映画道楽

人生をいう道を楽しむために楽にするために映画を楽しみます。

バッテリー★★★★★

2007年03月12日 | Weblog
 人の心は信頼できると成長する。
 不信感を抱いたまま生きていると人の心は捻じ曲がる。

 野球を通して知り合った原田巧と山田健太。小学六年のときに出会った二人はお互いの力に惹かれ気があった。中学の野球部で一年生からバッテリーを組む。中学生離れした原田巧の剛速球を取れるのは山田健太しかいない。しかし原田巧の成長が早く山田健太も球を取るのが難しくなってくる。二人の間にある信頼が揺らぎ始める。
 原田巧の弟青波は兄を慕い一緒に野球をしたいが病弱なのでできない。母親は弟に過保護だが巧の試合の応援に来たことがない。巧の野球センスの良さは母方の祖父から受け継いだ。巧は自分に厳しく他人を寄せ付けないところがある。学校でも家族の中でも孤立しがちになる。野球を知らなかった父は会社の仲間たちと野球を始めた。息子たちの大好きな野球を理解しようとする。
 強豪チームとの試合前、巧と健太のバッテリーとしての信頼関係は崩れていた。巧は自分の心の弱さのために健太を信じられない歯がゆさを感じていた。弟の青波は命の危機にさらされながら兄に想いを託す。 弟の想いを胸に、健太を信じる気持ちを自ら奮い起こし巧はマウンドに立った。スタンドには巧を応援する母の姿があった。
 
 人を信じるということは自分を成長させる。裏切られ不信感を持ったままだと人は成長できない。子供の心が健やかに成長するには信頼ということが大事なのです。信頼できた人との出会いは人生を豊かにしてくれる。

 心と心のつながりがテーマの作品。

 主演の巧役林遣都は目がいい。キリッとした澄んだ瞳が魅力。健太役山田健太も良い。実際、野球部でキャッチャーをやっていたが映画出演のために最後の夏の大会をあきらめたという。母は天海祐希、父は岸谷五郎、祖父は菅原文太。監督は「陰陽師」、「壬生義士伝」の滝田洋二郎。

 間違いなく良い映画。いまのところ今年のベスト1。

最新の画像もっと見る