映画道楽

人生をいう道を楽しむために楽にするために映画を楽しみます。

キサラギ★★★★★

2007年07月03日 | Weblog
 ワンシュチュエーション・コメディの傑作!
 久々に笑いました。楽しい映画を久しぶりに見たような気がします。「笑いの大学」以来でしょうか。

 自殺したアイドルの1周忌に集まった5人の男。サイトで知り合った男たちがオフ会で集まります。そして次第に明かされていくアイドルの素顔と死の謎。彼女は自殺ではなかったのか…

 驚きの結末!と同時にほっとするような温もりのあるエンディング。観て後悔はしません。

 あ、あまり理屈をこねる人は駄目かも。

 でも脚本はよくできているなぁと感じました。

 脚本は「三丁目の夕日」の古沢良太。監督は「シンプソンズ」の佐藤祐市。小気味のいい演出が冴えています。

 小栗旬、ユースケ・サンタマリア、小出恵介、塚地武雄、香川照之。5人のキャラがかぶることもなく絶妙なハーモニーをかもし出しています。

 個人的にイチゴ娘役の香川が好きなキャラ。

ボルベール帰郷★★★★☆

2007年07月03日 | Weblog
ペドロ・アルモドバル監督の最新作。
 死ぬまでにしたい10のこと(2003)、トーク・トゥ・ハー(2002) 、オール・アバウト・マイ・マザー(1998)の監督ね。バッド・エデュケーション(2004)未見です。僕は好きではないタイプ。だって頭使うから、使いすぎて疲れてしまう。 でも今回のボルベールは観やすかった。

 ペドロ・アルモドバル、女の気持ちが分かる監督。とっても中性的な感覚を持っています。そこが映画評論家おすぎのお気に入りなところかも。今回も絶賛でしょう。

 話。
 娘は強姦しようとした父を刺し殺し、母は死体を隠す。その翌日に伯母が死ぬ。葬式の後、母の姉のところに死んだ筈の母の母(祖母か)が転がり込む。やっぱり、これだけで頭が痛くなりそう…まだまだ謎が盛りだくさん。
 「OUT」のような映画。
 日本の映画は夫を殺してばらばらにしたけど、スペインの女はまだやさいい。死体をバラバラにするわけでなく、ちゃんと埋葬しています。
 
 男運のない母親にペネロペ・クルス。どうしてもトム・クルーズに捨てられた女としてのイメージがある。でも見事、自分の恋愛を肥やしにして大女優の風格と熟女の香りをプンプン漂わせ、いい演技していました。スペインを代表する女優ですね。ハリウッド映画のペネロペの作品は馬鹿みたいなのが多いけど、スペインではいい映画に出演しています。

 ペネロペはこの作品でカンヌ国際映画祭最優秀女優賞。

 二コール・キッドマンとともにペネロペ・クルスの今後に目が話せません。


 映画を観終わって、
 「面白かったね」と妻に言おうとしたら、

 二十代前半らしきカップルの女のほうが、
 「あたし、頭痛くなってきた…やっぱ大人の映画はあたしには無理や」と彼氏に言っていました。

 その言い方があまりにもおかしくて妻と顔を見合わせて爆笑。この映画を面白いを思ったぼくたちは、40代半ば。
 きっと20代に観てたら、僕らも面白いと思わなかったかも。
 いまの年でボルベールを観られたことに感謝。

 疲れてるときに観ないほうがいいかも。展開が速すぎるから。



アドレナリン★★★☆☆

2007年07月03日 | Weblog
ジェイソン・ステイサム主演

 毒を盛られた殺し屋。解毒剤はアドレナリン。死なないためにはアドレナリンを出し続けなければならない。
 過激アクションシーンの連続で主人公も観客もアドレナリンが出っぱなし。さすがにアクションだけでは苦しいので薬を打ったり、路上性行為したりするシーンもある。お下劣なので嫌いな人は顔をしかめそう。でもそこが本作品の面白いところ。

 お馬鹿映画として売るのは如何なものかと思うが、お馬鹿映画という言葉に惹かれるファンも多いのでしょう

 脳内アドレナリン分泌過多なら快感、あるいは病みつきになりそうだけど、そうならない。ということは観客のアドレナリンはそんなに分泌していないってことか?