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ヤマハ ギア(UA07J) エンジンOHの注意点。

2022年12月18日 | 日記
えーっと、今回はUA07JのOHでしたが、同形式のエンジンを積むギアのウィ―クポイントを挙げてみます。

まずはラジエター。



私の所に来たギアで、進行方向側が接触で歪んでしまっている、もしくは取付けカバーごと破損している個体がいくつも見受けられました。
それと、ポンプに向かう2本のホースの取付け口が樹脂なのですが、肉厚がかなり薄く、割れてしまっているもの、欠けているものも。

こうなると冷却水漏れの原因ですので、交換しか手がありません。

それと、ラジエターとポンプを繋いでいるホース2本。



これが何故か、あまり使い回しに向いていません。
というのはクランプを交換しても、ポンプとの接続部から冷却水漏れを起こしている事が。

ひどいものは冷却水をラジエターに満水にしただけで端部からにじんでくる程、ギアの中古はホース接続部にクーラントの乾いた粉がびっしりと付着している事があるので、かなりアヤシイのです。

これも、漏れが発生した場合は新品に交換になります。

さらにウォーターポンプのオイルシール。



だいたい、私の所に修理依頼のくるギアはこの破損(笑)
ここがヤラれて冷却水がオイルに混ざり、最終的にエンジンが不調になるという現象。

ただ、冷却水抜けはヘッドガスケット抜けという原因もあるので注意したいところ。

まあ、冷却水がオイルに混ざってもこのバイクは走っちゃうんですが、それが別の所に弊害をもたらすんですね。
それはエアフィルターでして、フィルターはオイルまみれ、ケース内はドブドブ(笑)




新品のフィルターと比較すると、ここまで汚れて用をなしません。



お次はセルモータ―。



スクーターの場合、キックはオマケみたいなものなのでセル始動が当たり前です。
酷使される電気系パーツですので、セルが回らない場合、ハンドル右側のスイッチの接触不良というのもありますが、ほとんどはブラシが限界まで使われて、コンミュテーターが潰れてしまっている場合があります。




ブラシホルダーとコンミュテーターが生きている場合はブラシ交換修理、ところが私がブラシのみパーツ請求したところメーカーから出ませんでした(2022.11時点)

セルモータ―も、再生不可能の場合は中古もしくは新品に交換になります。

あと、破損ではないですが、ギアケースのオイルが全く入っていないという個体も。
まあ、エンジンオイルは換えても、ここは見過ごしがちかも・・。



容量は100cc(エンジンオイルでOK)、スポイトを利用して補充する箇所ですが、ドライブのオイルシールが健全でもドレンボルトを開けるとほとんど出てこない個体がちらほら。

今度はエンジンのヘッド、バルブ頂部に入れるシムですね。



私の修理した個体で何故かシムが1枚も入っていないものが・・・(笑)
新車時から入っていないという事はないので、修理時に入れ忘れたか、紛失したのか解りません。
シムが無くてもエンジンは回って走ってしまうので、かなり気づかない箇所でもあります。

ちなみに、このシムが走行中に抜け、バルブ折損で修理した個体もありました。

ヘッド続きではないですが、ヘッドガスケット抜け、これも冷却水がオイルに混入(逆もあり)やら燃焼室とプラグ共に湿ったりで不調に。



ガスケット交換時の増し締めである程度対応できるんですが、まあ、完全ではないです。

ここまで、私の経験がご参考になれば光栄です(笑)
では、また。


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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (おおばかめぐみ)
2025-02-14 08:20:28
はじめまして。

水冷は、部品点数も増えて故障が多くなる気がします。単純な空冷2ストのほうが丈夫な気がしますね。
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はじめまして。 (monogokorotodekigokoro)
2025-02-22 13:56:02
そうですね、まあ、過去の原付よりも排ガス規制が厳しくなっていますので、その対策での水冷という意味合いが強いような感じがします。ただ、バラしてみると、部品1点1点の耐久性は車両価格に見合うコストダウンの為か、手入れをすれば持つという概念は通用しないもののようです。空冷4スト・2ストはヘッドガスケットや燃調がしっかり保たれていれば、確かに丈夫ですね(笑)
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