いろいろと試してみた、毎日。

趣味のクルマ・バイク中心ですが、他にもなんだかんだやってます。

不動のヤマハGR50を再生してみる 【その11】

2010年05月01日 | 日記
先ずは(塗装の)剝離行程から。
ちなみにスチール部分の処理内容です。

もう一度、主に使用した物を下に記します。

  ワイヤブラシ
  グラインダ(ドリル装着式のワイヤカップ)
  ステンレスたわし
  スクレーパ
  バーナー
  サンポール(酸による錆・塗装除去)
  バスマジックリン(錆除去後のアルカリ皮膜形成用)

ブラストガンでも剥離は可能ですが、メディア(硅砂など)が散る(消費)事とブースを作る場所を確保しなければならないなど、ご家庭向きではないので使用していません。

また、剥離剤の使用も簡単で良いのですが、以外に地金の窪に残留して塗装を犯す事がありますのでこれも使用していません。



剥離の工程はざっと下の様な進め方です。

 1.大物(フレーム・リアアーム)、小物(エアクリーナケース、ヒンジ、ヘッドライトケースなど)に分類する。

-以下、大物の工程-

 2.ざっとステンレスタワシで浮いた錆・塗膜を落とし、残った塗膜はバーナーとスクレーパを併用して落とす。
 3.食い込んだ錆はグラインダのワイヤカップで落とす(きれいに落としたい場合は、時間はかかりますがラストリムーバでも可)
 4.適当なカップにバスマジックリンを採って、刷毛(ハケ)で地金の部分に塗り、30分ほど時間が経過した後に水で洗浄する。
  (地金が露出すると空気中の酸素と反応して錆が発生しますので、アルカリ性薬剤を用いて表面処理を施す行程です)

-以下、小物の工程-
 
 5.ワイヤブラシ・ステンレスタワシで大まかに浮いた錆・塗膜を除去し、中性洗剤などで油分や泥を完全に落とす。
 6.バケツなどの容器に5~10%のサンポール溶液を作り、小物を浸漬する。
  (錆と弱い塗膜が同時に除去出来ます。希釈度合いは状態に依りますが、金属部分を塩酸が犯しますので、肉の薄い板金部品は薄い溶液で時間をかけて除去する方が無難です。)
 7.1日ほど経過(除去程度次第ですが)した後、溶液から部品を引上げ、ステンレスタワシなどで浮いた錆・塗膜を除去する。この時、除去の程度を確認し、錆・塗膜が残っているようであればこの作業を繰り返す。
 8.除去が済んだ部品は一度水で洗浄した後、別のバケツ等の容器に20~30%のバスマジックリン溶液を作り、それに半日ほど浸漬する。
 (どれか1つ処理が済んだ部品を乾燥させ、空気中に数時間放置してみて赤錆が浮いてくるようなら処理が完全ではありません)
 9.処理が済んだ部品は水洗いし、乾燥させる。

酸とアルカリ系の薬品を使用していますので、屋内ではこの作業は不可です。
風通し(通気)の良い場所、ゴム手袋などを使用して行います。

これらはあくまで、私が考えた廉価で出来る再生方法ですので、真似をされて上手く行かなくても責任は持てませんのであしからず(笑)。

次回は下地処理です。

では、また。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする