II 京都町あるき
ホルモンうどんを堪能した後電車に揺られ東大阪市の住宅街へ。念願の司馬遼太郎記念館を初めて訪れた。
共に大好きな二大家、池波正太郎さんと司馬遼太郎さん。
池波さんの記念館は、浅草、信州上田とも幾度も訪れた事があるが、一方こちらは旅の身に近鉄奈良線の八戸ノ里駅は馴染みが薄く、訪れるにはあまりに敷居が高かった。
閑静な街の自宅を一般公開しているこの記念館、館内撮影禁止のため未撮影だが、話題になった天井に浮かび上がった龍馬を思わせるシミは、
「確かに」
と頷けるものだった。
自宅一角、というよりもその大半を占めている膨大な蔵書、1つの事柄を書くのに関連書籍を徹底的調べ上げたという司馬さんの作業を垣間見れただけで、一ファンとして、
「来られて良かったなぁ」
としみじみ思う。
駅まで戻り再び電車に乗って今度は京都まで。
今回の京都、行き先を予め決めず出来る限り歩いてみようと思う。
かなりの距離を歩いて目星をつけたのが六波羅蜜寺。
十一面観音立像【国宝】のほか、有名な空也上人立像【重文】、平清盛坐像【重文】なが揃う宝物殿は一訪の価値大有りだった。
再び歩いて今度は方広寺
大坂の陣の発端となった梵鐘が有名だ。
いわくの国家安康と君臣豊楽の文字が見てとれる。
続いてまた鼻の先にある豊国神社。
秀吉を祀る神社だ。
阪神淡路大震災で一部倒壊した秀吉像が、奇しくもこの年24年ぶりに復活したらしい。
伏見城から移築されたと伝わる唐門【国宝】は実に絢爛豪華。
伏見城から移築されたと伝わる唐門【国宝】は実に絢爛豪華。
やはり京都はどこを歩いても面白い。
20191112