北のはげおやじの徒然日記

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高齢者の温泉の入り方(その2)

2012-08-22 21:34:31 | インポート

ですから、高齢者の温泉の入り方の基本は、皮膚への過度な刺激をさけること、大切な役割を果たしている角質層を大切に扱うこと、だと思います。不要な角質は、シャボンを体につけ泡立てただけで取れるものなのだそうです。ですから、石けんも手のひらに泡立ててそれを体につけるだけで十分で、タオルなどにつけてこすることはしなくていいそうです。つけた石けん成分は、残らないように完全に洗い流し、硫黄泉や塩化物泉に入った場合には、あがる時に温泉成分が体に残らないように、十分洗い流すことがポイントになるようです。湿疹体質の高齢者の方などは硫黄成分の強い温泉は薦められない(硫黄泉の温泉を経営している方々にはごめんなさい)というお話だったように思います。垢こすりと称して垢を落として入浴するというのは、大切な防御の役割を果たしている角質層を破壊して入浴することになるので、皮膚科医的には、絶対に薦められないということでした。皮膚への刺激が強い温泉に入った場合には、入浴後に温泉成分を良く洗い流し、保湿成分を皮膚に与えて、ビールを飲んで寝る。これが一番のようです。(笑)
モール温泉(植物泉、良くコーヒー風呂と呼ばれる)は皮膚にはいいようです。今日の高齢者の温泉の入り方講座はこれでおしまいです。間違った解釈をしている部分があるかもしれません。その場合はご容赦ください。
コメント

--------これより以下のコメントは、2013年5月30日以前に-----------
あなたのブログにコメント投稿されたものです。

若隠居 [2012年8月22日 23:17]
ありがとうございます。
私は、肌が弱いので、強酸性硫黄泉に入った後は、真水で流さないと、後でヒリヒリして来ますので気を付けています。が、タオルでごしごし背中をこすらないと風呂に入った気がしないので、注意します。
えれぴあ [2012年8月23日 0:42]
こんばんは。

北のはげおやじさんの言う通りで、皮膚はゴシゴシ洗わないのがベストのようです。
私も以前は垢こすりが大好きでしたが、流石に手だけでは背中が洗えませんので今は綿のタオルで洗っています。
ちょっと物足りませんが・・・
夫にも刺激の少ない方法で洗うのが一番と勧めましたが、聞く耳持たずで未だにナイロンタオルでゴシゴシ洗っています。
ちなみにボディソープは皮脂を必要以上に取りすぎるので昔ながらの石鹸がいいようです。
泡立てるのがポイントです。
一年生 [2012年8月23日 2:24]
こんばんは

年寄りはあまりごしごしと綺麗に洗わない方がいいと言うのは本当だったんですね。
自分はここぞとばかり何回も洗いますが(普段が適当なもんで)まだ若いから大丈夫(笑)?
北のはげおやじ [2012年8月23日 5:59]
基本は「ごしごしこすり、皮膚に傷を付けない」「温泉成分を十分に洗い流す」「入浴後は保湿成分をつける」のようです。

えれぴあさんへ
「泡を立てやすくするために界面活性剤が入っているボディーシャンプーは皮膚の弱い方にはお薦めできない。固形石けんがいい」「皮膚に炎症を持つ人が増えているのは、朝シャンする人が増え、シャワーだけで済まし、湯船に入らないため、ボディシャンプーを十分に洗い流さないまま出勤するから」「同じように、洗濯物も肌着などに点いた洗剤を十分にすすぎ落とさないで身につけると炎症を起こしやすい」などの注意をしていたように思います。
北のはげおやじ [2012年8月23日 6:03]
一年生さんへ
ごしごしこすっていると、皮膚のきめ細かさが失われて行くかもしれませんよ。
そういえば、欧米ではバスタブ文化で、石けんとシャワーですよね。
settai [2012年8月23日 9:24]
まずは一年生さんじゃ有りませんが、高齢者とは何歳の方の事でしょうか。気持ちが若いじゃ駄目ですか。(笑
冗談はさておき、温泉の入り方参考になりました。
今までは硫黄温泉に入っても上がり湯を浴びずに出ておりましたが、駄目なんですね。
ビールだけは思う存分補給しておりましたが・・

