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小説・鉄槌のスナイパー・二章・NOー(68)&CG合成

2008-10-10 00:09:28 | 小説・鉄槌のスナイパー(第二章)
小説・鉄槌のスナイパー・二章・NOー(68)&CG合成

「どうも、御苦労様でした。全く鮮やかなものですな。額の弾は貫通して反対の窓を貫通して見付かりません。胸部の弾は粉々でした。息がピッタリですな。捜査本部は一人の犯行だと決め付けています」。
「ええ、いまニュースを見ました。パンフレット届けましたよ」。
「ええ、後で皆んなに渡して宣伝しておきます。窓は空いてたようですな。それから、一階のテーブルの上に防弾チョッキが置かれていました。堂元のやつ、帰るまで着ていたようです。誰かに狙われている事を察していたんでしょうな。これで苦しめられていた女性や恐喝されていた人間はホットしたでしょう。本当に御苦労様でした」。
「いいえ、また何かありましたら電話下さい」。
「はい、奥さんに宜しくお伝え下さい。ではまた」。
携帯を切ると渡した、そして警部の話を伝えた。
「そう。堂元は家に帰って安心したんでしょうね。まさかあんな所から狙われるなんて夢にも思わないもの」。
「それにしても一階はカーテンを閉めきりで二階は閉めてなかったと言うのは甘いよな。それに空気を入れ換えるなんてさ。防弾チョッキまで用意して用心していたならもっと気を使うべきだ。そこが堂元の自信の中の隙だろうけど」。
美保は頷きながらじっと京平の顔を見ていた。そして服を着替え、ジャージを着ると「ねえ京平さん、私パチンコやってみたいな」。と言い出した。
「いいよ、そうか、したこと無いのか。行こう」。二つ返事で部屋を出た。
ホテルを出て通りに出るとネオンが見えた。美保は初めて遊ぶパチンコに妙にはしゃいでいた。京平の手を握ると引っ張るように南に歩いて映画館の向かえにある銀座会館と書かれたパチンコ店に入った。
京平は販売機で千円のプリペードカードを二枚買うと美保に渡した。そして適当に台に並んで座ると美保に教えていた。
初めのうちは玉が飛び過ぎたり、釘に届かなかったりと美保はグリップを調整しながら真剣な眼差しでやっていた。
そして玉を目で追いながら一つ入っては出て来る玉に喜んでいた。すると美保の台の音が変わった。「ねえ京平さん、壊れたよ。どんどん出てきちゃう」。美保はフィーバーも知らずに出る玉を見て驚いていた。
「やったな、それはフィバー掛かったんだよ」。とランプを付けると係員が箱を持って走って来た。
「フィーバー・・・じゃあ貰ってもいいの?・・・」。
「うん、ラッキー7だから続けて打っていて良いんだよ。凄いじゃないか、また来た」。
そして、あれよあれよと美保は連続フィーバーして八箱も取った。
そして閉店の音楽が流れ、台車に八箱の玉を乗せてカウンターで清算して貰った。美保はお金が良いといい、バンドと交換した。
駐車場の奥の両替所に京平は景品を抱えて小さなカウンターに乗せた。すると小さな窓から手が伸び、計算して八枚の一万円札を出した。美保はただ驚いて手を出すのをためらっていた。
「エ~ッこんなに頂いて良いんですか。おじさん有り難う、頂きます」。そう言って頭を下げて受け取った。そして数えると半分の四万円を京平に渡した。
「いいよ、此れは美保が稼いだんだから。お前の物だよ」。
「でも凄いね、私二百円だけだよ使ったの。初心者ってこんな事あってパチンコに嵌まっちゃうんだね。京平さん、そこのファミリーへ寄って行こうよ」。
二人はパチンコ屋の隣にあるコンビニに入った。
「いらっしゃいませ」。と元気の良い顔立ちのしっかりした眉の濃い男性だった。美保は目を合わせると軽く頭を下げた。
すると店員は丁寧に頭を下げ、レジに来た若い女性と話していた。
「ねえ京平さん、あの人幾つくらいかな。感じのいい店員さんね」。
「うん、コンビニに来ていらっしゃいませ、なんて余り言ってくれないからね。三十半ばって所かな」。そんな話しをしながらカゴにスナック菓子を入れた。そしてグルッと店内を廻り、品数の多さに驚いていた。
「こんなに品数のあるコンビニも珍しいね」。
「うん、町中じゃ此れくらい揃えないと営って行けないんだろうな」そして奥にある冷蔵庫から紅茶のボトルと隣のフリーザーから美保はハーゲンダッツのアイスクリームを篭に入れた。
そしてバカチョンのカメラと電池を入れてレジに出した。
すると一つ一つ読み上げて会計してくれた。はきはきした口の運びは美保たちの気持ちをスッキリさせる応対振りだった。
「有り難うございました。またどうぞお越し下さいませ」。
店員はつり銭を渡すと袋の持ち手を広げて頭を下げた。美保は店員の胸の名札を見た。「店長コバヤシ」と入っていた。
「小林さん、有り難う。また来た時には寄らせて頂きます」。
美保はそう言うと頭を下げてて店を出た。京平も店員に頭を下げてコンビニを出た。
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