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つづりかた

音楽・文学・日々・時々将棋

フジ子さんは絵も描けるんです

2013年04月05日 | 美術
図書館で偶然フジ子・ヘミングの画集を目にして。





フジ子さんのお父様は建築家で絵描き。
フジ子さんもその血をひいて、
描くのがお好き。
フジ子さんのHP↓で、その絵が紹介されています。

http://www.fujiko-hemming.com/illust.html


力を抜いて、気持ちのままに描いた
楽しい絵。
フジ子さんは、耳が聞こえなくなって、
演奏家として窮地に立たされたとき、
絵を描いて心をなぐさめていたとか。

フジ子さんの音楽と同じく、
自分の心を表現するためだけに描かれた絵。
これらが本物の芸術であることは
見ている側の心がやすらぐことが証明しています。






日本のペインティングは私が支える

2013年03月29日 | 美術
絵画界に強力な女性画家が現れた。
第5回絹谷幸二賞を受賞した橋爪彩さん↓だ。
http://www.saihashizume.com/news/


作者の橋爪彩さんの受賞インタビューに
若い世代の頼もしさを感じた。
「日本のペインティングは私が支える、
という気持ちで仕事をしています。」と述べたのである。
自分がやらねばならぬ、という決意。
力強い。


受賞作「Flora」




白いドレスを来た妊婦が大きなお腹を抱えている。
ふくよかな肢体、ピンクの小花柄ドレス、
真っ赤なペディキュア、そして血。
出血が始まって、あっというまに足をつたう。
ドレスの汚れを気にして裾を持ち上げた、その緩慢な動作。
全てのベクトルは「女」を指している。

ここでいう「女」とは性別としての女性ではない。
女にまとわりつく生態のことで、
ざっくりいうと「女臭さ」のことである。

断っておくが、綴り人は男権主義者ではないし、
フェミニストでもない。

しかし、描かれた妊婦がもし実在したら、
残念ながらお友達にはなれない。
こんな女の固まったような女(変な言い方だ)と
まともにつきあえる訳がない。
ところが、実際の所、綴り人は大抵の女と友達になれるし、
その自信がある。
となると、やはりこの女は象徴としての「女」、
女を解りやすく固めた「女」なのだろう。


一筋の血が女の股から
太腿をつたって、足首まで流れる。
女なら誰しも、鼻をつく自身の血の匂いを
想起してしまうリアルさ。
毎月来る重苦しい腰の痛みを思い出してしまう生々しさ。
女ってしんどいんだよねぇ。
そんな思いが頭をよぎる。


ここには、女性を題材にこれまで描かれてきたような
女神的な、もしくは妖精的なフェミニンさはない。
単に性の現実がある。
淡々とドライに女という性を表現したらこうなった、
そんな絵だ。
これが現代絵画の最前線、という気がした。


話は戻るが、「日本の~は私が支える。」はカッコイイ。
各々の分野で、みんながそんな気持ちを持って仕事をしたら、
どんな日本になるだろう?
そんな思いもよぎりつつ。






マルティーヌ・ゴロン

2013年02月20日 | 美術
マルティーヌ・ゴロンという作家の作品が素敵。
H.P.DECO↓で。





魔法のランプのようなティーポット。
蓋を紛失しないように
チェーンがついているんですね。




ツヤのあるビリジアンブルー。華やかでおちついた佇まい。
こちらはアンティークショップideotさんで↓。
http://www.ideot.net/ceramic/ce/ce340.htm


ゴロンさんはモロッコ人のパートナーがいるフランス人。
作品もフランスで彩色したものに
モロッコで作った金属飾りを合わせているそうです。


作品もプライベートも
国境をこえて。
ロマンを感じます。






絞りの技術

2013年02月19日 | 美術
今日は雪が降ったので。


京都のテキスタイルメーカー、
「SOUSOU」さんより、雪と春の手ぬぐい。
http://sousounetshop.jp/?mode=cate&cbid=306909&csid=54


京雪花(きょうせっか)



飾り窓



京鹿の子絞り伝統工芸士、福島さんの作品。
手絞りとは思えない程、正確な絞りが並ぶ京雪花。
かなり貴重ですよ、これ。
雪柄なのに、どこかあたたかい顔つき。


飾り窓は丸い絞りに
ハンドメイドで縦縞を入れたもの。
こんな風にひとつひとつ色を入れるんですね。




やさしく、芯のある風情。
どこかほっとさせられます。





Geektool使ってみた①

2013年02月18日 | 美術
これは仕事なのか?というような
依頼が舞い込むことがある。
これを綴り人は「fine work」と呼んでいる。
紙一重の仕事という本来の意味と
ご立派なお仕事、という嫌味を兼ねている。

