内と外

中性よりの人間から見える世界から
「境界線」の性質を探ります

ゼロという発明

2023-04-05 21:22:29 | ビジネス境界線
ゼロの発明は凄いといいます

物心ついたときから
ゼロが当たり前にあった現代人にとって
なかなか理解が難しいです


今日は心理学の研究法で
間隔尺度と比率尺度の違い
学びました

温度や時計のような
ただ等間隔のものさし
それが間隔尺度

損得のような
ゼロを基準として
間隔尺度が正負に配置されるものが
比率尺度

比率というのはゼロがあるからこそ
考えられる概念だということに
気づいたのは
目からウロコでした



同時にゼロが
凄い影響を持っている事も
初めて理解できました


大人になると思い出せない理由

2023-04-05 20:52:31 | ビジネス境界線
年をとればとるほど
記憶力が低下する

そんな話は当たり前のように
言われていますが

忘れてしまう
という現象はもう少し
きちんと考える必要があると思います


一般的な忘れるという現象は
思い出せないから忘れるパターンや
全く覚えていないパターンなどいくつか
あると思います

これを
記憶の濃淡で理解していいのかどうか
それ自体も要検討ではありますが


私は自分の体験から
「記憶力が落ちたのではなく
記憶領域にアクセスできない事で
思い出せない」
このパターンを
はっきり認識しているので

少なくとも
老化などによる脳の機能低下によっての
記憶力低下
以外の理由で
現象として記憶力の低下が起こる事を
理解しています


これを理解すると
世の中の記憶力が衰えたといっている人
の結構な割合で
こっちの理由が原因なんじゃないかと
思うのです



という事でこの
「記憶領域にアクセスできない」
ことにより
「記憶を思い出せない」
という現象の事を書こうと
思った訳ですが

まずこれは
一般的に理解できる表現とすれば
「記憶喪失」
が該当します

フィクションの世界でしか
存在しない人が多数かも知れませんが
どうやら実世界にも存在するようです


私は直接体験はないですが
友達の奥さんが
記憶喪失の体験者のため
身近に「存在するもの」と感じています


この方はいわゆる
何年も脳死状態になったまま
突然復活したという訳なのですが
友達の元々彼女でありましたが
復活して新たに結婚した訳なのですが
彼女であった時の事も含めて
何も覚えてないそうです


脳の機能の一部が失われて記憶喪失が
起こるのかと
機能面から考えるのが一般人ですが

私もあったことはありますが
その方は生活面から何から
何も不自由なことはなく
ただポコッと記憶だけない
ということなのです



話は変わって
私も記憶喪失ではありませんが
同じような方向性の体験をしました


精神病になってから
自分の記憶にうまくアクセスできない
感覚を味わったのです


私の場合はなかったことに
なってはいなくて
何となく私の記憶としてある事は
わかるのですが
「私の記憶ではない」
「他人の記憶が私の中にあり
それを参照している」
という感覚が強烈にありました

だからそれを使うときには
「力は借りたくないが
本当に困った時には
しょうがないので頼る」
こういう気持ちのなかで
仕事を乗り切っていました


完全にアクセスできない訳ではないから
そのメカニズムの正体が
何となくわかるのですが

多重人格化と
記憶喪失や記憶力の低下
というのは同じ世界線の話である


という話が主旨です



今の<私>にとって
耐えられない出来事があると
その記憶が抑圧される

自分では経験のない人も多いと
思いますが
メカニズムとしてはよく言われる事と
して理解は出来るのでは
ないでしょうか


この記憶の抑圧というのは
どうやって行われるかというと

脳の機能が
どこかに記憶を押し込む訳ではなく
《自我》が私を<私>と捉える範囲を
コントロールすることによって
その記憶へのアクセスを制御する
という仕組みであります


何の根拠もなく私の経験で
自信を持ってそう言っているのですが


《自我》は<私>を作り出します
この凄い機能は
<私>が追い詰められた時に
新しい<私2>を作り出す事ができます

これが多重人格化であり
記憶や身体の特性の共有が
完全に隔離されていると
いわゆる病としての
多重人格とし扱われます


しかし
うっすらと別人格同士で
記憶も身体も認識共有されている状態
であれば
<私1><私2>の区別ははっきりせず
「あの人は表裏がある」とか
「あの人はタヌキだ」とか
「AB型だからな」とか
いろいろな表現をされても
一人の人格の中での性質だと認識される


では
大人と子供の違いとは何なのかと
いえば


このうっすらと分かれた
<私1>
<私2>
<私3>
・・・・

この数の多さこそ
大人と子供の違いである


子供から大人になる過程では
困難に出くわす度に
《自我》が新しい<私>を作り出す事で
新しい困難を乗り越えられる
<私連合>の増強が
起こっているのである


<私連合>
は実に巧みに柔軟に
色々な外部からのストレスに
対応する

仕事の場では
<私3>が与党である
連立政権になったり

一人きりの時には
<私1>がリーダーとなりながらも
<私2>の口うるさい小言を聞いたり

家族と一緒にいるときには
<私4>が<私1>
のわがままを我慢させるかわりに
家族と一緒に楽しめる事で
そのストレスを発散させてあげたり


主人格をうまくコロコロ変える事で
環境対応をしているのである



ここで話を元に戻せば
なぜ「思い出せない」という現象
が起こるのか明白である


<私3>がリーダーの時の仕事の時に
昨日何食べましたか?
のような<私1>に対する質問をしても
記憶が共有できてない可能性は
大いにあるのである

みんな構成が違うので
パターンは違うと思うが

基本的に
思い出しにくいという時は
今の<私>にとって
仲があまりよくない<私>の記憶を
参照させてもらおうとしているから


大人になればなるほど
私連合は複雑になり
記憶の共有も難しいのである