇中劇の形を借りて再現していきます。
俳優は若き日のキップスを、弁護士は彼が出会った人々演じながら…。
(パルコ劇場公式サイトより)





<初日カーテンコール>
5年ぶりの再々演。初日からスタオベでした。
カーテンコールで舞台両袖から何度も登場するお二人。
照れているようでもあり、初日が終わって安心したようでもあり、くるくる変
わる表情がほほえましかったです。
挨拶の言葉は一切なくても、上川さんは「ありがとうございました」と口を動
かしながらの笑顔。齋藤さんも笑顔で小さく手を振ってくれたり。
前公演の途中からカテコに加わった、指笛でス○○○○を呼ぶ楽しい場面も、
さっそく見られましたよ。
初めての方はどうぞお楽しみに♪


以下、今公演に関しては一切のネタバレなしでいきます。

<恐怖と笑いは表裏一体?>
さて、舞台の方はやはり、脚本がよくできているなとあらためて思いました。
登場人物は二人だけなのに、最小限の人数を補う演出プランの鮮やかなこと。
そのキャストに導かれながら、私たちはまるで登場人物といっしょに絵を描く
ように、物語の世界へとどんどん入り込んでゆく感じです。
観始めた時にはシンプルだと思っていた舞台が、観終わった後にはとてもたく
さんの風景や場面を観たように思えるんですね。
特に何役も一人で演じる齋藤さんの、役の切り替えの素晴しさ、面白さ(笑)
は見どころの一つ。
とにかく、舞台でしか味わえない楽しみがいっぱいつまった作品だと思います。

そして、これはやっぱりホラーです。
あー、コワかった~~~!!
ホラーの再演で5年という年数はなかなか心ニクイな、と。
ストーリーはもう知ってるから・・・なんて油断していたら大間違い。
肝心な所をことごとく忘れてしまっていました。
ヒャー、ここだったのか! ワオ! キャー!
でなワケで、自然に体が「!」と反応してしまう恥ずかしさ(笑)。
コワイはずなのに、キャー!と声に出してしまった自分が可笑しくて、そんな
人たちの照れ笑いが、劇場中に固まりとなってわき起こるんですね。
この反応って独特。もしかして関西人だけなのでしょうか。

前回と比べると基本的には同じですが、上演時間が若干短くなっている感じ。
それは・・・私がとても印象に残っている箇所がなくなっていてわかりました。
(上川さんらしい細やかで繊細な表現で好きだったのですが。)
どこかの場面がゴッソリ抜けているわけではなく、長い場面での時間のかけ方
が短めになり、テンポアップしたのだと思います。
もちろん、芝居の大事な場面はたっぷり見せてくれるので大丈夫♪
細かい部分では、上川さんのウフフな立ち位置が変わっていました。

<5年を経たヤング・キップス>
最後に。
前回の舞台からすると、ヤング・キップスが大人になったというか、上川さん、
おおきゅうなって・・・という想いになりました。以前はまだ齋藤さんの胸を
借りて演じている風だったのが、すっかり頼もしくなって。
二人のバランスという意味でも今回はベストなんじゃないでしょうか。
(若さが前面に出た感じのヤング・キップスも懐かしいですが。)
5年前のヤング・キップスには広々と感じられたシアター・ドラマシティが、
今回はジャストサイズになったといえるかもしれません。
もちろん、汗びっしょりの熱演は相変わらずです。
そうそう。ヘアースタイルが短めなのは、あの映画のロケのせいでしょうか。

ロビーにはお花が幾つか届いていましたが、その中の1つは上川さんが来年出
演することになっている新歌舞伎座の方からでした。
さて、次回は日曜日。
私にとっての最後の観劇を楽しみたいと思います。


「ウーマン・イン・ブラック」初日ですよ!(追記版)(このブログ内の関連記事)

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2 コメント

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始まりましたね~! (しろう)
2008-07-11 12:31:09
さっそくのアップありがとうございます。
さすがに昨日はソワソワしてしまって、
ムンパリさんの第一声を楽しみにしていました。
初日の笑顔また格別でしょうね♪目に浮かぶ~。
最近好んで観ている見せつくす芝居とは正反対の芝居なのでしょうね。
それもまた生の舞台でしか味わえない面白さかと思います。
来週末は名古屋です。楽しみだなあ!
ところで、ウフフな立ち位置が変わっても下手側でよし?
返信する
ウフフ違い? (ムンパリ)
2008-07-11 13:13:19
しろうさん。いいですね、初日の緊張感。
そ、笑顔もちょっと違うんですよねー。
出演者の言う通りにゆだねるだけで、見えなかった
ものが見えるという体験、いいですよ。
ウフフな立ち位置・・・しろうさんがおっしゃってる
のとはビミョウに違うような(笑)。
事前のネタバレはしません!!(笑)
名古屋、楽しんでくださいねー。
返信する

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