Polepole Life new

びわ湖の湖南に在住。
亡きA.コッカーNOIRと山歩きを愛すシニアライフを綴ります。

柔らかい心とことば。

2017-03-06 09:28:00 | レストラン&カフェ









家の近くの商店街に
料亭 山形屋重右衛門 か開店したのは、
もう八年も前のこと。


瀬田城跡にあって有名だった
旅亭 臨湖庵 が閉店して開いたお店※なので
ずっと、気になっていたのですが
オットさんの還暦の誕生日に出かけました。


※「臨湖庵」・「山重」さんの歴史
http://www.yamaju.me/history/



で、大変素敵な接客をしていただき
オットさんも私も節目となる年、
私自身は、余生の生き方・考え方を
神様が示して下さったと思うほど
「ひとこと」に、心を打たれました。



・・・長い話になりますが・・・













予約時にメニューを決める必要はないのですが
お刺身付きは予約限定ということで、
前もってお魚・お肉・鰻・天ぷらのそろった
お得な御膳を頼みましたが、
暖かい料理をゆっくり楽しみたい場合、
もう少し奮発して懐石のメニューを選ばなければ
ならなかったようです。



料理は一度に並べられ、お肉は、すぐ火が入れられ
一旦、あげる器もありませんでした。
期待度が高かっただけに、内心がっかりしました。
くじけず、持ってきていただくよう頼むと
「使いますか?」「持ってきますか?」と
若い女性店員さん。



彼女は、食器を何度も順序を考えず下げに来て、
追い立てられるような気持になってきました。



それなのに、食後のコーヒーとシャーベットの前には、
テーブルの脇に外しておいたお箸を残しっぱなし。



懐石などの時に、片づけないようにと言われて
誤解しているのだろうか。。。
・・・悪くとらないようにとおもっても、
とにかく、お食事してさっさと帰ろう。
・・・的な心境になり始めていました。



ここまでだと、 不手際な接客 短気なワタシ ・・・
こういう時の常のまま、せっかくの外食なのに
しかめっ面で店を出るところでした。



ところが、
食後コーヒーとゆずシャーベットを頼んだところ
コーヒーが遅れるので、シャーベットを先に
持ってこようか、一緒にしようかと尋ねにきた
男性店員さん。



テーブルに残されたお箸を見て、
「あ・申し訳ありません」とすぐ気がついてくれたのです。
すぐに下げてくれながら「彼女は・・・」と言った後、
ほほ笑みながら

初々しくて。


・・・と結んだのです。


思わず、私は笑顔になりました。

「バイトさんなので」とか
「あたらしい人なので」とかでは

いいわけを聞いてもな・・・と思ったかもしれません。




初々しくて。 」 ・・・ は、




彼女を責めず、むしろかばいつつ、
かつ私達も一緒に彼女に対して温かい気持ち、
優しい気持ちにしてくれる言葉でした。



些細なことで、若い人の働きぶりを
咎めだてするような気持ちの傲慢さ、
短気さをとても恥ずかしく感じました。




たった一言で、人の気持ちが動くこともあると
気がつきました。




この人の柔和さと機知が私にあったら、
私の家族・私の仕事・・・私の人生は
もっとずっといいものになっていたかも。
周囲の人と一緒に、もっと多くを楽しめたかも。



なかなか、真似すらできませんが、
還暦・・・自分自身生まれ変わる気持ちで
こういう人がいることを常に忘れないで
これからの残りの人生を生きたいと思います。





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