目的地「アルペンルート」に着く前に、えらいダメージを受けて、圧倒されてしまいました。まあ、勉強になったと言えなくもないんですが。。。(笑)
目的地が立山、という事と「峠越え」について書いてきたので、最後に、ある戦国武将の途方もない「峠越え」の話を書きたいと思います。
天正12年の冬、富山城主・佐々成政は、豊臣軍に包囲され、浜松の徳川家康に救援を求めるため、一行百名とともに、険難の立山連峰を越えていったのだそうです。
3000M級の山々がそびえ立つ、立山連峰。アルペンルート中の関電(針ノ木)トンネルでも、その悲壮な覚悟を思わせる逸話が、バスのアナウンスで紹介されていました。
厳冬期に、この「立山連峰」越えを敢行したのは、まさに決死の冒険、空前の壮挙、と言われています。
「さらさら越え」とも呼ばれる、この逸話は、3~4年前の大河ドラマ「利家とまつ」で、成政公役の山口 祐一郎さんが演じておられたので、印象に残っていたのでした(成政の妻の役は、天海祐希さん)。
表情はクールで真面目な感じなんですけど、頑固者というのか、スジを曲げるのが嫌いな人物として、「アンチ秀吉」の堂々たる役どころだったように思います。もの静かな表情の下に、燃えるような怒り、憤りを秘めていました。
しかし、歴史は非情にも、成政の決死の行動に家康が動くことはなく、救援を拒まれてしまうのでした。
載せている写真は、立山ロープウェイの「大観峰駅」から後立山連峰を撮ったものです。本当に険難の山道だなぁ、と感じます。観光地として歩いている分には、雄大で素晴らしい眺めなんですけれど。。
本当に「山ふところ」に抱かれているなぁ、、と感じさせてくれる場所でした。
次回は、「立山黒部アルペンルート」の紅葉の風景、、などについて書きます。