北のはげおやじの徒然日記

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高齢者の温泉の入り方

2012-08-22 21:06:53 | インポート

仕事柄、医師を対象にした研修事業に携わることが多くありました。老齢者を診る一般の医師にこれだけは知っておいてほしいという内容の研修会を組むことがあります。
そんな研修の一つに、皮膚科の専門医からの提言としてお話しいただいた内容で、うる覚えながら記憶に残っている内容をここにお示ししたいと思います。

皆さん、皮膚の役割は何だと思われますか?美容的な役割を連想されることが多いと思われますが、大事な機能は、生体を外環境から守る(防御)ことなんです。その皮膚の中でも一番外側にある角質層が生体を外環境から守る最前線という訳です。この大事な役割を果たしている角質層は大事に扱わなければならないものなのですが、温泉好き、お風呂好きな人は、また垢こすりの好きな人が多いようで、お風呂に入り、ウルケタ体に垢こすりでごしごしこすり、垢と称する角質を削り落とし、一皮むけたと喜んでお風呂に入る。そういう入浴法を実践している方は多いと思われます。
しかし、皮膚に張りがあり、新陳代謝も活発な若い時にはさほど問題ないのかもしれませんが、ある一定年齢になり、生体の各機能が低下する実年世代になってくると、現存する生体機能はなるべく大切に温存するように心掛けなければ、一度破壊された機能をもとのように復元することは並大抵のことではできません。
そういう意味では、硫黄泉、塩化物泉などは皮膚に強い刺激を与えるので、皮膚科的には好ましいことではないと言えるのかもしれません。(その2に続く)



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