何でも買います、、、実はお目当ては貴金属だけ！

前日、電話がかかって来た。
「古着でも茶碗でも鍋でも、何でも買います」と言う。
春の片ずけを初めたところだったので、寄ってもらうことにした。

当日、約束の時間に年若い男性が一人でやって来た。
来て見ると、私が玄関に出しておいたアルミの圧力鍋や贈答物の陶器などには目もくれず、
私が無造作に玄関にひっかけておいた、安物のネックレスや腕時計を見て「こんなのが良い」と言う。
安物のガラクタしかありませんよ、と言うと「それでも良い、見たい」と。
私がガラクタ箱を見せると、何やらあせくっていたが、
磁気ネックレスのちぎれてバラバラになったモノとか何かをつまみ出してコレを買う、と3000円置く。
私の記憶にもないガラクタたち、まあ、良いか。

帰りかけたが金庫が目についたらしく、「アレに何か入っていないか？」と言う。
何も入っていないけど開けて見る？　　十年以上開けたことないのよ、と言うと
　　「自分は金庫明けは得意で、○○でも2時間かけて開けた」と自慢そう。
うちは、ドロボウさまには大サービスで金庫の側にちゃんとカギをおいてあるのよ、と鍵を渡す。

しばらく、もう一度もう一度、と、ガチャガチャやっていたが
　　「これは開きません、壊れている」と。　
あんたが壊したのではないの？　と言いたかったが言わなかった。
どうでも良い事だから。

彼、帰りがけに「この家には何もありません」マークを付けて帰ったかしら？？？

騙されやすい高齢者の家にはマークを付けて帰り、また騙しに来るそうだから。

写真はレンギョウと木蓮。