昨日、退院後、なかなかできなかった野鳥撮影に
出かけてみた。
tamronの150ー600のズームレンズを使いたか
ったことが動機。
車を降りてから少々歩かなければならないことを
考えると、1度の運搬で車から撮影現場まで行け
るように、道具などの運搬方法を考えなければな
らない。
今の私の道具立ての中では、600mmのレンズを
本体につけたまま収納できる容量をもつカメラバッ
グがなく、また、レンズをつけたカメラの重量は3kg
を越えるので、それに対応した三脚も揃えなけれ
ばならないなど、現在持っている道具では用が足
りないため、まずはそれらの購入から準備が始ま
った。
そのため、使わなくなったカメラリュック、カメラバッ
グ(ショルダー)、SLIKの三脚を「ハードオフ」に持ち
込み、引き取ってもらった。
思いの外高値で引き取ってもらい、それを財源の一
部に、同じ「ハードオフ」で売っていた中古のカメラリ
ュックと、堅牢なSLIKの三脚(今流行のカーボン製の
物ではなく、スチール製の重いもの)を購入した。
昨日は天候が穏やかで、気温もそれほど低くなかった
が長時間(実際は3時間程)、屋外にいる事になるので、
防寒対策を施して,出向いた。
出向いた先は、野幌森林公園(われわれは昔から「原始
林」と読んでいた広大な面積を誇る公園)。事前に何度か
訪れて下見をしてきた所。
数日前には、裸の広葉樹のかなり上にある細い枝に丸く
なったものが止まっており、その下でカメラを構えている
方々に、何が止まっているのかを確認すると「アライグマ」
とのこと。まったく動く気配がない。
そんな場所の近くに公共の駐車場があり、車を停め、
リュックを背負い、三脚をショルダーにかけて、コールマン
のアルミ製の折りたたみ椅子を左手に、右手にはストック
をついて、雪原に踏み出した。
雪原に踏み出したと言っても、何人ものカメラ愛好家が
来られる場所なので、至る所に踏み固めた道がついており、
雪に埋まってしまう心配はない。
先に来ておられた数人の人が、固まって木の上を狙っている
のを横に見ながら、私はそれらの場所を避けて、一人離れた
場所で撮影を始める事にした。
何せ、本格的に野鳥撮影に取り組むのははじめて。何をどん
な順でそろえ、どのような場所で、今の時期ならどんな鳥を
取ったら良いのか、皆目分からないまま、とりあえず、針葉樹
や広葉樹が点在している場所に三脚を立てて、撮影準備に
とりかかった。
カメラを構えるも、野鳥の声は聞こえるものの、一更に姿は
現さない。
そんな中、私より年配と思われる方が、私と同じカメラに
400mmのズームレンズをつけて私の前に現れた。
挨拶を交わし、自分が野鳥撮影素人で、これからぼちぼち
取り組んで行こうと考えていることを伝えると、話す話す。
その方は、いろいろなことを話してくれた。
ここで見かける事ができる野鳥や動物。どのような木にどの
ような動物が寄ってくるのか、そして、野鳥撮影のテクニック
として、餌を利用することを教えてくれた。
私は、野生生物に餌付けなどは原則的にしてはいけないも
のとの認識を持っていたが、野鳥などは、給餌して集めな
ければ、なかなか良い写真は撮れないなどと話してくれて、
持ってきておられた「ヒマワリの種」を見せてくれた。
そして、それを雪原に撒くと、いままで見かけなかった小鳥が
どこから集まってくるのか、どんどん集まってくる。
驚いた事には、その人が手のひらに種をのせて、小鳥に
その手を差し出すと、その人の手のひらに乗って、餌を啄ん
では、離れて行くという動作を繰り返していること。
私にもその種を分けてくれたので、私も同じ様なことにトライして
見ると、見事、小鳥達が私の手のひらから餌を持って行くのです。
こんな体験は、はじめてで、思わず感動してしまった。
帰って、野鳥に対する給餌などは問題はないのか、「日本野鳥
の会」のホームページを見ると、節度ある餌やり
については、全くだめだととの記載はなかった。
高速連写で撮っている。
満足の行く写真はないが、何枚かご紹介。
「コガラ」(多分)
お教えいただいた方の手のひらに止まった「ヤマガラ」
わたしの手にのる「ヤマガラ」
「コガラ」
雪が降ってきたので、三脚と600mmのレンズはリュックにしまったが、
間もなく雪が止み晴れ間が出てきたので、18-200のズームレンズを
つけて三脚を使わないで撮影。
ピンが甘い。