内と外

中性よりの人間から見える世界から
「境界線」の性質を探ります

オトナの定義

2021-07-19 20:21:18 | ビジネス境界線
オトナという概念は難しい

基準が腐るほどある

しかし
あまたの基準を網羅して
オトナという概念は
共通してみんな持っている

いや共通している何かの概念を
勘違いしながらそこは特に詰めないで
モヤモヤのまま共有しているのだろう


ただし
一人の人間がコドモからオトナになる
明確なストーリーを追うと

いつの間にかオトナになった人もいれば
そのきっかけがはっきりしている人
どちらもいるとはいえ
随分違いがはっきりしている

コドモの時
オトナになってから

この比較は周囲からは
よくわかることだ

きっかけがあった人は
自分でもその違いをよく分かる

何となくオトナになっていた人は
自分ではよくわからないことが多いが
周りから違いを言及されれば
確かに違うとわかるだろう



何かきっかけがあった人
というのは必ずしも幸せなきっかけとは
限らない

むしろある種の危機が
そのきっかけになる人は
多いようだ


それはとても大変で辛いものだが
そういう道筋だったから
としか言えない


私にとってオトナとは
一言で言ってしまえば
拡張された自我による新しい自我である

バウムクーヘンで言えば
真ん中の穴が
私と思っている私=生命の自我
であり

バウムクーヘンの食べるところ
は全てオトナ領域なのである

このオトナ領域には
あらゆる他人が生息する

この領域をうまく統合できると
次の新たな層が生まれる
という仕組みである


しかしこの層の出来る順序というのは
実はルールが存在しない


バウムクーヘンの中心棒
生命の自我の真ん中が出来てから
層を順々に積み重ねていく
一般エリートタイプ

生命の自我ができず
他人の自我にぶら下がり
ある程度外のバウムクーヘン層を
先に作り出すことで
核である中心棒の自我を
結果的に守る
軟体自我寄生タイプ

中核の中心棒はスクスク育ったが
いきなり世界規模の大きなオトナ自我
間の層のない拡張された自我を
大きく育てる
跳躍型オトナタイプ


生命の自我が生半可に歪んで形成され
積み上がるバウムクーヘン層も
全て歪な影響を受ける
異世界型オトナタイプ


全ての自我がない状態を
何らかの理由で
経験したことがある上で
人生を楽しむため
幻の自我を手に入れていく
バウムクーヘンヤドカリオトナタイプ


大きく分けるとこの5種類が
オトナ形成の過程として
実体験した


他にもたくさんあるかもしれないが
共通して言えるのは

自我というものは一つではない

ということだ


ここにコドモとオトナという
大きな違いが生まれるメカニズムが
存在する

生命軸でビンビンに育ってきた人間は
まず人間にとって一番強固となる
生命の自我を手に入れる

エリートタイプであるこのタイプは
生命にとっては一番良い形に
違いない

そして少しづつ
自分じゃないものと出会い
自分ではないために反抗する
その過程が反抗期である

反抗をしているなかである時
はっと気づいている

自分では気づかない変化が
心の中で起こっている


反抗し続けた相手やその他の対象が
ある一つの考えによって
理解出来るものになる

それは自分ではない敵の集合の外に
もう一つのバウムクーヘンの層が
出来ることによって
それらの立ち位置が確定し
すなわち理解出来るものに
変化するということである

今まで強敵だと思っていた敵が
成長と共に
つまらないもの
に変化したりする

この過程に
新しい自我の成長があるのだ


こうやって人間は
様々な自分の世界を克服していく

器の大きさというのは
この自我のバラエティのことであり

どれだけ多くの人間または世界を
自分の自我の世界に
落とし込めているのか

これが
エリートオトナタイプの世界では
ある程度物差しが決まっているため
その基準にそって

あの人はオトナだね
だとか
あの人はコドモだね
だとか

判断がされることになる


オトナの境界がモヤモヤしているのは
その境界を作るもととなる人間自体が
みんな千差万別の
バラエティ自我をもっているからだ

成長期におけるパーソナリティとは
この複数の自我による相互影響が
ほとんどなのではないかと思っている

ここまできて
オトナの要件を考えてみれば

1複数の自我を持っている
2自身の生命を維持する自我を持っている
3他人からは一人格だと認識されること
(自身の複数自我を統合可能)


これがオトナだと私は思います

私は他人バウムクーヘン寄生タイプで
年齢的に大人になってから
2を悲惨な経験からやっと手に入れました

そしてそれを統合する3も数年の間に
手に入れ今それを育てています

それぞれのタイミングで
オトナに近づいた

というはっきりした感覚があります



そして自分の周りの
コドモからオトナになった人を
見ていても
順番が違うだけで
この3点が共通していると感じます