しかし、皆様の書き込み時間を見てびっくりです。
何時に就寝されているのでしょうか!
北のはげおやじ [2012年8月23日 17:55]
settai さんは前期高齢者ではありませんが、その予備軍ですから、不本意ながらその自覚はしなければなりません。
現実を直視するところから、課題解決の糸口は見つかります。(何をコメントしているのか、自分でもわからなくなっています。笑)
はやてこまち [2012年8月23日 20:32]
こんばんは、とても勉強になりました。
私は脂症なので風呂で洗うときはナイロンたわしでゴシゴシしないと洗った気がしないんです、皮膚が弱いクセに。
それを知っている妻はある日、ナイロンたわしを勝手に処分してしまい、今は天然素材のヘチマタオルで洗っています。
温泉も泉質によって入り方を工夫しないといけないですね。
北のはげおやじ [2012年8月23日 20:51]
蘊蓄めいたことを、門前の小僧がしたり顔で講釈してしまいましたが、温泉に入った後は、絶対生ビールです。これは、体に悪いと言われてもやめられませーーーーーん。
makotomma [2012年8月24日 8:55]
なるほどね。参考になります!

私も以前にテレビで「年齢と共に皮膚の保護効果が薄れる」と聞いてから、風呂に入っても顔は石鹸では洗わず(汗をかいたら別ですよ)、ボディーソープも泡立ててから手で身体に広げるように付けてます。
なんて気を使いつつ、ゴルフでは日に焼けることに快感を覚え、顔以外は日焼け止めを塗らないという、矛盾だらけの生活を送ってます(^。^;
~アキラ~ [2012年8月24日 18:53]
まだまだ高齢者の域には早いと思っていますが、洗い過ぎには注意します。
あと、勤務先の老人ホームの入所者に教えてあげたいなと思いました。・・・世間話のネタになります。ありがとうございました。
北のはげおやじ [2012年8月24日 22:33]
~アキラ~さんへ
高齢者の方が皮膚に炎症を起こしたら、それを完治させるのは、大変だという話を皮膚科の医師から聞いています。入浴法のちょっとした気配りで皮膚を穏やかにできるのならそれにこしたことはないですよね。
ただ、どうしても、お風呂に入ったら皮膚をこすらなければ、入浴した気にならないというお年寄りがいます。どのように話したら、上手に理解していただくことができるのかが問題です。

高齢者の温泉の入り方

2012-08-22 21:06:53 | インポート

仕事柄、医師を対象にした研修事業に携わることが多くありました。老齢者を診る一般の医師にこれだけは知っておいてほしいという内容の研修会を組むことがあります。
そんな研修の一つに、皮膚科の専門医からの提言としてお話しいただいた内容で、うる覚えながら記憶に残っている内容をここにお示ししたいと思います。

皆さん、皮膚の役割は何だと思われますか?美容的な役割を連想されることが多いと思われますが、大事な機能は、生体を外環境から守る(防御)ことなんです。その皮膚の中でも一番外側にある角質層が生体を外環境から守る最前線という訳です。この大事な役割を果たしている角質層は大事に扱わなければならないものなのですが、温泉好き、お風呂好きな人は、また垢こすりの好きな人が多いようで、お風呂に入り、ウルケタ体に垢こすりでごしごしこすり、垢と称する角質を削り落とし、一皮むけたと喜んでお風呂に入る。そういう入浴法を実践している方は多いと思われます。
しかし、皮膚に張りがあり、新陳代謝も活発な若い時にはさほど問題ないのかもしれませんが、ある一定年齢になり、生体の各機能が低下する実年世代になってくると、現存する生体機能はなるべく大切に温存するように心掛けなければ、一度破壊された機能をもとのように復元することは並大抵のことではできません。
そういう意味では、硫黄泉、塩化物泉などは皮膚に強い刺激を与えるので、皮膚科的には好ましいことではないと言えるのかもしれません。(その2に続く)