いろいろと試してみた、毎日。

趣味のクルマ・バイク中心ですが、他にもなんだかんだやってます。

不動のヤマハGR50を再生してみる 【その10】

2010年04月29日 | 日記
今回は塗装なぞ。

下の画像は入手した当初の状態ですが、金属部分は赤錆が、樹脂部分は表面が粉を吹いている状態でした。



塗装部分は剥離・塗装する事でほぼ元の状態を取り戻す事は出来ますが、メッキ部分とアルミ地金部分は再生は困難を伴います。

メッキは薬剤で剥離できても、地金が虫食い状態では再メッキしても元のフラットな表面にはなりません。
アルミ地金は腐食している場合は白い粉(酸化アルミナ)を表面に吹いていますので、大抵はワイヤブラシなどで除去した後にバフ掛けなどの表面処理をすれば復元できる場合もあります。
ただ、素材が鋳物の軽合金ですので、強度・剛性が落ちていて脆くなっているものも多々ありますので見極めが必要です。

塗装部分の再生に使った道具・薬品・塗料等は以下の通りです。

 -剥離行程-

  ワイヤブラシ
  グラインダ(ドリル装着式のワイヤカップ)
  ステンレスたわし
  スクレーパ
  バーナー
  サンポール(酸による錆・塗装除去)
  バスマジックリン(錆除去後のアルカリ皮膜形成用)
  
 -下地行程-

  金属用布ヤスリ
  スチールたわし(石鹸なしボンスター)
  バスマジックリン(地金処理後のアルカリ皮膜形成用)  
  バーナー(塗装焼付け用)
  SOFT99 プラサフ(スプレー式)
  SOFT99 赤錆変換下地処理剤(地金の板厚が薄い部分に一部使用)

 -塗装・表面処理工程-
  
  紙やすり
  各種マスキングテープ
  バフ(ドリル装着型)
  SOFT99 プラサフ(スプレー式)
  SOFT99 自動車色(黄色→ホンダ ビート用 カーニバルイエロー)
           (黒→日産 スーパーブラック、艶消しブラック)
  SOFT99 クリヤー(スプレー式)
  SOFT99 マフラー用耐熱塗料(スプレー式、600℃耐熱・ブラック)
  SOFT99 ホイール用塗料(ミッション・フォーク部分に使用、スプレー式・シルバー)

 -樹脂部分補修-

  プラリペア

ざっと挙げるとこんな感じでしょうか。

ちなみに下地にパテが含まれていませんが、(振動の多い)バイクなので剥離が気になる事と、あまり私自身がパテが好きではないので使用していません。

と、次回に続きます。

では、また。
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オーディオレス。

2010年04月26日 | 日記
休日にせっせと愛車の手入れをする私です。

予備部品を整理していたら取り外したAMラジオが出てきました。
もちろん生きていますので、元のダッシュボードに取り付ければ聞く事ができます。



と、私のクルマにはオーディオ類はありません。

妻のクルマもオーディオレスでして、正直告白すると私の家のクルマは全てオーディオレスです。

別に壊れたとか買い替えていないと言った訳ではなく、最初から設定されていないクルマか、あっても取り外したという事になります。

私はシンプルなクルマが大好きな人間です。

日本ではこういったコンセプトは流行りませんが、前例がない訳ではありません。
トヨタのパブリカ、ホンダのN360(初期)、スズキの初代アルトなどが良い例です。

ただ、それらのクルマも初めは機能に徹した造りでしたが、時間と共にそれは薄れて贅沢な方向へシフトして行きました。

バイクからこの道に入った人間なので、周囲の方からは少し感覚がズレているのかも知れませんが・・・。

遮音の完璧な、オーディオ完備、豪華内装、自動変速、音声付カーナビetc ・・搭載のクルマは私にとって「地獄」です(笑)。

この様な「お座敷自動車」は貴族的で優雅ですが、ほとんど家と変わりの無い空間に興味が沸かないんです。

私のは小さなクルマですが、ドライブフィーリングを楽しみ、行った先で買い物や観光をしたり、工夫してあれこれ積んだりで大抵はこなす事ができますし、楽しめるので必要が無いと言った方が正確でしょう。

クルマが大きく装備が多くても、何時でも満足できるという補償は無いと思うんですが・・。

では、また。
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不動のヤマハGR50を再生してみる 【その9】

2010年04月19日 | 日記
今回は点火時期調整なんぞを。

とはいっても計測機器なぞは持ち合わせておりませんので、お得意のアナログ戦法です。
でも、ゴメンなさい。タイミングライトは使いました(笑)。

このバイク、ロータの刻印(ロータカムの頂点位置)しか見当たりませんので、かなり不親切です。
その刻印もケガキ線みたいに申し訳程度に付いています(下画像、ロータ上のマジック線がそうです)。

と文句を言わずにとっとと片付ける為に、TDC(ピストン上死点)位置と点火位置(F)を探ります。



TDCはプラグホールからピストンを観察、クランク(ロータ)を反時計回りに回転させてピストンが上昇しきった位置でのロータマーク位置をケース端などにマーキングします。
(上画像、ロータマーク上のケース端の太いマジック線です)

