My Life After MIT Sloan

組織と個人のグローバル化から、イノベーション、起業家育成、技術経営まで。

満員御礼-$100K BPC セミファイナル終了!

2009-03-07 13:11:25 | MBA: クラブ活動・講演会

昨日、漸く$100KのSemifinalが終了。
前回2月5日のShowに比べて、段取りも慣れてきたけど、それなりに準備の時間はとられていたので、終わってほっとした。

この二日間準備が忙しくて、ついにブログも書けなかったけど、みんなとの信頼関係も前より深まったと思うし、自分の反省点もまたあって、ためになった。

午後4時、授業が終わってすぐStata Centerに集合。
(写真は$100Kのページより転載)

すでに受付の机やパーティ会場のセットアップはMITのスタッフの人がやってくれていた。
また、A/Vの人たちがきて、オーバーフロールームへのフィードやWebcastの実験をしている。
前回はいろいろすったもんだした名札も、今回は無事届いている。
それから、参加した計280チームのビジネスプランのサマリーを冊子にしたものも600部届いている。

これ。一応、デザインをドラフトしたのは私なんだけど…

Amandaと私の仕事は、こういうセットアップをやってくれる専門の人と事前に打ち合わせして、抜かりなくすすめること。
それから、他のオーガナイザーに指示して、必要なものを期限まで取り揃えてもらうこと。
私はロジが死ぬほど苦手なので、しっかりもののAmandaと働いていると、英語の勉強だけでなく、いろいろためになる。

それから、今回は大量のスポンサーグッズも届いている。
テーブルが足りなくなって、あちこちから勝手に調達してきたりした。

事前にメールとかで、問い合わせたりしていたけど、やっぱり直前になってあれこれ言ってくる人はどこにでもいる。
そういう人にも、何も言わずにちゃんと対応するって大切なんだな、と改めて思った。
ギリギリになって無理なこと言ってるのは、彼らも分かってるわけで、それでも対応してあげれば、感謝されるんだな、という当たり前のことを感じた。
そうすると、また新たな仕事が来るんだけど、国や文化によらず、信頼関係ってそうやって築かれるんだなあ、と再確認。

先週、日本人の2年生のSさんが、アメリカで始めて働いた時の経験を話してくれて、そのとき「何があっても仕事は断るな」と言ってたけど、本当にそうだなあ、と思った。
日本の会社では普通にやってることかもしれないけど、こちらに来て、全く企業文化も異なる人たちと一緒に働いてると、改めて意識する感じ。

さて、6時を過ぎると、受付のボランティアの人たちが来てくれる。
どういう問い合わせにどのように答えるか、というのを教える。
この、ネイティブスピーカーに、ノンネイティブの私が受け答えを教える、というこれまた変な感じ。

7時近くなってきて、会場に大量に人が集まってきた。
600部すっていたはずのパンフレットも半分以上なくなってきた。
Stataの前に長い列を作って並んでいる。

7時15分、まずはビデオから。
http://techtv.mit.edu/videos/2033-mad-scientist
(ちょっくら見てみてください)

バック・トゥー・ザ・フューチャーに出てくるタイムマシーンをマッドサイエンティスト(Jon)が発明し、部下(Amanda)をMITに送り込んで、BPCに出ようとする・・・
というストーリーなのだが、準備段階に何度も見ていたはずなのに、おかしくて笑ってしまう。
会場も大爆笑の渦。

この個性的なMad Scientistを演じるのは、うちのクラスのJon。
もともと軍隊出身なのだが、こういうのに出るのが大好き。演技というより姿かたちが個性的なので誰も忘れない。
Man In Blackを思わせるのは、Chibuzo。

ビデオが終わると、この3人が実際に後ろから出てきて、殴り込みをかける。
びっくりする会場。

"This is really 1985!"
でも「Deadline was last Thursday. We cannot take this idea」と言われてあえなく却下。
3人はすごすご退場。

おつかれさまでした~。

そのあとは、Brian Shinというスローン出身で2006年の$100Kを勝ち抜き、起業家とて成功している中国系アメリカ人の講演。
ユーモアたっぷりで楽しかった。

