Polepole Life new

びわ湖の湖南に在住。
亡きA.コッカーNOIRと山歩きを愛すシニアライフを綴ります。

『できればムカつかずに生きたい』」

2006-05-13 07:12:42 | 
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 最近本を読まなかった。
いや、読めなかった。

 理由はわからない。
若い時は何があっても傷つかなかった部分が
磨耗してきた。  そんな気がする。

 つい最近まで、時間の有無もお財布の中身も
関係なく、常時読みたい本を数冊抱えて、
予定より読みすぎては手持ちがなくなり、
図書館や本屋には走っていたのに。

 でも、書評や広告等で目に付く、「次に読みたい本」
は常にあって、この人のものもそんな幾つかのうちの
上位にいつもあった。

 コレを機に、また本にハマれそうな、そんな気がする。


 
 原因は違うものの、家族の不和の中で子供の時から苦しみ、
一人逃避するように独立してからも、問題があった時や
愚痴しか連絡をくれない家族、温かい帰れる場所を
残してくれなかった家族に抱いていた感情は、著者の
書かれているそれ、だった。

 自分自身に関しても、
『自意識が強すぎて自分の手に負えない。
感情がコントロールできなくて苦しい。
感情のあっち側からこっち側へ、ジェットコースター
みたいに駆け抜けている。
泣いたり、笑ったり、幸せの絶頂に昇ったり、そうかと
思うと死にたくなったりした。』
という著者の17歳の頃の描写そのもの。
(死だけは、13歳位までしか魅かれなかった。)

 だから、著者がどう家族を許したのか、どう考え、
どう生き、現在に至っているのか。
・・・一文一文共感することが多く、癒されもして、
期待していた以上の内容だった。

 ただ、私は受け止め、流し、根に持たないことが
うまくできない。
余裕がなくなると感情のコントロールも今だに
できない。
 若い頃に比べて、外に向かった怒りが、すぐに
「自分自身の問題なのだ」と気づいてほとんど
自らの反省になってしまう分、気力が萎える。
 好ましい変化は、いくらかどうにもならない状態に
なる前に、自分で引っ込みが付くようになった程度の進歩。
(いや、それも怪しいかな。)
 
『このエッセイ集は、思春期の宿題への、
私なりの解答だ。もうすぐ夏休みも終わる。
宿題をためこみすぎた。必死で解かないと、
もうすぐ、秋である。』 
と、文庫版でないほうの「あとがき」末尾で、
著者は書いている。

 私はもうしっかり秋の森に足を踏み込んでいる。
「Hermit」と名のり始めた頃、
「冬」の気配さえ、立ち込めていた。
 私は宿題を少し放棄していた。
真面目に、取り組んでいたはずなのに。
我儘の通る、ぬるい環境の中で学ぶ必然がなかった。

 優秀な彼女のノートを少し覗かせてもらって、
私は又、自分のノートを自分でこつこつ仕上げていく
勇気をもらったように思う。

 幼稚だけれど、つたないけれど、私の今までのノートも
『方向性は間違ってないよね。』


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