マネーの虎

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隠れ多重債務者

2015-02-26 | 借金返済
人生で初めての借金は、大学時代の奨学金(無利子)でした。
経済的に貧しい家庭で育ったので、大学の入学金や授業料はほとんど免除、学生生活に必要な生活費は奨学金で、というのが暗黙の了解でした。
そして大学を卒業して晴れて社会人生活に突入しましたが、就職した職場では車の運転が必須だったため、運転免許取得資金はなんとか貯金で賄ったものの、中古のファーストカーはローンで購入せざるを得ませんでした。
これが人生で二度目の借金です。
無担保ではないものの、新卒で給料も安い身分なのに二つもの借金を抱えていることに対して、当時はあまり深刻に考えていなかったように思います。
そして家計のやりくりに苦労しながらも、なんとか車のローンを払い終える頃、三つ目の借金をする羽目になります。
住宅ローンです。
お金がないくせにペットと暮らすことを夢見ていた私は、賃貸の家賃を払い続けることにも疑問を感じ、ペット可の分譲マンションに手を出してしまったのです。
住宅ローンを組むために必死で車のローンを完済し、生まれてはじめて1千万円を超す借金をしてしまいました。
この時点ではまだ奨学金の完済に目処はついていませんでしたが、延滞の履歴がなかったことで、20代で多重債務者になってしまいました。
奨学金や車・住宅ローンはれっきとした借金です。
しかし、名目が名目なだけに自分を含めて抵抗がない人が多いと思います。
せめて10代の若者に、将来を左右しかねない奨学金という名の借金を背負わせることはつくづくやめた方がいい、と大人になった今だから言いたいです。


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