いろいろと試してみた、毎日。

趣味のクルマ・バイク中心ですが、他にもなんだかんだやってます。

廃車を整備してみる(その9)

2013年02月24日 | 日記
エンジン・シャシ関係の整備が一段落したところで、次は車体もろもろなんかに手を付けようかと。
長期に渡って置きっぱなしであったクルマですので、ヤレは相応にあるんですね~。

オマケ(?)で付いてきたイタリア製Personalの革巻きステアリング。



革はカチカチで割れそうでしたが、試しに靴用の保革油を塗ってみましたら柔らかく復元いたしまして。
ステッチも特にほつれていませんし、このまま使おうかと(笑)
ちなみにシフトノブも樹脂製ですが同じParsonalです。

ウインドウォッシャーは懐かしい手押しポンプ式です。



コレはノズルの詰まりを針などで一度ケアしてから、適当な樹脂チューブを使ってラインを引きなおします。

エンジンルームにいって、ベンチレータ関係の配管ですが、大抵ツナギに使っているホースは破れているか、脆くなってヘビ巻き状態です。





これは一般の空調屋さんでほぼ同じ直径のフレキシブルホースがメートル単位で入手できますので、長さを合わせて切断、取り付けします。

あとはウエザーストリップですかね。
これはもう経年でコールタールの塊みたいになってます。



これは汎用のストリップを入手して修理しようかと思っていますが、先に車体の塗装リペアをしてからですね。

こんな状態ですから、まだまだやることはありそうです(笑)

では、また。
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廃車を整備してみる(その8)

2013年02月23日 | 日記
前回で動くようになったフロンテ君ですが、動いたら動いたで家内の目が・・・(汗)
壊れたまま置いておいても仕方ないじゃないのって。

乗ってみると、フロンテってこんなにクラッチミートもエンジンフィールも穏やかだったかな?なんて思うほどでしたが。

心配していたセルダイの不良もなく、エンジンも快調に回っています。
2ストエンジン特有の、マフラーから白煙が・・って白昼撮影だから画像だとよく見えないですね(笑)



一応、燃料タンクには1:25の混合ガソリンがまだ入っているので白煙は多いのですが。
2ストは分解してもしなくても、最初に混合ガソリンで回してやったほうがリスクは少ないですね。

昔からの格言?で、調子のいい2ストエンジンはやたら分解しない方がいいというのがありまして。
逆に、焼き付き癖のある2ストエンジンは何度直してもダメ、という格言もあります(笑)

また、アタリ・ハズレエンジンなんてのがありまして、同じ車体で同じエンジンを積んでいても、最高速が10km/h程度違ったりとか、フィールが良い悪いなんて。

製造時の組み付けやパーツ公差もあるんですが、新車時の慣らしでもそれは相当変わるんですよね。
特に2ストは吹け上がりなんかに現れてきますけど。

ともあれ、廃車だったクルマが手をいれて一台動いた訳ですが、そんなんもあるのかな、なんて。
しかしまあ、今のクルマと比べると本当に小さいクルマです。







ちなみに、私の所のクルマの保管で一番故障の頻度が高いのが灯火の切れですね。
シールドビームや各ランプは全てフィラメント球ですが、マメにエンジンを回して、その際に各ライトを点灯させてやると防ぐことが出来ます。



まあ、これは中古車屋さんも日常的にやっている対処法ですけどね。

では、また。
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廃車を整備してみる(その7)

2013年02月19日 | 日記
ブレーキ・前輪整列の整備の前に、エンジン関係をちょこっといじっていたのでそちらも。
2ストですので、エンジン本体には動弁系の機構はありませんので、いたって整備は楽チンです。

吸気系・燃料系の整備は以前の記事で紹介していますので割愛します(笑)

このクルマはそれほどヒドイ状態にはなかったので、特に機能上劣化した部分を交換か補修で済んだのは幸いでしたね。

エンジンの整備では、電装が脆くなっていました。
特にプラグコード、ポイントですかね。

デスビキャップ、ロータは端子の清掃のみ、プラグコードはコード部分のみ交換です。



プラグコードは社外メーカーさんで特注で作ってもらうことも出来ますが、このコードは厄介な出来ではないので自作します。

作り方は簡単、プラグキャップはネジ込み式ですので回し取る事が出来ます。
で、デスビキャップに入る側、黄銅製の端子がハンダで付いていますので、それを古いコードからコテで取り、新しいコードのセンターコアを若干剥き出してハンダ付けします。



新しいコードはバイク用のキタコ製汎用シリコンコード、1mで千円ちょっと位のお値段(笑)
ただ、コードの長さは付いていた純正品に長さを合わせてカットしています。

お次はポイント周り、コンデンサの生き死にはバッテリーを一度つなぎ通電、その端子をアースさせて判断しています。
生きていればコンデンサ内の蓄電気がショートしますので大抵はこれで機能します。

ポイントは純正か社外品を使うしかありませんので、持っていた社外品(デンソー型)で交換です。
当然、点火時期とギャップの調整が必要になりますので、デスビ横の点火時期調整目盛りの窓にタイミングライトを当てて調整、このクルマは標準車ですので、14度±1の範囲内です。

