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つづりかた

音楽・文学・日々・時々将棋

カルミナ・ブラーナ

2012年07月04日 | 音楽
ついでなので、カルミナ・ブラーナについてサーチ。

ドイツのボイレン修道院で見つかった古い歌集に、
カール・オフルが曲をつけたものらしい。
カルミナ・ブラーナとはラテン語で「ボイレンの歌」という意味だそうだ。
昨日のフラッシュモブで高らかに歌われたのは、
「おお、運命の女神よ」という、
カルミナブラーナの最初の1曲。
ちなみに全編通して聞くと、1時間程の演奏時間になる。
フルプレイはこちら↓。

CARL ORFF - CARMINA BURANA - Seiji Ozawa


歌詞の大意が載っているページを見つけた。
>http://www.kawachi.zaq.ne.jp/dpbdz100/classic2c.htm


「巨大なむなしい運命よ 
おまえは大車輪でまわる
卑怯なおまえは
意のままに健やかな者を襲い
身を隠してわれらを陥れる
おまえの残酷な遊びに
わが身は曝される」

「いまこそ
運命の槌に砕かれた
勇者への悲歌を
ともどもに竪琴をとってうたおう!」

運命の無情さとそのドラマをこれから歌い上げていきますよ、という、
本でいうなら帯の煽り文句のような意味を持たせた曲のようだ。
しかし、この曲調といい、詩といい、派手な煽りではある。


中田裕二ライヴin神戸

2011年06月29日 | 音楽
元「椿屋四重奏」の中田裕二ソロライブ、
「ソング・コンポジット2011」に行ってまいりました。

会場は神戸・チキンジョージ。
前から9列目真ん中にて拝聴。

「ソング・コンポジット」は、カバー曲による中田氏のソロライブ。
公開カラオケパブと当人が自嘲気味におっしゃるように、
中田氏が歌いたい曲を好きに歌う、そんな2時間。
オケは本人のギターと、ヤンシーさんのピアノだけ。シンプル。

youtubeに2009年のコンポジと思われる演奏が
上がっていたので、のっけときます。

椿屋四重奏SONG COMPOSITE「紫陽花」



客層は女子9割。20代~50代まで幅広い。
セットリスト。覚えてるものを羅列。
少年時代
落日
リバースのカード
SUNDAY/MONDAY
ワインレッドの心
ムーンリバー
白日
エンドレスゲーム
ミッシング
青春の影
ウイスキーがお好きでしょ
恋人よ
水色の雨
なだそうそう
部屋とYシャツと私
テネシーワルツ
光の街
・・・アンコール・・・・
シンシア
接吻/kiss
見上げてごらん夜の星を


中田氏、思った以上にキレイなお顔、かつ華奢。
実に真面目そうな、誠実そうな、謙虚そうな人。
白シャツにテラコッタ色のパンツ。
くるぶしが見える丈の。骨っぽい白い足首が見えて。
チャコールグレーのひも靴。
白シャツのボタンを2つ外し、開襟にしたら、空調が寒くなったらしく
ライブ中、会場スタッフにエアコン弱めて下さいと叫ぶ一幕あり。

あの細い体つき、細い喉から、
軽々とファルセットが出る。ミックスもでる。
ビブラートもかかる。こぶしもまわるぜ。

椅子に座って、陶酔しきって歌う中田氏。
椅子の背に頭をもたせかけた時、
あきらかになる首の細さにぞっとする。
そんな艶感満載でお送りする2時間。

「僕の音楽テーマは「酔い」です」とのMCがあり、
ちゃちな発泡酒ではない、重厚なワインのような歌を
提供していきたいとおっしゃった中田氏。
だけど、アルコール?そんなもの比較にならない。
あの声は罪でしょう。
もっとも純度が高く、危険で、内に熱情を秘めたもの。
脳を蕩けさせ甘く痺れさせる、劇薬そのものの声。


・・・おまけ・・・

森山直太郎×中田裕二「愛し君へ」

フジコ~あるピアニストの軌跡

2011年06月23日 | 音楽
何だが元気が出ない。
こんな時は、フジコ・ヘミング。

フジコ~あるピアニストの軌跡


10:06より
「あたしが今、色んな事やってんのは、
いっつも天国の事考えてる。その用意をしてる訳よね。
うん、全部持ってけるんだもん、
自分の才能とかさ、自分のやった事とかね。」