そのあとは、私は受付に戻って、受付業務をやっていたんだけど、今回は全部で40チームものセミファイナリストを選ぶものなので、アナウンスの時間が圧倒的に長い。

アナウンスが少しずつ進むとと、ダメだったチームが少しずつ会場から出てくる。
中に入れなくて、外のテレビを見ながら待っていた人たちを少しずつ誘導。

防災上の理由で定員以上会場に人数を入れると怒られる(そして今後使えなくなる)ので、人数調整をするわけである。

そんなわけで、いつの間にかつつがなく終了していた。

終わったあと、オーガナイザーだけで、近くのバーに食事にいった。
食事をする暇も無いほど忙しかったので、みんなおなかが空いていたのだ。
ビールで乾杯。
前の時より、皆と一緒に働く時間が長かったので、その分、信頼関係も築かれたようだ。

よかったよかった。

次のイベントは2ヵ月後なので、まだ余裕はあるが、その分大きなイベントなので、また準備が大変になる。
まあでもとりあえず、休もう。

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2 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
ビジネスコンテストオーガナイザーです (Ryosuke Tsutsui)
2009-05-01 15:56:31
初めまして、筒井と申します。

自分は慶應義塾大学でビジネスコンテストを開催しているのですが、まさかMIT 100Kの運営に携わっておられる日本人がおられるとは思いませんでした!
我々KBC実行委員会もグローバル化に必死で、MIT GSW等に参加してネットワークを広げている最中ですが、100Kの規模の大きさには驚かされてばかりです。

是非もっと詳しくお話を聞かせて頂きたいので、これからも100Kの記事書いてください!

楽しみにしています。
返信する
頑張ってください! (Lilac)
2009-05-04 07:02:26
>筒井様
はじめまして。
コメントありがとうございます。

$100Kは、来週5月13日にGrand Finaleが予定されていて、ただいま準備を進めているところです。

ビジネスコンテストの規模を大きくしていくのはなかなか時間がかかると思います。
MITももともと$1Kとして始まってから、現在の規模になるまで20年かかっています。

コンテストが大きくなる一番の鍵は、やはりスポンサーによる資金量です。
(要は賞金が大きければ、人が集まるので)
スポンサーを募るには、いくつかの鍵があります。

スポンサーに、「$100Kのスポンサーになって一番メリットがあったことは何ですか?」
と聞くと、「MITやHarvardの優秀な学生のプールにアクセスできることだ」と口々に言います。
例えば、VC/PEなどは、実際の起業家の学生だけでなく、SloanやHBSのビジネススクールの学生のリクルーティングもターゲットに入れて、スポンサーになっているわけです。

製薬会社からもかなりの額を頂いてますが、これもMITでバイオを研究していて、起業につなげたいと思っている優秀な学生を、出来れば起業させず、その企業で採用したい、と思っているから、出してるわけですね。
(または起業しても、成功した暁には買収することも考えているわけです)

そういう意味で、慶応大学の場合ですと、スポンサー企業にとって魅力的な人材をプールしている大学院・研究所を巻き込んでやるのは鍵でしょう。
学生だけでなく、実際のビジネス経験のある起業家たちをどれだけ巻き込めるかが重要になると思います。
また大学の名前にこだわらず、スポンサー企業が興味がある他大学とも積極的に提携するのが良いでしょうね。

あと、コンテストのアルムナイの起業家とのネットワークも重要です。
成功した起業家がかなりの額を落としてくれます。

意外に思うかもしれませんが、MIT$100Kは全く「グローバル化」は目指してません。
寧ろ逆の考え方で、ボストンローカルのファンドや起業家のネットワークをより強くしていくことを目指しています。
起業家は、ちょっと歩けばすぐにアイディアの相談や資金の相談が出来るような、密なネットワークからしか生まれないと考えているからです。

思いついたことをぱらぱら書きましたが、是非日本からたくさんの起業家が生まれるような仕組みを作るべく、頑張っていってください!
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