映画道楽

人生をいう道を楽しむために楽にするために映画を楽しみます。

レミーのおいしいレストラン★★★★★

2007年08月21日 | Weblog
 内容が退屈だと映画を観ている時間は長く感じる。でも、面白いと観ている時間は短い。さらに観終わるのが惜しい。もっと観ていたいという映画もある。たまにだけど。

 そんなたまにしか観られない映画を観た。
 「レミーのおいしいレストラン」だ
 アニメでは長い2時間という上映時間ながら、その2時間が過ぎるのが惜しくてたまらない楽しい作品だった。

 「ファインディング・ニモ」を観た時もかなり驚いた。映像のユニークさ。キャラクターがしっかりしているのでニモの存在がリアルに感じられた。
 あの感動が、いやそれ以上のものが「レミーのおいしいレストラン」で体験できる。

 大人でも楽しめるディズニーアニメ。

 四十半ば過ぎて、まだアニメを楽しいと思えるとは思わなかった。

 映画がこんなに楽しいものだと再確認させてくれた。
 二時間たっぷり、わくわくドキドキしながら至福のときをすごすことができた。


プロヴァンスの贈り物

2007年08月17日 | Weblog
リドリー・スコットと言えば「エイリアン」、そして「ブレードランナー」、最近では「ハンニバル」、そして「キングダム・オブ・ヘブン」、どれこもこれも重厚な作品ばかり。そんなリドリー・スコットが作った恋愛映画。

失敗してなきゃいいんだけど、と失礼な不安感を覚えつつ観た。

これがよくてびっくり。
肩の力が抜けているというか、野球で言えば豪腕投手が6割の力で要所を閉めて完勝したような爽快感。

フランス南部のプロヴァンス地方を舞台にした上質な恋愛映画に仕上がっていた。

映像にプロヴァンス地方の香りが満ちているところが素晴らしい。色のトーン、アンバー系の巧みな色使い。映像から湿度、温度、風土が伝わってくる。

ああ、こんなところでワインが飲みたい。

主演はラッセル・クロウ、ロンドンの敏腕ビジネスマン。彼が幼少の頃に過ごしたプロバンスに住むおじが亡くなって、シャトー(ぶどう園)を継ぐことになる。彼はシャトーを売る気でいたが、ある女と出会い、恋に落ちる。やがて封印され長い間醸造された特上のワインが花開く瞬間が訪れる…

巨匠が撮った素晴らしい恋愛映画を堪能した後は、ワインを飲みながらその余韻に浸りたくなる。