Red Bull Blog【
Bobby Gillespie: Psychedelic rock 'n' roll】
先月24日、趣味を兼ねて(?)結成したスーパーバンドThe Silver Machineで1234 Festivalに出演したBobbyの最近のインタビューです。
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伝説的バンドPrimal ScreamのフロントマンでオリジナルメンバーであるBernard ‘Bobby’ Gillespieは、常に型破りでストレートなロックアルバムをリリースし、これまで百万枚以上を売り上げている。
決して妥協せず、簡単には踊らない、Gillespieはそんな男だ。
彼は1988年に労働組合の幹部としてイギリス議会へ立候補した父Bobのもと、Glasgow南部Mount Floridaで生まれ育った。
Gillespieの音楽キャリアは、1984年にJesus and Mary Chainでドラムを叩く前、Altered Imagesのローディーから始まる。JAMCでのドラムキットは最小限で、スネアドラムとフロアタムのみでプレイしていた。
Q: 'Primal Scream'とはバンドの名前としては少し妙だと思うんですが。なぜこの名前に?
Bobby(以下B): わからないんだ。バンドを始める前からこの名前が頭にあって、最近までJohn Lennonに通じるってるのも知らなかった[*1]。ただ思いついたんだよね。バンドを始めた時、ギタリストのJim Beattieと俺は何もできなかった。すっごくベーシック、ゴミ箱をドラムにしてギターはコードが一つだけ。だからバンド名は何か、俺達を表してたね。
Q: あなたの音楽を説明するならば?
B: High-energy psychedelic rock'n'roll。
Q: 今は何をしているんですか?
B: Andrew InnesとBarrieと俺、ベースにSex PistolsのMatlock、ドラムにThe WhoのZak Starkeyというメンバーで'The Silver Machine'ていうバンドでフェスに出たばかりなんだ。1960年代のpsychedelic freak beat high-energy garage rock'n'rollをやったよ、 『Teenage Head』(Flamin' Groovies)、『I Wish You Would』(The Yardbirds)、『I Want You』(The Troggs)、『I Can Only Give You Everything』(Them)、『Sister Ann』(MC5)とかね。
Primal ScreamはOlympiaでやるショウ[*2]のためのリハーサルをしてる。『Screamadelica』のアルバムを全部やるんだ。20年前にリリースしたアルバムだけど、ライブで全部を披露したことはないんだ。
Q: 1,2,3,4,Fesはどうでした?
B: 楽しんだよ。
Q: Primalsを始める頃に影響を受けてた5曲は?
B: たくさんのPunk Rockだよ。The Clash’s [eponymous] first album – the PiL [ie Public Image Ltd] Metal Box album was another big one – Forever Changes by Love, Count Five by Psychotic Reaction、それから初期のサイケロック、そういうのはみんななにかしら、何処かしらで試してきたな。
Q: ではPrimal Screamは独自のジャンルを築いたといってもいいかもしれませんね。
B: そうならいいね。
Q: 最近の音楽シーンについてはどう思いますか?
B: 別に何も言うことはないよ、だって俺は自分のバンドがあるし自分の世界もあるし、俺は自分の周りにあるものを大事にしてるんだ。
Q: Pop Idolなど最近のポップ産業については?
B: それもよくわからないよ、俺の世界には入ってこないから。
Q: あなたはスタイルアイコンでもありますよね。誰か影響を受けている人はいますか?
B: Johnny Thundersはかっこいいよね。
Q: ここ数年のPrimal Screamはどうですか?
B: 俺達はどんどん良くなってると思う。ダメになる奴らもいるけど、俺達は違う。なんでかっていうと、俺達は自分たちがやってることに夢中だし気に入ってるし、疲れることもないんだ。俺はいつもどう新しいことをやるかってことを考えてる。そういうのがいいんじゃないかな。
Q: 前回あなたのライブを見た時、オーディエンスは16歳~60歳まで幅広い年齢層でした。どうすればそんなことができるんでしょうか。
B: エナジーじゃないかな。よくわからないけど。
Q: 若いミュージシャン達にアドバイスをするなら?
B: 俺は良いアドバイザーではないな。
Q: MotörheadのLemmyは、ただ自分らしく、自分が正しいと思ったことをして、誰かに迎合するな。というようなことを言ってましたが。
B: それ以上のアドバイスを君が聞けるとは思わないよ。
Q: New Punkロックの時代が来ると思いますか?
B: 同じ方向ではないだろうね、だって物事同じには繰り返さない。似たようなものはあるかもしれないけど、同じ方向性ではない。今の連立内閣に70年代のようにひずみがくるかもしれない、わからないけどね。人々は状況が大変になるほど注目するものなんだ。それってアートや音楽には良いことだと思うよ。希望を持とう。
Q: 反乱の時が来た?
B: いつもそう思ってるよ。
*1: John Lennonが受けていたセラピー『Primal Therapy』という精神療法で、元になっている本が『Primal Scream』。
*2: 今年11月27、28日にロンドンで行なわれるScreamadelica Live。
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読んでるとBobbyがボソボソと、たまに笑いながら話してるとこが容易に想像できて、それが大人の男っていう感じで、考え方も本当にかっこいい(と私が勝手に想像して浸ってるだけですが)。
アドバイスを求められて「I’m not very good at giving advice・・・」更に「I don’t think you can get better advice than that.」というところがすごく好き。
ところでPrimal Screamのマデリカライブ。
これを見たいが為にロンドン行きを敢行したいくらいだったのをとりあえずやめたのですが、昨日maniのtwitterを見て叫びましたよ、だって「来年上旬に日本でマデリカツアーをするのが待ちきれない」というようなことを書いてたから!
思わず興奮してmaniのをRTしたのですが、なんとmani直々に「ちょっと待った」と。「これはまだ自分がそう思ってるだけで、何も決まってないんだよ」だそうです。
えーーーーー。
でもmaniとしては日本でもマデリカツアーをやりたいと考えてくれてるらしく。これはもう、twitter経由でmaniを後押ししましょう、プライマルファンの皆さん!!