懲りずにまたまた寄り道です(笑)
エンジンが焼き付きを起こしたのでその状態など。
下の画像が取り外したシリンダ・ピストンですが、上は排気側、下は給気側の状態です。
2スト好きな方には目の毒ですが、意外と次のセッティングの参考になるものです。
ちなみに70年代を含めて過去のエンジンは現在のものと比べて各部の寸法(工差)があまく、手が入りやすい分、故障のリスクも高いのが普通です。
一昔前は調子の良いエンジンを「当たり」なんて表現していましたが、実際いくら修理しても調子の芳しくないものも存在していた訳です。
そのリスクを最小限にする為、馴らしや分解して具合の悪い箇所を修正(アタリ取り)する等の方法をとっていました。
シリンダーは軽合金ピストン(Y合金もしくはローエックス)の膨張が大きい為、若干大きめに寸法をとっていて、特にリングが磨滅した状態の中古ではスラップが出易い傾向にあります。
ピストンは真円のものは非常に少なく、ピストンピンボス方向が若干小さめに作られ、その直角方向が大きめに作られています。
画像では特にピストン給気側のリブ中央上下と排気側に焼き付きの痕跡が強く出ていて、シリンダはやはりポート周囲にその痕跡が見られます。
まあ、画像のピストンはもう修正不可能ですが、ピストンのピン直角方向のあたりは紙やすりの修正で解決できますし、シリンダのポート周囲は歪みが出易い箇所ですのでボーリング後に寸法を少し逃がしてやれば大抵は対応できるでしょう。
ここまでくると経験がモノをいいますが、2スト自体が単純なサイクルの割に複雑な給排気システムのエンジンですので無理もありません。
今回の焼き付きはアジャストスクリュからニードルバルブに燃調の領域がスイッチする付近に混合気の谷があって(混合気が一瞬薄くなる領域)、それが季節の変わり目もあって直接も間接的にも焼き付きの原因になったのではないかと推測しています。
こんなこともあろうが、違う対策済みのシリンダとピストンを搭載してGRは復活したので、めでたし、めでたし(笑) なんて。
では、また。
エンジンが焼き付きを起こしたのでその状態など。
下の画像が取り外したシリンダ・ピストンですが、上は排気側、下は給気側の状態です。
2スト好きな方には目の毒ですが、意外と次のセッティングの参考になるものです。
ちなみに70年代を含めて過去のエンジンは現在のものと比べて各部の寸法(工差)があまく、手が入りやすい分、故障のリスクも高いのが普通です。
一昔前は調子の良いエンジンを「当たり」なんて表現していましたが、実際いくら修理しても調子の芳しくないものも存在していた訳です。
そのリスクを最小限にする為、馴らしや分解して具合の悪い箇所を修正(アタリ取り)する等の方法をとっていました。
シリンダーは軽合金ピストン(Y合金もしくはローエックス)の膨張が大きい為、若干大きめに寸法をとっていて、特にリングが磨滅した状態の中古ではスラップが出易い傾向にあります。
ピストンは真円のものは非常に少なく、ピストンピンボス方向が若干小さめに作られ、その直角方向が大きめに作られています。
画像では特にピストン給気側のリブ中央上下と排気側に焼き付きの痕跡が強く出ていて、シリンダはやはりポート周囲にその痕跡が見られます。
まあ、画像のピストンはもう修正不可能ですが、ピストンのピン直角方向のあたりは紙やすりの修正で解決できますし、シリンダのポート周囲は歪みが出易い箇所ですのでボーリング後に寸法を少し逃がしてやれば大抵は対応できるでしょう。
ここまでくると経験がモノをいいますが、2スト自体が単純なサイクルの割に複雑な給排気システムのエンジンですので無理もありません。
今回の焼き付きはアジャストスクリュからニードルバルブに燃調の領域がスイッチする付近に混合気の谷があって(混合気が一瞬薄くなる領域)、それが季節の変わり目もあって直接も間接的にも焼き付きの原因になったのではないかと推測しています。
こんなこともあろうが、違う対策済みのシリンダとピストンを搭載してGRは復活したので、めでたし、めでたし(笑) なんて。
では、また。