miss pandora

ONE KIND OF LOVE

愛にはいろいろ種類があるの
全部集めて地球になるの

2020年のレントはじまりの想い

2021-02-26 13:19:06 | A●●-PUNKs
Ash Wednesday-灰の水曜日2020

昨夜、小樽のカトリック教会からメールが来た。コロナウィルスへの対応として、3月14日までミサをたてないとのことだった。
23日吹雪の中久しぶりに小樽富岡聖堂へ行った。聖堂入口の『聖水入れ』が無くなってアルコールの消毒スプレーが置いてあった。(このアルコールは、聖別してあるのかな?😇)吹雪とコロナとインフルの中でも超高齢化した信者たちは、集まる。そして、商大の留学生はじめ多くの外国人も集まる。すごいカオスなのか信仰なのか習慣なのかは解らないけれど、少し複雑な気持ちになっていたことは確かだ。

さて、本日からレント四旬節が始まる。灰の水曜日のミサ中では、神父さまから額に灰の印を受ける。M神父さまの時には、おでこが真っ黒になるほど灰をつけられたし、特に神妙な福音朗読の箇所のミサ後にお互いのおでこを見るのは楽しみでもあった。知られざる罪の面積のようなイメージだ。

本日の横浜教区逗子教会では、神父さまが灰をつけた親指で直接信徒の額に十字をきるのでは無く、頭上に灰を振りかけるかたちだった。灰は、フケのように髪にのった。
家に帰るとミサをお休みした母がいう。
「見せて見せて!」
「コロナ問題あるから、今年は、おでこじゃなくって髪の毛に振りかけられたの」
「えっっ、じゃぁ、ママの手に頭を振って振って!」
私は、母に向かって髪の毛を振った。ママは、見えない灰をはりきって自分のおでこにつけた。(なんのゴリヤク?偶像崇拝?😇)と思いながら、超高齢化の小樽の教会を思った。今日という特別の日から3月14日まで地元のいつもの教会へ集うことが出来ないご老人達は、体内カレンダーの調子が狂ってしまうだろうな…別のお恵みが用意されているのかなぁ。
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七星てんとう と2月

2021-02-25 15:12:42 | エッセイ
七星てんとう

あの日、母が言った。
mちゃん、mちゃん、今自由になったのに、どうしてママに会いにこないの?
そこに季節外れの七星てんとうが現れたんだ

小さい時に私達兄妹にはマークがあった
兄は、ピノキオと水仙
私は、カエルのお姫様と黄色のチューリップ
妹は、お菓子の家と七星てんとう
湯たんぽカバーやエモンカケやゴミ箱や…色々な私物にマークが付いていた

あの日、私が言った。
ほらほら、会いにきたよ!ママに会いにきたよ!

…先日の帰郷の第一目的は、妹のお骨に会いにいくことだった。そこで初めて私は現実の死が残したものと、その時の生が紡いだものを「*見て信じた」

3日後、母の家に報告に戻った…

今朝、母が言った。
mちゃん、mちゃん、mちゃんは死んじゃった…
私はキッチンでコーヒーを立飲みしながら扉をはさんで母の歌うような声を聞いていたんだ
今朝、私が言った
ほらほら、会いにきたよ!ママに会いにきたよ!

ジャム瓶の前に かわいい七星てんとうがいた
母は喜んで…冷蔵庫からプチトマトを出してヘタを取って、てんとう虫にあげた。私達は、しばらくこの子と遊んでから、百科事典でテントウムシを調べた。てんとう虫は、フランスでは「マリア様のお馬」と言われるそうだ。。。
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2月23日移動日

2021-02-25 14:33:08 | エッセイ
少し小樽に居残りしようか、迷った。
忙しい用事は、全て片付けたし
素晴らしい青空とこってりした白雪の朝だったから。

天気予報をみた。
気分屋の冬将軍の攻撃が迫っているらしい
今日飛行機に乗らなくては…
乗り込んだ飛行機の小さな窓を
横殴りの雪が埋めていく
中々離陸しない
不慣れな客室乗務員の
言葉に詰まるようなアナウンスが私を不安にさせた
両隣は大学受験の少年だった…
(どうか、少年たちの目標を叶えせしめたまえ)

滑走路を走る轟音が響く
この轟音は地を蹴る摩擦もあるだろう
十分に地を介してスピードを上げてさ、飛び立つんだよ
飛行機が空にのった 
いつものふあーんと自分のお腹が変な位置にあるような瞬間だ

両隣の少年たちは、彼女にリンゴジュースを頼んでテーブルを出した

  

ドシンと鳴って着陸だ
今まで良い子に眠っていたひとりの赤ちゃんが泣くと
一斉に他の赤子たちも泣き出した
それは、到着の歓声さ 

雪のない羽田空港は、のんびりとして見えた


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足跡

2021-02-25 14:23:29 | A●●-PUNKs
ジャリジャリ氷のシャーベット
足跡の語る先
不安な人々と
不安なんかない野生動物
冬も
春も
夏も…
気に入った同じ空道をトントン行く

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ありがとう

2021-02-25 14:21:02 | A●●-PUNKs
ありがとう
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2月20日のキッチンより

2021-02-25 14:08:49 | A●●-PUNKs
Have a nice day!

