千葉県市川市の消防設備点検"㈱宮川防災"ブログ「平たい話」

千葉県市川市にて消防設備の点検・工事を承ってます。E-mail:miya-bousai@infoseek.jp

計画停電時の消防設備について。

2011年04月01日 | 消防設備について
まず、被災された方々へ心からお見舞い申し上げます。

私も29年も生きていれば今回の被災地である宮城、福島、茨城、
そして千葉と各方面に知人がいるため気が気でない日々ですが。。

お仕事頂ける事に日々、感謝しながら頑張ります。


さて、このブログを読んでくださる皆様が気になるのは
現在行われている「計画停電」で消防用設備がどうなるのか?
という点でしょう。

電気を使って動いている「自動火災報知設備」「誘導灯」といった
これら設備はどうなってしまうのか?

この点についてお話させて頂きます。


まず、【自動火災報知設備】です。



画像は実際に計画停電が行われた現場です。
真ん中の赤い表示灯が消えているのがお分かりかと思います。

しかし、大元である受信機がバッテリーで動いているため、
感知器、発信器、ベルは働きます。

但しあくまでバッテリー、予備電源です。
おおよそ1時間程度しか見張ることが出来ません。



停電が終われば自動的に常用電源に切り替わります。
切り替えの作業などはありませんのでご安心下さい。

そして表示灯も点灯します。さらに放電した予備電源は
充電回路により再度、充電されます。

しかし、放電と充電を繰り返すのはバッテリーにとっては
良くありません。バッテリーの寿命が縮まってしまうことは
想定されます。


能美防災 http://www.nohmi.co.jp/20110315.html

ホーチキ http://www.hochiki.co.jp/news/newsdata/pdf/110314c.pdf

ニッタン http://www.nittan.com/main/down/20110314_info.pdf


その他のメーカーにつきましては下記URLより
お問い合わせ先の一覧表をご参照下さい。


http://www.kaho.or.jp/pdf/teiden.pdf


従って計画停電時に自動火災報知設備のバッテリーが切れると
火災が感知されませんので、皆さんの火災予防意識が
全てとなります。

しばしば停電時にローソクを使うケースも見受けられますが
火災などには充分にお気を付け下さい。実際に火災事故も
報告されておりますので・・・。

個人的にはローソクはお使いにならない事をお勧めします。

またローソクを使用される場合は
一酸化炭素中毒などにも配慮して換気をお願いします。


そして【誘導灯】についても同様です。
内臓されている予備電源により約20分間点灯します。



これは緑色のランプが消えていますのでバッテリーで動いています。
しかし、20分後には残念ながら消えてしまいます。
【非常照明】については30分程度です。

参考URL:http://denko.panasonic.biz/Ebox/lighting/teiden/yuudoutou.html

同じく常用電源に戻れば自動的に100Vで点灯します。
バッテリーも充電回路により充電されますが、
同じく放電と充電を繰り返すのは良くありません。。
やはり劣化することが考えられます。


どの設備も緊急時の避難を想定しているため、
今回の計画停電で「3時間」といった長丁場を見越していません。


この計画停電がいつまで続くのか次第ですが、
将来的に消防法が見直されることも考えられます。


また、「節電」という世の中の流れがありますが、
火災報知機や誘導灯を消してしまう行為はおやめ下さい

違法行為ですので、蛍光灯を外してしまったり、
表示灯の球を取り外すことだけは止めて下さい。


情報が氾濫、錯綜し、世の中が混乱しています。
落ち着いて行動して頂けますようお願い申しあげます。




●消防設備等の点検、設置に関するお問い合わせは宮川防災(千葉県市川市)までどうぞ●

  宮川防災
  TEL/FAX 047-338-0708
  Eメール miya-bousai@infoseek.jp(※土日は返信が遅れます)
  営業時間 平日 AM9:00~PM6:00
  ※消防用設備の点検料金のご相談・お見積もりは無料です。






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