Polepole Life new

びわ湖の湖南に在住。
亡きA.コッカーNOIRと山歩きを愛すシニアライフを綴ります。

哀悼

2016-08-14 07:59:00 | 家族・人





26年前の披露宴の時の写真。
両親と叔父叔母、私たち以外、もう、みな逝ってしまった






2016.08.14. 

夫の実家のお墓参りをした。




この時期、
孫を連れた子供たちの帰省・・・などということがないわが家で、
想い出の一つ一つをたどらずにはいられない。




一人ひとりが、どんな風に生きたか
思えば知らないことだらけだった。




彼らの老いや死を数年のうちに目の当たりにして
私自身も、それらを急に身近に感じ始めた。




父との会話を思い出す。




若い時から父も私も「死」がとても怖く
それを日頃から口にしてしまう人間だった。



老いて父がペットにいることが多くなってからも
そんな話になって・・・

残酷な娘は
「コワイ?」と何気なさそうに尋ねた。

父は
「それがな。心配しなくて大丈夫だ。怖くなくなるもんだ。」
・・・と答えた。
そのさんがな、待っててくれると思うんだ。」と。

そのさんは、あまり出来の良くなかった次男坊を
溺愛していた父の母だ。

胸を打たれたけど「やっぱりマザコンだね。」と答えて
一緒に笑った。
父には認知症があったけれど、あの時は
シニカルな笑いの好きな、以前の常通りの父だった。


私自身は、あいかわらず就寝前など、とてつもなく怖い。
でも、あのときの父の言葉はわたしに対して
とても優しい言葉だったと何度も思い返す。


親娘の会話は少なかったが、おりおりに
素朴でありながら心に響く言葉を残した人だった。
 
 

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