フジコは国籍をもたない。

戦中、スウェーデンと日本のハーフとして生まれたフジコ。
スウェーデンの父の戸籍に入ったが、居住歴がないため、
国籍を失ってしまう。

思えば、国というのは、目に見えない最大の庇護者である。
国があるから、その国民は保護されている。
難民になってしまえば、生死も定かにされない。

「国籍なくなっちゃって、
(ドイツ留学するには)赤十字の避難民のパス(パスポート)で出ろって」

で、本当に避難民としてドイツ留学を果たし、そのまま欧州で生きてきたフジコ。

「どこに住んでいても、何か違う。自分の為にある世界ではない、と思った」


所で、日本終わった?の声が内外から聞こえる昨今。
わたしたちも「何か違う、自分の為にある世界ではない。」と
切に思い始めているのではないか。


「どこにも属さない、それをちっとも苦痛だとも思わない。
その代りわたしは、永遠に生きて、永遠に弾くことが出来るわよ。」


だとしたらこの偉大なフジコさんのように
腕一本で喰っていけるよう、
不屈の精神で自己の練磨を重ねるしかないのかもしれない。

国なんか無くったって、生きて行けるわよ、
あたしがそうだったようにね、と
フジコさんなら言うだろう。
きっと笑って言ってくれるだろう。



スラッシュピアノ・カワコワ

2011年06月20日 | 音楽
またまた、かわいい・怖い=カワコワなものを寄せてみました。

ヴァレンティナ・リシッツァというピアニストの演奏。
すでにニコ動では「リアル魔女」として有名のようです。
ラフマニノフ・エチュード「音の絵」より
作品39-6「赤ずきんちゃんと狼」

Valentina Lisitsa plays Rachmaninoff Etude Op. 39 No. 6 "Little Red Riding Hood"


かわいい題名にだまされた感のある、この曲。
1:15あたりからの左手の動きが、
手首折れてるんちゃうかと心配するほどなめらかです。
正確極まりないタッチと、ストイックな表情が合わさって、怖さ倍増。

上の動画とは違い、楽しそうに?弾いている画像もありました。
ニコ動によると、「のだめを超えた?!最速ラ・カンパネラ!」だそうです。

Paganini-Liszt La Campanella HQ


2:19辺りからの指残像、そして2:32からの高速トリル!
ラスト、最大音量でぶっちぎってやったゼ!ってな満面の笑みがたまりません。
あまりにも速すぎて、カンパネラがあっという間に終わってしまう、
そんな演奏です。たまりません。


永遠ですか?そうですか?

2011年05月07日 | 音楽
連休明け。
朝からブルーハーツを聞いて
テンション上げ上げでご出勤。
ヒロトさんの声はまっすぐで良いですな!
目下「情熱のバラ」と「首つり台から」が
お気に入りです。

「首つり台から」は大人になってから
こんなにアナーキーな内容だったの?!と驚いた曲です。
こんな詩↓。


”お金のために 苦しまないで  歴史に残る 風来坊になるよ
前しか見えない 目玉をつけて  どこへ行くのか どこへ行くのか

眠れない街 犯罪だらけ     口笛 吹こうね
最高の クライマックス     首つり台から うたってあげる
首つり台から 笑ってみせる”


「口笛吹こうね~~♪」の部分が、
人をなめくさった感じのメロディになっており、
天才だなーと思います。

「首つり台から」



ついでなので、「情熱のバラ」も。
「永遠なのか、本当か」ってやつです。



詩も曲も、折れない力強さを持っていますよね。
なんだか元気が出ます。


陶酔@向井秀徳

2010年04月24日 | 音楽
向井秀徳@NUMBER GIRLのライブに行って参りました。
「向井秀徳アコースティック&エレクトリック」
http://www.mukaishutoku.com/main.html



友人のYちゃんと。
徳島GRIND HOUSEにて。
旧ジッターバグが改名してGRIND・・・になっていました。
しかし、チケットにも、ポスターにも、ジッターバグと書いてある罠。
そんな甘い罠をかいくぐって会場へ。

オーディエンスは100人程。
上はおじいちゃんから下は高学生くらいまで。
男子層が厚め。3:7で男子優勢。
AKB48でもないのに、珍しい事である。
堅めの男子から森ガールまで種族もバラバラ。
なのに会場はゆったりした一体感でナチュラル気分。
ナチュラル過ぎで、眠くなるほど。

19時過ぎに向井君登場。
意外にもすっきりした佇まい。意外は取り消す。
真っ青のシャツがお似合いです。

ナンバガ時代の曲もたくさんやって下さいました。
殺風景・Delayed Brain・鉄風、鋭くなってなど。
zazenの曲は
kimochi・nekomachiなど。
なぜか童謡コーナー。赤とんぼ・七つの子。
赤とんぼの世界観が向井ワールドとシンクロしていることに気付く。
15で姉やが嫁に行って、お里の便りが絶え果てる所なんか特に。
新曲が2曲。「sakana」と「suzume」。
妙なタイトル?
でも、真面目で真面目にズレてるのが向井君だから。

アンコールは
「守ってあげたい/松任谷由実」。
ロマンティックに歌い上げる向井君。
これを聞きながら向井君の構成要素について考える。
ロマンティック:ROCK:酒=3:3:4。
だってライブ中飲み干されたビールが3本/500ml。
銘柄は麒麟。

向井君の声・音、共に良く鍛えられたランナーの
マラソンを見ているような清々しさ・安定感があり。
心地よく聞いて、陶酔の極みへ。
あっというまに2時間がたっておりました。
オーディエンスの集中力も良く、
実に居心地の良い空間でした。

向井君、もしこのブログをご覧になったら、徳島へまたおいで下さい。
それまでに「中華そばショップ 来来軒」を超えるラーメン店を
サーチしておきますので。