ちなみに丸い目盛り窓のすぐ横に見えるゴムの蓋はミッションオイルの注入口、約1L入ります。



後は灯火類、このクルマは既にハザードが装備されていますが、その4ウェイリレーはバルクヘッドの室内側に設置されています。



電磁式ですので、画像のスイッチ下部の突き出した所にスイッチボールが入っています。
これが電気で付いたり離れたりでスイッチの役目をしていますので、その突き出した部分を真下に向けてやらないと正常に機能しないんですね。

これと組み合わされている通常のターンリレーが離線されていまして、4ウェイリレーも逆さに付いていたりしていましたので結線、機能復帰させました。

あとはボッシュのホーンが付いていたりで純正とは違う配線になっていましたので、そこら辺も手直ししましたですかね。

ヘッドライトなんかはリムはあれどライト枠は無しという状態でしたので、ジムニー用のシールドビームライト(小糸製)とその枠を流用です。



まあ、こんなんで一応は車検を取れる状態にまでにはなりました(笑)
ただ、ウエザーストリップなどの外装関係が手付かずなので、また汎用品などを利用して修理しようかと。

オマケにフェンダーミラーもどこへいったやら・・。

では、また。
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廃車を整備してみる(その6)

2013年02月17日 | 日記
エンジン、ブレーキなどの整備が終わり、私道でテストランを無事終えてフロンテは動くようになりました(笑)

足回りの整備ですが、パーツリストの図を参照にして振り返って見たいと思います。

先ずは、フロントのロア・アッパーアームのラバーブーツ交換。



リストでは、下図No.25のパーツがそれです。



大抵は割りピンを抜き、M10×1.25ピッチのキャッスルナットを取り、プーラーで外れます。
今回使用したブーツは純正ではなく、ネットで入手したキャリィ用のブーツです。

お次はタイロッドブーツ。



こちらも外し方はアームと同様です。
リストでは、下図No.27・28がそうですが、純正品ではASSY販売ですのでブーツのみは請求できません。



コレも製廃ですので、こちらもネットで入手したキャリィもしくはアルト用のブーツです。


次はブレーキにいきましょう(笑)

フロントから、ホイールシリンダーサイズは7/8、片口ピストンでこのクルマはナブコ製ピストンでした。



下図、No.12・13(ピストン含まず)のカップの交換ですが、これは、社外ブレーキパーツメーカーのカップキットが出ます。



で、リアですが、この車はアイシン(アスコ)製シリンダです。



下図、No.8・9のカップ、こちらもまだ社外でカップキットが入手できます。



アジャスターはアイシン製でしたが、これはネジでアジャストするタイプですので、清掃・グリスアップを行っています。



最後、アイシン(アスコ)製マスターシリンダーですが、リペアキットは純正も社外も製廃、私の知りえる範囲では入手できませんでした。



で、どうしたかというと、シリンダーサイズは3/4ですので、シングルピストン用で現在入手できるキットを探しまして、現物と照らし合わせて他車のリペアキットで組み上げました。

下図ではNo.13がアイシン(アスコ)のパーツです。



また、No.12のコネクタの材質が樹脂なのですが、割れていて再利用できなかったので、空圧用樹脂エルボを加工して取り付けました。

だらだらと説明しましたが、なんだかんだ、あれこれ探しては取り付けてなんて事ばっかりやっていたような(笑)

純正でパーツが出ないからと諦めてしまうと旧車は維持できませんので、そこは流用する為に色々な巷の機械の構成部品に精通する事が旧車維持の心得、なんて。

では、また。
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廃車を整備してみる(その5のオマケ)

2013年02月11日 | 日記
ホイールシリンダーのカップ形状がメーカーで違うと言うハナシがありましたが、それなんぞを。

フロンテは基本的に前後7/8サイズのシリンダーが使われていますが、この時代の納入メーカーは、「NABCO(ナブコ)」・「AISIN/ASCO(アイシン/アスコ)」・「NISSIN(ニッシン)」の3つです。

旧車のパーツは製廃になっているモノがほとんどですから、在庫があって使えるものなら何でも付けてあるクルマも多くあります。

このクルマも例に漏れず、前がナブコ、後がアスコのチャンポン仕様でしたが、だからって別にブレーキの機能に影響が出る訳ではないんですけどね(笑)

で、カップのハナシ。
画像は全て、左側がナブコ、右側はアイシン(アスコ)のカップ(ブーツ)です。

この画像はカップ・ブーツの前後の形状です。




で、こちらは斜めから見た形状の違いなぞ。




最後に横向きの画像です。



カップはリップ部分が、ナブコはラッパ型ですが、アイシンはソロバン玉型をしています。
また、アイシンの方がピストンにハマる軸穴部分の直径が小さいです。

互換性のあるパーツを現在入手する為には、こういった形状・寸法部分に気を払って探しますが、現物があるとやはり物事がスムーズに確認できるので、なるべく外したときに形状を留めている物はしばらく保管して、次のパーツ入手の目安にしています。

では、また。
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