おはようございます!国立市議会議員望月けんいちです。
今朝も6時過ぎからの谷保第三公園掃除及び体操。
木曜は、ラジオ体操の参加者による定例の掃除の日。
多くの方が、満開の桜のもと草取りやごみ拾いをしていました。
さて、昨日、公民館において国立市主催講座「若年女性の貧困問題」に参加しました。
独身の若者の貧困問題というのは、男性であれ女性であれ行政から見えずらい問題です。
子ども・ひとり親・しょうがい・介護などなんらかにカテゴライズされないと、行政として支援が行き届かない状況にあります。
独身の若者の貧困問題は、制度のはざまに落ちている問題です。
昨日の若年女性の貧困問題の講座は、「ルポ貧困女子」の著者であるノンフィクションライターの飯島裕子さんを講師に迎えて行われました。
以下は講座のまとめです。
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〇男性は貧困への転落が見えやすい状況にある
・正規職員をリストラ・体を壊すなどして退職→非正規を転々とするなど
〇それと比較して、女性の貧困は見えずらい。
・女性の貧困はパターン化しずらい→貧困状態に陥る学歴も、高校中退から大学院卒業までさまざま
・女性にとっては、非正規が当たり前の環境になっている
・すでに、最初の段階から貧困状態だったりする
〇家族に隠された女性の貧困
・若年無業者(ニート)63万人のうち女性は23万人。しかし、家事手伝いはニートの定義に含まれない
・ニート・ひきこもり支援は男性向けのメニュー中心。女性向けの支援が少ない
・8050問題と言われる高齢の親と独身の子どもの介護の問題。独身女性に、親の介護を迫られるケースも
〇普通に働いていても自立できない
・非正規でひとり暮らしは困難
・賃金格差も男性を100とすると、正規職女性70.9、非正規職女性50.5と大きな開きがある
・若年人口(20~24歳層)に占める正規従業員の比率
平成4年 平成19年
高卒女性 66.5 34.6
高卒男性 80.4 57.7
大卒女性 82.6 71.8
大卒男性 91.8 74.9
と平成4年と比較すると平成19年は、男性、女性とも正規職の割合が低くなっていること、また、女性と男性では、高卒、大学卒とともに差がある
〇非正規の連鎖
・非正規から正規職への転換は困難な状況にある
・学歴効果はあるが限定的であること
〇現状と課題
・いずれ結婚し家計補助的に働く(男性稼ぎ主モデル)が崩壊している←未婚率の上昇、男性雇用の不安定化など
・女性間においても格差が拡大している
・独身女性に対する公的な支援・情報がない
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講演が終わった後、各テーブルに分かれて、若年女性に対してどういった支援ができるかについてディスカッションに移りました。
女性相談担当の市職員もおり、困難なケースの相談も来ていることも知り驚きました。・
どういった支援ができるについては、望月は、
・心理的なカウンセリングサポート
・経済的負担が大きい住宅支援
などの意見を述べました。
収入が減った若者など住宅弱者に対する支援を東京都も検討しているのでそうした制度をしっかり活用すべきです。
今回、若年女性の貧困問題の講演会に参加して、あらためて痛感したことがあります。
朝から晩まで普通に働いている人が、普通に生活できない社会ってどうなの?ということです。
これは国の責任が大きいと言わざるを得ません。
しかし、一地方議員として、独身の若者に対するサポート、地方自治体でなにができるか模索したいと思います。