そういえば、スローンのワインクラブ、Vintner's clubのVP(Vice President)になりました。
要は部長ってことなんだけど。
名前はエラそうだけど、部長は5人もいて、仕事はワイン会を主催したり、ワイン関係のイベントをリードしてやっていく、というだけだから、実は大したものではない。
アメリカの大学のクラブって、Vice Presidentとかいう大層な名前をつけるのが好き。
Vice Presidentって、日本人の感覚で言うと、副大統領とか副社長ってことでしょ。
なぜ、ただの部長がVice Presidentやねん、とか思う。名前がインフレしてるよ。
それはともかく、重要なのは、スローン、そして恐らく他のMBAのクラブでも、代替わりは1年目の冬に行われる、ということ。
私が所属しているほかのクラブでも、今VPの選挙が行われているところは多い。
たとえば、$100Kは2月に代替わり。今活躍してるメンバーを中心にリーダー体制が組まれつつある。
これからMBAに進もうとしている人に言いたいこと。
こういう正式なクラブのリーダーとして、アメリカ人も含むみんなをリードしていく立場に立ちたかったら、1年の秋学期に、クラブでしっかり貢献をしておく必要がある、ということ。
MBAの一年生は忙しい。
ただでさえ必修科目が忙しく、就職活動もあったりする。
だから、「課外活動は、1年目の春学期から力を入れればいいから、取りあえず秋学期は必修科目に集中しなさい」なんてアドバイスする人が多い。
私も、日本人のMBA出身者をはじめとして、何度もそういう話を聞いてきた。
でもそれじゃ、遅いんだよ、と今は思う。
もし公式のクラブ-学校から支援を得られ、今まで築かれたネットワークが生かせ、アメリカ人を中心にインターナショナルな環境-で活躍したかったら、1年目の最初からそれなりにちゃんと貢献する必要がある。
だって、最初の学期の貢献で、その後1年間のリーダーが決まっちゃうんだもの。
もちろん、それ以外のリーダーシップのとり方はいろいろある。
特に留学生を中心とする組織や、非公式な団体、あるいは団体を自分で立ち上げたりして積極的に活躍していくことは可能。
スローンは、SEEDやG-labなど、発展途上国でのプロジェクトをやる機会がたくさんあって、そこで活躍いていく機会もたくさんある。
ただ、西洋社会の(特にアングロサクソンの)ポリティクスを理解し、何とか自分の立ち位置を見つけながら貢献し、クラブの持つネットワークを活用して、アメリカ社会に溶け込んでいく、という経験は、やっぱり伝統的に続いている、正式なクラブでしか出来ないんだと思う。
自分が外資系出身だからかもしれないが、こういう経験って大切だと思うのだ。
そのためには、一年の秋学期から積極的に活動しておく必要がある、ということ。
若干偏ってはいるけど、これは事実だと思う。
今までそんなアドバイスを聞いたことが私はなかったので、一応偏ったアドバイスとして記しておきます。