望月けんいち 活動日記 

国立で生まれ育った普通の男が、お金も地盤も看板もなく、国立市の市議会議員になる。
国立を愛してやまない男の日記です。

国立市、子どもの貧困への対応として課を立ち上げることを検討

2016年02月28日 | 日記
こんばんわ、国立市議会議員望月けんいちです。

今朝もいつもと変わらず朝6時より谷保第三公園の清掃及び体操。

7時過ぎより議会報告のポスティング。

8時50分頃より、通称かば公園の清掃を公園協力会のみなさまともに。

清掃終了後、また、ポスティング。

その後、谷保天満宮の梅まつりに行ってきました。

そして、今は、明日の一般質問の準備をしながらこのブログを書いています。

今日のブログは、土曜議会における市長施政方針に関する会派代表質問について。
 
質問項目は、二つ。

ひとつめは、子どもの貧困問題への対応について
ふたつめは、「文教都市くにたち」を、第5期基本構想案の3つの目標のうちのひとつ「学び挑戦しつづけるまち」として、文字通りの文教都市とするためにはどうすべきか、です。

ひとつめの質問、子どもの貧困問題への対応について。

国立市、一見すると豊かなまちと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
 
しかしながら、先日の総合教育会議において、小中学生の児童生徒の全体数4524人のうち735人もの児童生徒が就学援助を受けていること。
また、生活保護基準額の1.0倍以下の所得の家庭の児童生徒の数が、226人にも上る、との説明がありました。
就学援助の基準は所得を基準に行われているため、単純に226人の子供の家庭がすべて生活保護受給資格者になるわけではありません。
しかし、ひとつの指標として、困窮状態の子どもが一定数いるということは確実に言えます。

こういったことを踏まえると、国立市においても子どもの貧困ということは無関係ではありません。 
経済的困窮に苦しむ子どもの中には、虐待やネグレクトなど複合的な問題を抱えているケースもあります。

また、子どもの貧困とは、すなわち保護者の貧困です。
子どもの教育支援のみならず、保護者の就労支援など、子どもと保護者を一体として、教育委員会、市の福祉部門、地域が力を合わせ多職種で支援する必要があります。
この多職種連携も含め、今後の子どもの貧困への対応について市長に質問をしました。

市長からは、子どもの貧困への対応として課をたちあげることを検討する、という趣旨の大変注目すべき答弁がありました。

望月は、この注目すべき市長の答弁にたいし、国立市には、高齢者の地域包括支援システムという優れた見本がある。
こういったことを手本とし、子ども版地域包括支援システムがつくれないかと要望しました。

望月けんいちが考える「子ども版地域包括支援システム」の構想とは以下のとおりです。

多少長いですが、ご一読頂ければ幸いです。

子ども版地域包括支援システム構築について

1.背景・前提・目的
背景:子どもの貧困、虐待など複合的な課題を有する子どもの増加。子どものみならず保護者を支援する必要性があり、一つの担当課では処理しきれないケースもある。

目的:複合的な課題を抱える子ども及び保護者に対する切れ目のない多職種での支援。
(母子保健サービス、福祉・医療サービス、見守り・就労支援などさまざまな生活支援、子どもへの貧困への対応など切れ目ない支援体制の確立)

2.施策の現状
これまで、教育委員会、子ども家庭部とは虐待などのケースにおいてケース会議などで連携を図っている状況にある。

3.課題
各部署がそれぞれ大変努力をしている状況は見受けられる。
ただ、現状では、それぞれの提供システムが分断され横断的なな連携が見られない。
また、情報共有及び各施策の仕分けはうまくいっているのか。
さらに、子どもの支援に力点を置き、保護者の就労支援など一体化した支援が難しかったのではないか。

4.対策
地域において包括的、継続的につないでいくしくみ「子ども版地域包括ケアシステムの必要性」
→国立市において成功している高齢部門における地域包括ケアシステムの導入を図る。
→支援が必要な家庭に対し、ケアプラン作成、チームケアなどを行う。
→母子保健ケアマネ、子育て支援ケアマネの配置(支援のハブ担当)

