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小説・鉄槌のスナイパー・二章・NOー(69)&CG合成

2008-10-19 01:57:11 | 小説・鉄槌のスナイパー(第二章)
小説・鉄槌のスナイパー・二章・NOー(69)&CG合成

「美保、ああ言う店員がいると遠回りしても来たくなるな」
「うん、心から有り難うって言ってくれているもの。あの店長さんなら店員さんにもそう言う教育しているんだろうね」。
「そうだろうね、しかし美保の腕はたいしたもんだ。負けたよ」。
「いや~もう、今日はたまたまついていただけよ。でも楽しかった」。
すると、映画が終わったのか、続々と人が出て来た。そんな中を二人は縫うようにホテルに帰った。すると、ロビーには三河警部が待っていた。
「どうも、パチンコ儲かりましたか」?
「ええ妻がね。どうしたんです、こんな遅くまで、まだ仕事ですか」。
「ええ、堂元が恐喝するネタを流していた人間がこのホテルに泊まってる事が分かりまして。それで、共犯の容疑で逮捕したばかりです」。
「京平さん、私アイスクリーム預けて来る」。美保はそう言うとフロントへ預けに行った。京平と三河警部は椅子に座ると事件の話を始めた。
「あの堂元と言う男は我々が調べた以上の事をしていましたよ。ガサ入れして分かったんですが、押し入れからビデオテープや写真が出て来る出て来る、段ボール箱で三十箱も出てきました。みんな全裸の女性と性行為をしている現場写真や隠し撮りしたDVDしてね。それをネタに威していたんですな。
大学教授や医師、会社の役員。あれでは被害届けは出せませんな。中には女子高生との性行為のビデオや写真もありましてね。警察としては厳重注意と言う事で不問にするつもりです」。
「そうですか、それで司法解剖の検案は」。
「ええ、遺体の弾痕から侵入角度を計算して堂元の家の裏にあるビルの建設現場から発射されたものではないかと言っていました。まあ、あの距離ですから誰も信じませんでしたがね」。
すると美保はニコッと笑って警部を見た。
「そうよね、普通のライフルじゃ無理よね」そっと言うのだった
警部は眉を細め、二度三度と頷くと笑っていた。
「それで白馬にはいつ戻られるんです」?
「ええ、営業は今日一日で終わらせてしまいましたから。明日ゆっくり戻ろうと思っています」。
「そうですか、気を付けて帰って下さい。そうだ、大事な事を聞くのを忘れていました。誰かに遭わなかったでしょうか」。
「それが、あのビルに入って五階の部屋に入ると、中学生ぐらいのアベックが裸で抱き合っていましてね。叱って返しました。顔は懐中電灯の逆光で見られていません。服も現場の人間に見せ掛けて作業服の上下とヘルメットに安全靴で行きました」。
「そうですか、奥さんもその恰好で」?
「はい、私だってあの恰好なら男に見えるでしょう。背だって165あるもの。京平さんは大きいから小さく見えますけど」。
「ええ、奥さん女性にしては大きいですから。そうですか、中学生のアベックですか。でも届けて来ないでしょう。どうしてそんな所にいたのか聞かれますからね。
まさかエッチしていたなんて言えないでしょう。それは問題にしなくても良いですな。では私は此れで、遅くに済みません」。三河警部はフロントに行くと何か話していた。そして二人に頭を下げると帰って行った。
二人はフロントに行くと明日チェックアウトする事を告げ、預けたアイスクリームと買い物袋を受け取ると部屋に戻った。
二人はシャワーを浴びると美保は湯上がりにアイスを食べていた。そして京平の口へ運んでは口移しに貰い、ジャレ合っていた。
翌日、朝食を済ませ二人は荷物をまとめてフロントに降りた。
支払いを済まようとすると、既に支払いは済んでると言うのだった。二人は誰が宿泊料を払ったのか聞く事もなく、三河警部の気持ちに甘えた。
そして、フロントに預けたブリーフケースを受け取るとホテルを後にした。二人は駅に向かうと駐車場に預けた車に荷物を移し、京平はレンタカーを返しに行った。
そして車を返し、表に出ると美保のBMWが待っていた。京平は運転を代わると白馬に向かった。
そして静岡を出て五時間、天気の崩れもなく、二人は午後一時過ぎには実家に戻った。すると、車を見た父親が飛び出して来た。
その顔は満面な笑みだった。そして母親も。
「お帰りなさい美保さん、京平。もう問い合わせの電話が十何件かあってね。三組で十人の予約を頂いたわよ。御苦労様」。母良江は美保の肩を抱く様に中に入った。父良平は嬉しそうに頷くと荷物を持ってラウンジへ運んだ。
そして話しもそこそこに部屋に行くとシャワーを浴び、事務所に顔を出した。
すると、母が予約の入った名簿を美保に渡した。
NO-69


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