映画道楽

人生をいう道を楽しむために楽にするために映画を楽しみます。

シャーロットのおくりもの★★★★

2006年12月25日 | Weblog
大人も楽しめる素敵な童話。

 絵本をそのまま映画化。どうせ子供向けの映画だろう馬鹿馬鹿しいと思うなかれ。なかなかの秀作jなのだ。

 子ぶたのウィルバーは春に生まれた。しかしクリスマスには食用として殺されてしまう。哀れむ馬、羊、ガチョウたちはウィルバーに黙っていたのに、無神経なねずみのテンプルトンがしゃべってしまう。そこへ空から蜘蛛のシャーロットが現れ、ウィルバーを助けるべく奇跡を起こす。

 まぁ、なんてない話なんですが、CGがとってもリアルで、動物がしゃべるという非現実的な世界をすんなり受け入れることができる。だから作品世界に抵抗なく入っていける。また動物キャラがすばらしく、ねずみのテンプルトンも面白いけど、ガチョウや羊もユニーク。笑わせ役のカラスも意味なく面白い。

 で、最後はジーンと感動。

 ダコダ・ファニングもそのうちCGで作られ、永遠の子役で出るようなるかも。


犬神家の一族★★★★

2006年12月22日 | Weblog
お目当ては松嶋菜々子。映画初出演。もっとも期待している女優の一人。  今回はボブカットで登場!なんで?なんで?ボブ?ぜんぜん似合わないじゃないかぁ!がっかり。

 「犬神家の一族」、熟女三人と絶世の美女野々宮珠世の対決がみどろのはず。違ったっけ?しかし珠代演じる松嶋は頭から眉間にしわを寄せぶきらぼうな顔して登場する。しかも髪型はボブ。メイクも衣装も昭和22年という時代設定なので極めて地味。照明はばっちり当たっているけど当てすぎ!顔が白く飛び気味で怖いぞ!出番も少ない。

 この作品でもっと目立っていた俳優は富司純子。「フラガール」でもそうだったけど主役を食うほどの迫力。金田一耕助を演じた石坂浩二よりも演技力、迫力ともに勝っていた。

 76年版ともっと違うところは「リスペクト」だと思う。偉大なる名探偵金田一耕助に対しての市川監督の敬意を感じた。小説、映画と戦後の娯楽を支えた金田一シリーズ。その終焉を感じずにはいられなかった。シリーズ復活かと思ったが、エンドの金田一の映像には哀愁が漂っていた。「老兵は死なず、ただ消えゆくのみ」そんな言葉が浮かび上がってくるような感じがした。まさにその映像こそが市川監督が映画化したかったモチーフなのではないだろうか?

 今回の「犬神家の一族」は昭和への鎮魂歌。金田一シリーズのアンソロジーとして見事に簡潔した。副題を勝手につけるとすれば「さらば金田一、昭和の名探偵よ永遠なれ」。ああ号泣!

007/カジノ・ロワイヤル ★★★★★

2006年12月21日 | Weblog
 007ファンとしては、待ちに待った新作。でもなぜか複雑。ボンド役のダニエル・クレイグ。なぜ彼が?という思いが強い 。ショーン・コネリーから受け継いできたボンド役の俳優たちには、どこかしら相通じるところがあり、納得し胸を膨らませて新しいボンド役を受け入れてきた。
 しかし、ダニエル・クレイグ には、どうしても納得いかない。なぜ彼が。金髪、瞳はブルーアイス、どちらかといえばボンドの悪役が似合いそうな俳優さんなのだ。そんなどうも納得がいかない気持ちを持ちつつ劇場へ。

 ところが、面白すぎる!!!!!「24」ばりのスピードと展開、いやアクションシーンははるかに凌いでいる。「MI:3」よりも迫力がある。実によくできた内容で大満足。正直言えば、「ムーンレイカー」の頃から作品として大いに物足りなさがあったのだが、今回はシリーズ最高作と堂々といえる傑作なのではないだろうか?

 ただ、やっぱりダニエル・クレイグ は、いままでの007とは違う。ホモやゲイ受けするキャラなのだ。やたらと裸のシーンも出てくるし。男の色気をアピールしている。女性狙いといよりは、どうも男狙い。そう思て観ていると、ちょっと気持ち悪い拷問シーンが出てきた。金玉攻め!ダニエル・クレイグ の喘ぐ顔は、まさにホモのラブシーンのよう。

 そもそもホモを連想させたのはおすぎがこの映画をほめていたから。ホモが好き映画という色めがねで作品を見てしまった。いやいや、そういう色眼鏡でさえ観なければ、大変満足できる傑作だったのだけど…ダニエルの裸のシーン、多すぎじゃないですか?昔、ショーン・コネリーのころは裸のシーンはあったけど、今回ほど強調していなかった。女性の方はダニエルの裸は魅力的に見えるのかな。