点火位置(F)はTDCマーク位置より右側に振れます。
私は経験上、この手のエンジンの点火位置はあらかじめTDC前19°前後で探っています。

GR50のマニュアルはどう説明しているかは知りませんが、このエンジンの点火位置は18°前後のようでしたので、何度かポイントを調整して試走した上で決定しました。

ちなみにこのGR50は日立型フラマグです。

では、また。
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ちょっと寄り道 ~ 【スズキ コレダ スポーツ50】

2010年04月11日 | 日記
GR50の記事途中ですが、ちょっとこちらに。

画像は手持ちのスズキ「コレダ スポーツ50」です。



外観は、少々部品が変わっていたり追加されていますのでオリジナルではありません。





中古ですが、入手先の親切なバイク屋さんでほぼ完全に整備済みでしたので、納車後は旅行がてらに約150km位を自走して家まで帰ってみました。

晴れていたのでまあ、気分の良い事(笑)。
が、途中で幾度か煽られるは、交通の流れは速いわでヒヤヒヤしましたが・・。

と、帰りにちょっとしたトラブルが。

保土ヶ谷あたりまで順調にきた時に突然エンジンが吹けなくなったんですね。
仕方なく、近くの歩道に乗り上げて様子を見てみると・・??

おー!! ぼたぼたとエンジンの脇あたりから燃料が漏れているではないですか!?
フタを開けてみると完璧にキャブからオーバーフローしていたんですよ。

なんて、こんなこともあろうかと、とっとと誰もいない近くの公園にお邪魔して、持参の携帯工具でキャブをバラし、フロートバルブ回りを軽く清掃して取り付け、約30分ほどで修理完了です。

それからは元通り、以前の快調さで走り抜き、家に辿り着いた訳です。
まあ、中古車は走ると言えど、用心は必要なんですね。

それからは欠品やヤレた部分を修理・交換してこの姿になりました。

エンジンはノーマルですが、ブンブン仕様(プラグ熱価 BPR8HS、最高速60km/h超)に仕立て直しています。

さすがに公道でその性能を発揮すると白いバイクのお兄さんに呼び止められてしまいますので自粛中ですが(笑)。

では、また。
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不動のヤマハGR50を再生してみる 【その8】

2010年04月03日 | 日記
前回の続きとやらを。

シリンダーガスケットは上下比較的簡単な形状ですので、アルミ板か銅板(ホームセンター入手)と汎用ガスケット(バイク量販店で入手)から切り出して作成します。

この場合は材質もありますが、特に厚さが変わってしまうと圧縮比や吸排気タイミングが変化しますので注意が必要です(逆に変えてチューニングする裏ワザもあります)。

 

ピストンも同様に単純な形状ですので、清掃は簡単です。

コンロッドからピストンピンを抜く際に抜きづらい場合がありますが、叩いたりせずに、防錆潤滑剤をピン周りに十分に吹きかけ、短いドラフトピンなどで押し戻しを繰り返して抜いてゆきます。

2ストロークの場合はトップリングにキーストンリング(断面がクサビ状)が使用され、リング溝に押し潰されたカーボンが堆積していますので、傷を付けないように灯油と竹べらなどで取り除きます。

特にこの前後の作業で注意したいのは、ピストンピンを抑えているスナップリングの取り外しです。

GR50の純正スナップリング(上図No.12)はアルファベットの「e」の形をしているので比較的取り外しと保持が容易ですが、万一飛んでクランクケース内に入ってしまうと大事(おおごと)です。

ケースを割る予定がないのであれば、なるべくキレイなウエスなどで開いたケース部分を塞いでおいた方が無難です。

ここまで分解するとコンロッドが露出していますので、クランクを上死点位置に回転させ、コンロッドの小端部を指でつまんで左右上下に振ってみます。

小端部・大端部共にニードルベアリング(上図No.6,10)が使用されていますので、左右の触れは若干大きめの場合が多いのですが、上下に押し引きしてガタがある場合は大端部かクランク部分のベアリングの使用限度を超えている場合がありますので、ケースを割ってクランク部分の確認が必要です。
また、ピストンを取り付けた状態であれば小端部の確認も可能です。

この検査は分解した場合ですが、限定的ですが同じような検査はエンジンが組まれた状態でも可能です。

プラグを外し、上死点から若干下死点にピストンが下がった状態にして、プラグホールからドライバーなどでピストンをゆっくりと押し込んでみるのです。

感覚的で申し訳ないのですが、このときに「カクッ」っと数ミリドライバーが入る現象があると大抵コンロッド周りにガタがあるのが判るんですね(笑)。

まあ、この状態でもエンジンは動きますので日常使用する分には差し支えない場合もあるのですが、ノイズ・バイブレーションが大きくなったりシール類が早く痛んだりなどと色々と症状が出てくる可能性はあります。

では、また。
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