満覚隴(manjuelong)：１

秋晴れのお天気に恵まれた週末。
杭州では今、桂花（キンモクセイ）が満開で、窓を開けていても甘い香りが漂ってくる。
こちらではキンモクセイより色の薄い、薄黄色の花をつけるギンモクセイの方を多く見かけるので、厳密にはギンモクセイのほうが主流なのかも知れない。

風邪はだいぶ良くなってきたし
今週末がキンモクセイの見頃（？）だろう。
家の中にいるのがもったいないほどの快晴だったので、
洗濯だけ済ませて、相方とキンモクセイの名所（？）満覚隴へ出かけてみた。

満覚隴周辺は、観光バスと自家用車がひしめき合って、ものすごい渋滞！
……やはり皆さん、考えることは同じなのか
満覚隴には何度か遊びに来たことがあるが、
キンモクセイの季節に来るのはこれが初めてなので、ちょっとビックリした

満覚隴の集落には各家に立派なキンモクセイがあって、
後ろの山にもこれまたキンモクセイが…。
もう、周辺一帯が甘い香りで充満していて、むせかえりそうな感じだった。
このキンモクセイは観賞用でもあるが、農産物（？）としてこの集落の特産になっていて、
もうすぐ木を棒で叩いて花を落として収穫し、加工して全国に出荷するのだそうだ。

今日はまるで初詣の神社の参道のような人出で、
あちこちに物売りの屋台やら、テントを張った臨時の茶店（？）ができていて、
本当に縁日のような賑わいである。

目的は「花見」ならぬ「キンモクセイの香りを楽しむこと」なのだが、
中国人の皆様はキンモクセイの林（？）の中の茶店で、
お茶とヒマワリの種をサカナに、ひたすらマージャンorトランプorおしゃべりに興じている（どこへ行ってもこのパターンは変わらんらしい…）。

茶店の傍を歩いているうちに相方の会社の人にバッタリ会ったが、
そのテーブルでもマージャンが盛り上がって、大騒ぎになっていた。

マージャンにもトランプにも興味がない私たちは茶店を素通りして、
龍井までハイキングへ行くことにした。