おはようございます!国立市議会議員望月けんいちです。
今朝も6時より谷保第三公園掃除及び体操。
8時過ぎに、国立富士見台助け合いの活動で、団地2階に住む高齢者宅の可燃ごみ出し。
国立富士見台団地の高齢化率は40%を超えています。
ゴミ出しひとつにしても困難になってきている高齢者がいらっしゃることをあらためて認識。
さて、本日のブログは、昨日出席した発達しょうがいにかんする学習会について
望月は、公民館の学習支援でボランティアをしています。
教える子どもの中には、発達に課題を抱える子どももいます。
集中力が続かない、落ちついていられない、思ったことをすぐに口にだしてしまうなど、子どもによってさまざまです。
時に、勉強を教えることの難しさを感じることもあります。
この難しさは支援者共通に感じていることであり、今回、きちんと発達しょうがいについて学ぼうと学習会が開催されました。
今回の学習会は、公民館の学習支援のメンバー、富士見台一丁目プラムジャムの学習支援のメンバー合同で行われました。
また、NHK学園の先生も出席されていました。
まず、発達しょうがいの類型について説明がありました
【自閉症スペクトラム症】
・社会的コミュニケーション
(1)感情の共有の困難
(2)視線が合わない・表情が乏しい
(3)状況理解が難しい
・反復的な行動(強いこだわり)
(1)いつもと同じように(身体運動、物の使用、会話)
(2)小さな変化を嫌い(同一性・習慣への固執、儀式的行動様式)
(3)あるものが特に好き(限定され執着する興味)
(4)感覚刺激に対する過敏さと鈍感さ、高い興味(例えば、音に関してみな過敏、痛み、熱さに対しては鈍感、など)
【注意欠陥・多動症】
・不注意
(1)集中しても抜けてしまう(注意の集中困難)
(2)集中し続けられない(注意の持続困難)
(3)集中するとほかのことに切り替えられない(注意の転換困難)
・多動性、衝動性
(1)落ち着いていられない
(2)思ったことをすぐにしてしまう、言ってしまう
【限局性学習症(学習障害)】
(1)読字・・・読むことの難しさ、読んだ内容の理解の難しさ
(2)書字・・・文字を書くことの難しさ、文章を構成する難しさ
(3)数の概念、数値の理解、計算
について説明がありました。
特に、学習障害についての説明は印象に残りました。
強い印象があったのは、学習障害の子ども達が文字がどのように見えているかの事例紹介です。
たとえば、以下のように文字が認識している場合があるとのことです。(あくまで、一例)
【文章例】
(問題2)ごみをえらすなめに大切なこととして、当てはまらなこものを、め~ウから一つえらんで、記号に〇をつけましょう。
め.ごみのことをしんけんに考えること
こ.こつもきわこで新しこものを使うこと
ウ.まずできることからはじめること
【実際の文章】
(問題2)ごみをへらすために大切なこととして、当てはまらないものを、ア~ウから一つえらんで、記号に〇をつけましょう。
ア.ごみのことをしんけんに考えること
イ.いつもきれいで新しいものを使うこと
ウ.まずできることからはじめること
この問題の正解が仮に「イ」であるとします。
しかし、学習障害の子どもは、正解「イ」がわかってたとしても、「イ」を「こ」と認識し、解答欄
にも「こ」と書いて、不正解とされてしまうといったことが、一例として紹介されていました。
実際に支援を行うなかで、工夫や配慮の例として
・視覚呈示:言葉だけではなく目に見えるようにする
・指示の明確化:短い文章で、わかりやすく伝える
・活動のメリハリ:活動を短く区切り、集中力を高く取り組んでもらう
といったことを言っておられました。
このほかに
・しょうがいありきで子どもを見ないでほしい
・しかし、まったく知らないでいることは、子どもも支援者も苦労することもある
・目に見えることだけではなく、その背景にあることは何かを考える視点を持ってほしい
・子ども達自身が、「自分たちが価値ある存在」と思えるようになることが、一番の支援
・子どもと関わる”自分”についても今一度考えてみてほしい
といったことも言われておりました。
発達しょうがいの問題は、当事者、保護者からの声を受け、繰り返し議会で取り上げてきました。
市民としても、発達に課題がある子ども達をボランティアで教えるなか、さまざまな課題に直面します。
ただ、一方で、子ども達と関わることは楽しいです。
中高生と主に関わっていると、自分たちが中学だった頃と同じようなことで悩んだり遊んだり喜んだりしてるなあと感じます。
こうした話を中高生から聴くと、しみじみとうれしいです。
これからも、市民として、議会人として、子どもたちの問題は関わっていくつもりです。
【正しい文章】
(問題2)ごみをへらすために大切なこととして、当てはまらないものを、ア~ウから一つえらんで、記号に〇をつけましょう。
ア.ごみのことをしんけんに考えること
イ.いつもきれいで新しいものを使うこと
ウ.まずできることからはじめること