ただし、重大な課題として、高齢者の地域包括ケアシステムでは存在する民間事業者が、子ども支援という点ではまだまだ不十分な状況にある。

高齢者支援と同じ形での地域包括ケアシステムの構築は、子ども版地域包括ケアシステム構築は国の支援がまだまだ不足している段階では難しい。

まず、各課の担当職員が多職種連携できるようハブ的な部署(職員)をつくる。

すなわち、相談者からの一時的な相談に受けることができ、教育委員会、福祉部門、子ども家庭部など関係各所をつなぐハブ的な部署(職員)をつくる。

子ども家庭支援センターを、子ども家庭地域包括支援センターとして課に格上げ。

少なくとも教育委員会の職員と子ども家庭部の職員が同じフロアにいる場をつくる、などが考えられよう。

以上、さまざま記載させていただきました。

今後も、望月けんいちは、文教都市くにたちに住む子どもたちがどんな境遇にあろうとも、子ども達にとって最善の利益が図られるようがんばってまいります


くにたち発達しょうがいを考える会太陽と昴の会の学習会に出席しました

2016年02月22日 | 日記
こんにちわ、国立市議会議員望月けんいちです。

今朝もいつもと変わらず朝6時より谷保第三公園の掃除及び体操。

そして、7時より月曜定例の谷保駅頭での朝の市政報告。

朝の谷保第三公園では、2,3日会わないと、「お久しぶり!」と言われます。

いや、僕、昨日も来てるんですけどとか思いつつ、ああ、そういえば、この人とは昨日会ってなかったなと振り返ります。

気にかけて頂いているのだなとありがたいです。

私のところにも、最近あの人来てないけどどうしたのかねえ?と心配してお尋ねになる方がいらっしゃいます。

顔見知りになったからこその関係です。

さて、昨日の報告です。

昨日は、くにたち発達しょうがいを考える会『太陽と昴の会』主催のお父さんお母さんの学習会に行ってきました。

会場となった福祉会館の大ホールは多くの方がいらしてました。

休日だったため、お父さんのご参加も多かったのではないでしょうか。

講師の藤井和子先生の話は大変具体的で役にたつものでした。

たとえば、発達に課題がある子どもたちへの指示の仕方です。

・子どもに近づいて目を見て、静かに、きっぱりと指示する。
ex.「テレビを消して、お風呂に入ります!」

・背中からの指示は伝わらない。

・予告する。
ex.「お風呂に入る15分前よ。」「お風呂に入る10分前よ。」

・「○○したら、△△してもよいよ。」
ex.「お片付けしたら、外に行ってよいよ。」

・選択させる。
ex.「おやつにする。宿題にする。」と選択させたのち、「はい、おやつ食べたから、宿題にしよう!」

・端的にシンプルに指示する。

・行動を具体的にほめる。


などたいへん具体的です。

また、先生からは、「ひとりで悩まず、仲間を見つけることが大切!」、「(お父様、お母さま)ご自身の楽しみを見つけてくださいね。」といった趣旨の珠玉の言葉がありました。

くにたち発達しょうがいを考える会 太陽と昴の会のような当事者の会が、やはり重要なのだなと考えました。

望月は、議会において継続的に、発達しょうがいの子どもたちに対して切れ目のない支援を、そして、大人の発達しょうがいの当事者にも行政の支援を、ということを要望を続けています。

今後も、当事者・保護者のご意見・要望に耳を傾け、発達しょうがいの問題に取り組んでいきます。




女性が困難から立ち上がるときに地域ができること

2016年02月15日 | 日記
こんにちわ、国立市議会議員望月けんいちです。

今朝は6時より谷保第三公園の掃除及び体操。

7時より谷保駅において朝の議会報告。

8時45分より国立市の課長と、国立富士見台団地に関する一般質問ヒアリング。

10時より、別の課長と子どもの貧困問題に関して一般質問ヒアリング。

そして、今、市長市政方針に対する会派代表質問をどのような質問をするかを担当部長にお知らせしました。

さて、今週末のご報告。

さまざまなことがありましたが、特に印象に残った講演会のことを書きます。

一橋大学で行われた『女性が困難から立ち上がるときに地域ができること~女性の暴力と貧困をなくすために市民と行政との協同を考える~』という講演会に参加しました。

講師の方のお話し、また、資料から印象に残ったこととして、

・現在の女性は、複合的生活困難を直面している
 →DV、離婚、経済的困窮、心身の健康の侵害、すまい、社会的孤立

・DVの結果として、被害者に精神的疾患などが生じているケースも多い。
 調査では、2割ぐらいが精神的疾患をもつ。施設の職員の声ではもっと多いとのこと

・長年DVを受けてきた場合、1,2年で自立するのは無理なケースもあること

・居場所もなく、住民票もなく、就労も困難なケースもある。

・DVの相談件数は増加している

・高齢者虐待、児童虐待とDVは5割は重複している。現場感覚だとほとんどとのこと

・DV被害者の状況として、母子ともに複合的困難を抱えているケース

・また、外国人女性、障がい者など制度の谷間に落ちているケース

・制度の谷間のケースとして、児童と成人のはざま(18歳、19歳問題)

・また、高齢でもなく、子どもがいない単身女性の支援が不十分であること

・女性の単身世帯の貧困率は若年層で上昇(家族に包摂されない若年女性の存在)

・非正規雇用全体で約2000万人、そのうち約7割が女性

・大人の女性は自己責任という状況におかれている。しかし、それでは対応できない状況がある


講師の話しは大変重く、私の心に突き刺さりました。

こうした複合的な困難を抱える女性に対し、行政は困難を掘り起こして手を差し伸べるアウトリーチが必要であること、民間の柔軟な発想を生かした支援が必要であることもおっしゃっていたように思います。

また、女性の自立に向けて、ともに考え寄り添う伴走型支援が必要です。

これとは別に、講師の話で印象に残ったこととして、『高齢』であるとか、『子どもがいる』というカテゴライズされない単身女性は支援の手がのびにくいというものがありました。

女性の単身世帯の貧困率は若年層で上昇しているとのことです。

こういったカテゴライズされないケースに向けて、支援の輪を広げていく必要があるのではないでしょうか。

官と民は、お互いの得手、不得手がある。

よって、官と民、お互いが対等の立場で協同して支援していくしくみづくりが大切であると感じました。