今回の「fine work」は
「デスクトップにカレンダーを表示させたいのだが。」というもの。


ご依頼主はMacユーザー。

壁紙の邪魔にならない背景が透明なカレンダーが欲しい。
GeekToolという無料のソフトで作れるようなので
DLしたが、使い方が解らない。
こうしろ、とマニュアルを書いてメールで送ってくれ、という依頼。
・・・紙一重ですが、ちょっと面白そうな釣り。

GeekToolを調べる。
無料でシェルと呼ばれるウィジェットが作れるソフトらしい。

GeekToolを使ったカスタムデスクトップは
ググると大量に出てくる。
Macユーザーは美意識が高いのか、
そのどれもが素晴らしいのである。
たとえばこれ。





デスクトップの全ての構成要素が
シェルで出来ている力作。


秀逸なのは真ん中のイメージシェル。
同じ場所を撮った写真を
太陽を中心に切り取って時間軸通りに並べたもの。
アイデアと透明感が素晴らしい…。







やだ、なんかカワイイの件②

2013年02月08日 | 美術
乙女さんからのレコメンド、第二弾。

こけし印鑑。
ピンク×グリーンのカラーリングが
乙女さんのお気に入り。


持ち手がこけしになってるんですね。
胴体の底が印鑑になっているという。
名字は発注して彫って貰えるそうです。


こけし印鑑ケース付き。
携帯できる、というタイプ。
ケースに嵌め込まれた頭部は回転します。



仙台出張の際、こけしを見て、
可愛さによろめいてしまった、という乙女さん。
先入観にとらわれない"可愛いセンサー"はさすがです。

ずっとこけしを見ていると、
似た人を想起してしまいます。

乙女さんはこんな感じ。


これはS夫人。


さて、あなたは・・・?
http://tsugarukokeshi.cart.fc2.com/?ca=all



やだ、なんかカワイイの件①

2013年02月07日 | 美術
乙女系上司@乙女さんからのレコメンド。

ミッフィーこけし。
注:CGじゃありません。こけしです。



卯三郎の孫さん作。
詳細はブログ↓で。
http://ameblo.jp/seaweednalu/entry-11096463016.html


完成品はこちら↓。
マフラーが付くんですね。
つややかな頭部のオレンジ色。美しい。




着物ミッフィーこけし。
よーく見ると、ブルーナ柄の着物も。
ひたすらかわいいです。



しかし忘れてはいけないのは、
これらはこけしだということ。

作っているのは、「こけし工人」と呼ばれる職人さん達で、
ひとつひとつハンドメイドだということ。
日本の伝統を守りつつ、
新しい風を送り出す職人さん達。


あまりのかわいさに欲しくなった方、
ここで買えます↓。
http://item.rakuten.co.jp/miffyhouse/4512945282343/


明日もこけしの話題です。
お楽しみに。



こどものためのこどもツール

2013年01月27日 | 美術
これはなんでしょう。

「モ-リ-」


こたえ。本棚です。
右は着色したもの。

ではこれは?

「ロバート」


こたえ。子供のデスクです。
荷台に座って、車のルーフ部分で書きます。
ちなみに車輪は動きません。



強化ダンボールを用いて、
子供用ツールを作っている
「つちのこ」さんの製品。
http://www.tsuchinoco-kids.com/shop/


ダンボールなので、リサイクル可能。
エコですね。


オトナ兼用のもあります。



チェアが「メリー」、スツールが「スーツル」。
座るだけじゃなく、
鞄などのちょい置きや、
ディスプレイにも使えそう。


エコと実用を兼ねた使えるツール。
資源の事、環境の事を考えれば、
まさに子供の現在と未来を助ける製品です。







やだカワイイの件

2013年01月26日 | 美術

「はよ行かな、イズミヤ閉まってまうがな~。」




…bokete.jpか。


人形作家・木村まさよさんの作品。
「クラウド」
http://kinachick.exblog.jp/


脱力感が堪りません。





高松の漂白(ハク)という雑貨屋さんでも
人形の取り扱いをしているそうです。

漂泊
050-8805-8989
香川県高松市大工町7-15 1F南奥
http://note.ha-ku.com/


こんど行ってみよう。