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日本画の技法体験 その1

2006年06月28日 17時18分10秒 | 2006年度の展覧会など
先週土曜日、日本画家の北口さつきさんと当館学芸員・土岐美由紀によるギャラリーツアーを開催しました。
展示室にて福井作品の表現や技法についてお話ししたあと、
参加者のみなさんに日本画の技法を実際に体験していただきました。

北口さんの指導のもとで挑戦したのは、福井作品独特のマティエールの秘密、「揉紙」の技法。
揉んだ和紙に色を塗って、膠で箔(洋金箔とアルミ箔を使いました)を貼り、
乾かしてまた揉みます。
和紙の凹凸が陰影を生み、揉んだ箔の擦れた感じが味わいになります。

みなさん真剣そのもので、
色の塗り方、箔の配置も人それぞれ。
個性のある作品に仕上がりました。

写真は、箔を貼った色紙に「砂子」を散らしているところ。
(※これは揉紙ではありません)
先が網になった専用の筒に箔を入れ、刷毛でなでると
きらきらと粉が落ちてきます。

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