3ヶ月ぶりのガス台レンジで、私はフライパンを揺することを故意に忘れた

ここには馴染みの喜びと、新しい悲しみがある。。。
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2月19日移動日

2021-02-25 14:03:07 | A●●-PUNKs
晴れの移動日
5時起きで6時の電車に乗って羽田空港へ
9時30分発千歳空港行きは、ほぼ満席だった
北海道上空で白い雪の田んぼを見た
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2月18日お雛様を出す日

2021-02-25 14:01:05 | A●●-PUNKs
母のお雛様を飾った
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灰の水曜日と東風(こち)と…菅原道真と母

2021-02-17 15:02:09 | A●●-PUNKs
画像右半分の文字は、母
画像左半分は、私で…東風(とち❌→こち)でした💦

………………………

本日『灰の水曜日』からレント(四旬節)が始まる。
昨年この時期はコロナ禍序章だった。小樽の教会では、聖堂入口にある聖水入れの代わりにアルコール消毒スプレーが置いてあって、ミサ(2020年間第6主日)久しぶりに会った友達にふざけて「これの中身は聖水?」と聞いたら「いいえ、消毒薬です!」ときっぱり言われてへんな気持ちになったのを思い出す。
その翌日にまた逗子に来たのだったけれど、逗子教会の聖水入れは何時もと変わらずにあった。
ほどなく札幌司教区はコロナ対策として『灰の水曜日』を含むミサ・集会祭儀を一定期間休止したが、私はタッチの差で『灰の水曜日』ミサを逗子教会(横浜教区)で与った。

「汝は塵より生まれ、塵に帰ることを覚ゆべし」(今は口語)と神父さまから諭され?ながら、右の親指で『灰』をオデコに十字型に塗られる式が、昨年は頭部10センチ上からパラパラハラハラとかけられる仕様だった。灰を被って帰ってきた私から、その灰のカケラを病床の母は欲しがった。


今日、母は[実も心]も元気だ。朝食後に『灰の水曜日』のパンフレットを音読して歌を歌う。
そうしてから菅原道真の歌を誦じて、編物をしながら当時の背景😁を教えてくれる。
私は調子良く語る母の話しの裏取りをネットでしながら、筆ペンを取った。。。

そう言えば、野良の桜はたくさん見るけれど、野良の梅に出会ったことがまだ無いなと思った。
主をなくして、まだ野良になりきれぬ梅への声援は複雑で、自然の理以上にかきたてられる春という真っさらな頁が交差するように思えた。その心情は実体として今日の「灰」を受けられずとも復活祭にむけて、実質、暦を進めた気分になれた。
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函館トラピスト修道院のこと

2021-02-16 14:52:40 | エッセイ
昨年末に母宅地元のスズキヤ屋さん(スーパーマーケット)へ行った。常々ここの品揃えも含めてホスピタリーの粋を感じていたのだが、千歳空港にも暫く売っていないトラピストバターが行列をなしていた様に出会った時は、感動で涙が出そうになった。

40年以上前、函館のトラピスト修道院へ1週間遊びに行った。子どもだった。小樽からの電車は、途中有珠山の噴火か何かで5時間止まった。函館まで遊びに行く交通費は兄が彼の貯金から出してくれた。やっとの思いでたどり着いた函館トラピスト修道院は、門から建物までが遠く…まるで私の思っていた自由を表現したような敷地だった。

そこで私達は、夏休みを過ごした。大好きな神父さまの目標は、毎日海で遊ぶことだけだった。トラピスト修道院の門を出てプライベートビーチのような浜へ行くには、小樽の朝里海岸のような断崖を降るひつようがあった。

トラピスト修道院で割り当てられた私の部屋には、いつも食べ放題のトラピストクッキーの菓子鉢があり、毎朝バターのように美味しい搾りたてのミルクとミルクのように口溶けがいい作りたてのトラピストバターと季節のジャムと黒パンが届いた。

私たちは、お弁当を作ってもらって一日のほとんどの時間をビーチで過ごしていた。ある日、トラピスト修道院なのだから…あのクッキーやバターは、どこで誰が作っているのだろう?😁と思って、連れて行ってもらったんだ。

トラピスト修道院は男子修道院なので、工場へ続く廊下や道々には《この先、ご婦人はご遠慮下さい》というような掲示があった。小樽出身?の修道院長さまは、朗らかに私たちをクッキー工場へ案内してくれた。みんなの大好きなあのトラピストクッキーはベルトコンベアーに乗せられて焼かれていたよ。知らない間にベルトコンベアーから出てきた焼き立てのクッキーに手を伸ばしていた。院長さまも神父さまも叱らなかった。。。熱いカリカリのクッキーは、香りも味もとんがって私の何か全部を刺激した。。。

クッキー工場の隣に狭いバターの缶詰め作業の部屋があった。トラピストのブラザーがあのシトー会(ビール好きの日本人に人気のシメイビールを作っている修道院と同じ)の制服に生成りのお母さんみたいなエプロンをして、缶一つづつバターを詰めていた。木ベラで、一つづつ計器で重量を測りながら、独りで詰めていた。

クッキーは、当時オートマチックに近い製造行程だったので、小さい私にはトラピストバターがより崇高に見えたし美味しいことの「意味」が見えた時だったと思う。
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