今日は、お昼の11時半頃から、Barack Obama大統領の宣誓式と就任演説があった。
何がすごいって、周りのアメリカ人たちの反応がすごかった。
オバマの演説も、ホワイトハウスに集まる人々の歓声も、別に、Youtubeでも、日本のテレビでも見ることができるだろう。
でもアメリカにいると、自分の身近のアメリカ人が、どんな風に興奮し感動するかを目の当たりに出来るのが違うな、と思った。
国民の8割が支持しているってこういうことなんだ。
まず朝8時頃、SloanのStudent Affairs Office(学生課)から、オフィシャルなメールが流れてきた。
「11時半からスローン校舎の一階ロビーで、オバマ大統領就任演説を見ながら軽食ランチやります。」
そんな政治的な話を公式に祝福して、公式メールに流してしまうんだ、とまず驚く。
11時から100Kの関連でミーティングが入ってたので、学校に行く。
ミーティングに遅れてきたBrianが、
「いやー、スローンの校舎すごかった。満員で入れなかったよ。みんな就任演説見ながらカップケーキ食ってたよ。」とご報告。
この報告だと、就任演説のために集まったのか、カップケーキほしさに集まったのかわからないのだが。
でも、私たちのいたミーティングスペースのそばにテレビがあって、そこにも人がたくさん集まっている。
演説は良く聞こえないのだが、たまに拍手と歓声の渦となる。
一緒にミーティングしていた、大学職員のふたりの会話。
A(30代後半女性)「うちの母なんて、こんなのケネディ大統領の就任演説以来だって、本当に楽しみにしてるわ。
バラック・オバマなら、この疲弊しきったアメリカをきっと救って、良くしてくれるに違いないって。わくわくするわね。(声上ずり気味)」
B(50代女性)「あらそれは期待過剰じゃない。あんまり期待しすぎると、後で裏切られるわよ。」
A「でも、本当に彼が大統領なら、絶対に今度こそ変わるって思うわ。」
信じる力ってすごい。
その後に入っていたミーティングが、「大統領就任式を見たいので、後にしよう」という理由でキャンセルされる。
すごいな。
仕方なく、別の用事のため大学のオフィスに行くが、昼休みでもないのに、人っ子一人いない。
事務の人たちが、みんなテレビのあるところまで、就任演説を見に行ってしまってるのだ。
学校のあちこちに、ポスターが張ってある。
"Inauguration party" (大統領就任を祝うパーティ)と称したパーティがあちこちで開かれる模様。
とにかく、今まで見たことが無い、興奮と感動の嵐。
これだけの興奮と感動を呼び起こすって、オバマ大統領ってやっぱりすごいなあ、と感じる。
いろいろイベントが終わり、ようやく家に帰ってきて、YoutubeでInaugural speechと検索して動画を探す。
一回で全部で分かるほどではないが、2回、3回と見ているうちに、内容も理解できるようになってきた。
しっかり聞くと結構リスニングの勉強になる。
それにしても、私TOEFLのリスニング、よく30点満点取ってたんだけど、オバマの演説の内容を一回で分からないなんて、本当に意味無いなあ...
何回か聞いているうち、感動ポイントが分かってきて、聴衆と一緒に感動できるようになる。
一応Youtubeへのリンク、貼り付けますね。
最初の10分:Barack Obama Inaugural Speech(1/2)
後半10分:Barack Obama Inaugural Speech(2/2)
聞き取れない時は、Speech全文を読んでから聞くと、聞き取れたりします。
http://www.iht.com/articles/2009/01/20/america/20textobama.php