<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=polepolenekon-22&o=9&p=8&l=as1&asins=B000HOJCK8&fc1=000000&IS2=1<1=_blank&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>
一人で、こそっと見に行くつもりでしたが、「映画館では5分とかからず、寝てしまう」と豪語する友達も、「アレなら、ちょっとみたいかも。」。
ということで、何年ぶりだろう・・・女友達と行く映画館。
『プラダを着た悪魔』を観ました。
数年前、洋服の仕事から離れて、ファッション雑誌すら美容院でぐらいしか見なくなって10年ぐらい経った頃、ふとあるデパートの奥まったところで、気配を感じて振り向いたことがあります。黒いタフタのプリーツスカート部分を持つすごく美しいワンピースが視線の先にありました。久しぶりに本当に美しい服を見て、すごく感動して見惚れて、「服が相変らず好きなんだなぁ。」と自覚して悲しいような、嬉しいような気持ちになりました。
その衝撃的に美しかった服のブランドが「プラダ」だったので、それだけでも見てみたかった映画です。
加えて、メリル・ストリーブ。
この人が、おしゃれで楽しいだけの映画には出ないだろう、とひそかな期待がありました。案の定、泣かされそうになりました。辛うじて耐えたものの、ハナミズはまだグズグズ余韻を引いています。
映画の予告やあらすじ紹介では、彼女(メリル・ストリーブ演じるところのミランダというファッション誌の編集長)の罵倒に主人公が奮起するところから物語が展開していきますが、私はそれ以前に主人公が服を『Stuff』と口走ってしまうシーンで大切な仕事をそっちのけに、もともとファッションに興味がないのを承知の上で雇ったいっかいの新米アシスタントに対して、いつものクールな大御所ぶりは何処へやら、ファッション史の講義のような熱弁を奮るうミランダに胸が熱くなりました。そのファッションに対する情熱、愛情が根本にあってこそのミランダ像の魅力です。このシーンをはじめミランダの奥行きの深さはやっぱり、さすがメリル・ストリーブなればこそ!!期待を裏切りません。
ラストはそれなりのハッピーエンド。(ただ一人の例外を除いて。)
主人公はもちろん、登場人物もみんなそれぞれチャーミングでした。
特に男性陣。付き合ったり夫にするなら、ナイジェルでしたっけ。
ゼッタイあの人だなぁ、わたしは。(え。ダレも聞いてないって?)
最後に、・・・友人も「面白い映画は寝ないね。」と、気にいったようでした。
「うん。でも、いい仕事探し続けている私としてはちょっとイタいとこがあったし、ところどころ泣けた。」と私が言うと、
「ちょとね。だけど隣で大きな声で何回も笑ってたでしょ。聞こえてたよ。」ですと。
そうなんです。笑えるシーンも満載。ほどほどにライト、気持ちのいい映画でした。