Polepole Life new

びわ湖の湖南に在住。
亡きA.コッカーNOIRと山歩きを愛すシニアライフを綴ります。

遺跡見学会

2007-02-25 11:46:02 | 風景・場所

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少し前に、瀬田城址にあった旅亭『臨湖庵』がマンションに変ること、
何か埋蔵物がでたため工事が中断していることを書きました。
今日はその後日談です。

先日、自治会から[瀬田城址 遺跡見学会のご案内]が、
配布されました。

ようやく、調査がひと段落してマンション建築の工事再開にあたり、
地元サービスに埋め戻す前の遺跡を見せてくれるという、趣旨です。

遺跡や埋蔵物もさることながら、庭木がどれだけ残るのか
工事の囲いの中身には、日頃から興味深々。

もちろん久しぶりの寒さの中、足を運びました。


この辺り、残される予定。少し前まで瀬田川の水が引かれ、
蛍が泊り客の目を楽しませていたそうです。






  

  右: 土塁・井戸・礎石建物の溝跡など確認されたトレンチ
中・左: 土師器・須恵器・緑釉陶器・灰釉陶器・白磁
     瓦・瓦器・信楽陶器・「和同開珎」一枚を含む古銭
     短剣・矢じりなどが出土

 銅製の鉈尾(蛇尾) 役人が儀式の折ベルトの端につけたもの。
           

瀬田川・市ノ辺遺跡 

 瀬田唐橋東詰めを南に150メートルぐらい下がった辺り。
瀬田城址・古代の国府市などもこのあたりにあったと推定されています。

 大正15年に出版された『近江栗太郡志』によると、出版当時には
城跡の西と南には城跡の形状はすでになかったということですが、東と北に
「高堤・深堀」が残っていたとあります。
 お年寄りは
「子供の頃、竹やぶとよどんだ水の掘りが一部まだあり、
瀬田川から船が上がってくることもあったし、うっそうとした
周囲の雑木林から狸が出てきた。」と話してくれました。

 今回の発掘調査は、工事中の偶然の発見によるものではなく、
場所柄工事開始と共に、市の試掘り調査が進められ、その結果から
昨年の10月から本格調査が行なわれたということでした。
昨日も二つある片方のトレンチでは、まだ測量や記録が継続していました。

 コンテナ50箱に及ぶ出土品は、調査研究前ということで
見せてはもらえませんでしたが、今までの推定よりも古い時代の埋蔵物が
出てきているため、専門家には大変面白い状況になってきているようです。

 「時期を見て、結果は『大津市埋蔵文化財調査センター』などの施設で
展示されるだろう。」とのことなので、忘れていなかったらいつか
訪ねてみようと思います。


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